4 [ 34/56 ] 私の目の前を飛ぶ私の大切な宝物。 プッチンと私の何かがキレた気がした。 「ナルトォ!!」 「ただのガキだ」 「ぐっ!お前らァ!!早くタズナさんを連れて逃げるんだ!!コイツとやっても勝ち目はない!!とにかく今は逃げろ!!」 カカシのその言葉にクスクスと嘲笑うように笑う。 みんなが私を見てるのは華麗にスルー。 《…ボク知ーらない。》 『オイ、一人称オレ様。私の可愛い可愛い可愛いナルトになにしてるの?てゆうか、オレ様って…!マジ笑えるんですけど!!あはは!!!!ばくしょーう!!』 「……」 ピクンと再不斬の眉間に皺が寄る。 そして、無言で私の目の前に来た。 「てめェ…」 『なに?マユ無し。』 「…ぶち殺す!!!!」 再不斬の攻撃をフワリと飛んで避ける。さらに攻撃し続けてくるけど私を避けるだけ。 その間に、ナルトは自分の額当てを取り戻した。さらに、サスケくんと話して作戦会議してるのも気付いた。 うんうん、仲良きことはいいことかな。 てゆうか、なんでミコトは私から離れてナルトのところに行ってるんだ。このヤロー。 「オレさっ…オレの攻撃を避けるとは中々やるじゃねェーか。」 『…なんかごめんね。』 「謝ってんじゃねェーよ!」 一人称をオレ様からオレに直した再不斬になんだか不憫になって謝ってしまった。なんだか本当に可哀想で。 『よっ、と。』 ナルトたちの作戦会議が終わったのに気付いて私は再不斬から素早くナルトたちの元へ向かう。 ここからがナルトがかっこいいところなんだから!! 「リンネ!!ナルトたちに何をさせる気だ!!」 『カカシ先生、ナルトたちを信じてあげてよ。ね?』 ニコッとカカシ先生に笑う。 『ナルト、頑張ってね!!!』 「おう!!!おい…お前の手配書に新しく乗せとけ!!いずれ木の葉隠れの火影になる男。木の葉流忍者!うずまきナルトってな!!…覚悟はいいな……?」 『きゃー!!!ナルトかっこいい!!!!』 四次元カバンからぽんぽんを取り出してチアガールのようにナルトを応援する。 ぽんぽん持っといてよかったー!! その場にいるナルト以外の人たちから変な目で見られたのは気にしないよ! 「クッ…クックックック…」 『ミコト、これも世にいう中二病の笑い方だからね。』 《へー。ボク初めて見たよー!》 あははと笑いながら再不斬を見ると目があったのでニッコリと微笑んどいた。 「…ほんっとに!成長しねぇな。」 「なにィ!!」 『私はスルーなのか。』 スルーされたことにテンションが低くなりながらも二人を見る。 「いつまでも忍者ゴッコかよ。オレぁよ…お前らくらいの歳の頃にゃ、もうこの手を血で紅く染めてたんだよ……」 ゾクリと、みんなが恐怖を感じている横で私は飽きたので四次元カバンから紅茶セットを取り出して一人優雅に紅茶を飲んだ。 私が紅茶を飲みながらクッキーを食べている間にも再不斬の話は続いていく。 そして、私は正直に言おうと思う。 飽きた。飽きたんだよ。 とゆーわけでここからは音声なしで実況していきたいと思います。はい。 再不斬がサスケくんに殴りかかる。 サスケくんは血を吐いて倒れ、その上に再不斬は足を乗っけて刀でサスケくんにトドメを刺そうとする。 しかし、そこで我らがナルトが影分身の術で再不斬を大人数で抑え込み、サスケくんを救出。ナルトかっこ可愛い。 さらに、ナルトは自分のカバンから風魔手裏剣を取り出すとサスケくんに渡した。ナルトさすが! そして、サスケくんはその手裏剣を再不斬の本体向かって投げる。二人の初めての共同作業だね!! それを再不斬は避けるが、手裏剣は影手裏剣の術になっていた。しかし、これも再不斬は避ける。 だがしかし!これも私の可愛いナルトの作戦で、実は風魔手裏剣はナルトだったのだ!!ナルト賢い!! そして、ナルトは後ろから再不斬に苦無を投げつけると、再不斬はとうとうカカシを捕まえていた水牢から手を離したのであった。 そしてカカシさんのとーうじょーう! ナルトすごい、ナルトかっこ可愛かった。 とりあえず。 誰も私に突っ込まないのが私の心を痛くしました。 突っ込めよ!!!戦ってるのに一人だけお茶してるんだぞ??!!突っ込んでよ!!! 切実に突っ込み人員が欲しいな、と思いました。まる。 [*prev] * [next#] |