初!Bランク以上の任務! [ 29/56 ]

月が綺麗な夜。
リンネたちは絶を使って気配を消し、火影邸の窓に降り立った。


『火影サマ。』
《火影さーん。》
「!リンネと……獣…?」


驚いた様子の火影にリンネはクスクスと笑顔を浮かべながら肩に乗っている獣ーー出雲を撫でた。


『あ、火影サマに紹介するのは初めてだね!!私の家族でイーブイの出雲。』
「?!ど、ういうことじゃ…?」
『うん。それはこの任務が終わったら話すね。それよりさー火影サマに頼みたいことがあるんだよね。』
「…なんじゃ?」


リンネは火影のその言葉に待ってましたとばかりに口角を上げ、にんまりと笑った。


『あのねーーーー』


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『ふわぁ……ねむ……』
「リンネー?どうしたんだ?寝不足か?リンネがあくびなんて珍しいってば。」


大きな荷物を持ちながら私の顔を覗くナルトはめっちゃ可愛いです。
お姉ちゃんきゅんきゅんします。


『んん。大丈夫だよー。ナルトは今日も可愛いねー。』
「可愛いって言われても嬉しくないってばよ!!!」
『きゃーん!!!顔真っ赤で可愛いんだから!!』


思わず私と同じくらいの身長のナルトを抱き込む。
私の弟可愛すぎるぅぅぅうう!!!
一気に眠気も醒めるわ!!!


「ちょ、胸、胸があたってるってばよ!!」
『うんうん。だいじょーぶ、だいじょーぶ。』
「………俺だって男なんだけど。」
『?なんか言ったー?』
「なんでもない!!もう集合場所着くから離してってば!!」


顔を真っ赤にして可愛すぎるナルトを渋々と離す。
すると、ナルトは素早くみんなの元に走ってしまった。
ちぇー。最近のナルトは恥ずかしがり屋すぎー。

一つ、ため息を零しながら私もナルトたちの元へ走って向かった。



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