世界把握 [ 4/56 ] ここはNARUTOの世界だったらしい。 私が生まれてから約三年が経った。三年が経って私もやっと自分がどういう立ち位置なのかがわかった。 まず、私は巡音一族という特殊な一族の妾の子という立場で生まれた。本妻には未だ子はいなく、私が今のところ巡音一族の次期当主らしい。 もう1つは、ここがNARUTOの世界だということ。ただ、この一族は木の葉の里を敵視していて木の葉の里からだいぶ離れたところにある。だから今が原作かどうかも分からない。 まあ、私には関係ないけど。 私は巡音一族では腫れ物のように扱われている。 だって妾の子なのに次期当主になるかもしれないんだよ?普通はそうだよね。私を産んだ母親も時折、私を化け物を見るような目で見る。 そんなある日、本妻の方に子供が生まれたらしい。しかも男の子。 後は…言うまでもないよね? 次期当主という肩書きを失った私はゴミ同然。みんなのサンドバックみたいな扱い。母親は半狂乱だし。父親?父親は私のことなんてどうでもいいみたい。 「リンネリンネリンネなんて貴方は駄目な子なの?私は貴方をそんなグズにするために産んだのではないのよ?あんな女の子供なんて殺して来なさいよぉおぉおおおおぉお!!」 『……………』 もう母親は駄目だと思う。なんか近々私達を殺す計画も出てるみたいだし。父親も知ってるみたいだけど何も言わない。 私?だって私が死のうが生きようがどうでもいいもん。私が一番大事なのはあの子たちが幸せかどうか。それだけ [*prev] * [next#] |