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「第七班うずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケ、最後に巡音リンネだ。」


なんだ、と………。私その班、嫌なんだけど。


「第十班山中いの、奈良シカマル、秋道チョウジ」
『先生!』
「……なんだ」
『私もその班がいいです!』
「「「「はぁぁぁあ!?」」」」


え?なんで、みんなそんなに驚くの?


「リンネ?!どうしたんだ!?ナルトと同じ班なんだぞ?!」
『え、や、なんとなく?』
「オレと一緒がやだってば?」
『え?違うよ?』
「「じゃあなんでだ!!!」」


なんで私こんなに責められてんだろ…


『………ナルトと同じでいいです』


二人ともなんか怖い。


*-*-*-*-*-*-*


『……はぁ、』


班を伝えられて今は休憩。あーあーやだなぁ。七班やだなぁ。


『葵ぃー』
《どうしたの?》
『私を癒してー!』
《うぇ?どうすればいいのー?》


あ、そのままで葵は癒されるわ。


『葵は可愛いねぇ。もう大好き』
《葵もリンネ大好き!》


はぁ……ホント可愛い。あ、もうすぐ時間じゃん。行かなくちゃなぁ。でもめんどいなぁ……。


『葵、私頑張るからね』
《?頑張ってね!》


なんか癒されたし頑張る!






『で、ナルトは何イタズラしてんの?』
「あっ…リンネ……」


私が七班の待機場所に行くとナルトが、これまた古典的なイタズラをしていた。ほら、誰でも知ってるドアの隙間に黒板消しを挟むイタズラ。それにしても、なんだ?ナルトが元気ないぞ?


『どうしたの?ナルト。なんかあった?』


私はナルトの頬っぺたを触りながら聞く。ナルトの頬っぺた気持ちいい。すべすべ。


「な、なんでもないってばよ」
『うーそ。言ってみ?』


ナルトの嘘は私には効かないんだからね!何年一緒にいると思ってるんだ!……ごめん。まだ一年だったわ。いや!でも効かないのは本当だし!


「さっき……オレと一緒の班じゃヤダって言ったから…」


ナルトはそう言って下を向く。あー…。気にしてたのね。可愛いじゃないか。


『ナルトは可愛いねぇ』
「男が可愛いって言われても嬉しくない」


ムッとした顔でそう言ったナルトは可愛かった。大事なことなのでもう一回言います。可愛かった!


『私がナルトのこと嫌いになるわけないでしょー!』
「本当か?」
『ホントホント』


私はおもいっきりナルトを抱きしめた。あ、でも私の方が身長小さいから抱きついた感じになってるわ。すると、ナルトも私を抱きしめ返してくれた。


「あんたら、私とサスケくんのこと忘れてない……?」
「『あ、忘れてた。』」





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