2 [ 22/56 ] 「第七班うずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケ、最後に巡音リンネだ。」 なんだ、と………。私その班、嫌なんだけど。 「第十班山中いの、奈良シカマル、秋道チョウジ」 『先生!』 「……なんだ」 『私もその班がいいです!』 「「「「はぁぁぁあ!?」」」」 え?なんで、みんなそんなに驚くの? 「リンネ?!どうしたんだ!?ナルトと同じ班なんだぞ?!」 『え、や、なんとなく?』 「オレと一緒がやだってば?」 『え?違うよ?』 「「じゃあなんでだ!!!」」 なんで私こんなに責められてんだろ… 『………ナルトと同じでいいです』 二人ともなんか怖い。 *-*-*-*-*-*-* 『……はぁ、』 班を伝えられて今は休憩。あーあーやだなぁ。七班やだなぁ。 『葵ぃー』 《どうしたの?》 『私を癒してー!』 《うぇ?どうすればいいのー?》 あ、そのままで葵は癒されるわ。 『葵は可愛いねぇ。もう大好き』 《葵もリンネ大好き!》 はぁ……ホント可愛い。あ、もうすぐ時間じゃん。行かなくちゃなぁ。でもめんどいなぁ……。 『葵、私頑張るからね』 《?頑張ってね!》 なんか癒されたし頑張る! 『で、ナルトは何イタズラしてんの?』 「あっ…リンネ……」 私が七班の待機場所に行くとナルトが、これまた古典的なイタズラをしていた。ほら、誰でも知ってるドアの隙間に黒板消しを挟むイタズラ。それにしても、なんだ?ナルトが元気ないぞ? 『どうしたの?ナルト。なんかあった?』 私はナルトの頬っぺたを触りながら聞く。ナルトの頬っぺた気持ちいい。すべすべ。 「な、なんでもないってばよ」 『うーそ。言ってみ?』 ナルトの嘘は私には効かないんだからね!何年一緒にいると思ってるんだ!……ごめん。まだ一年だったわ。いや!でも効かないのは本当だし! 「さっき……オレと一緒の班じゃヤダって言ったから…」 ナルトはそう言って下を向く。あー…。気にしてたのね。可愛いじゃないか。 『ナルトは可愛いねぇ』 「男が可愛いって言われても嬉しくない」 ムッとした顔でそう言ったナルトは可愛かった。大事なことなのでもう一回言います。可愛かった! 『私がナルトのこと嫌いになるわけないでしょー!』 「本当か?」 『ホントホント』 私はおもいっきりナルトを抱きしめた。あ、でも私の方が身長小さいから抱きついた感じになってるわ。すると、ナルトも私を抱きしめ返してくれた。 「あんたら、私とサスケくんのこと忘れてない……?」 「『あ、忘れてた。』」 [*prev] * [next#] |