3 [ 14/56 ] 久しぶりの太陽の光、そよそよと吹く風、そして木の葉を作る人の活気。 『久しぶり過ぎて眩しい。』 「リンネ行くぞ」 『はーい』 私は腰に“隠”をしてあるモンスターボールを一撫ですると、約十一年ぶりに地面を歩いた。 『火影サマ、今からどこ行くの?』 「うむ。アカデミーじゃ。」 ・・・・・・え? 『今から行くの?私、久しぶりに太陽浴びてふらふらなんだけど』 「まあ、そう言うな。」 いやいやいや、文句も言いたくなるわな。 「…ナルトに会えるぞ」 『行く。』 そう言われたら行くしかないよね。ナルトを守ることがクシナとミナトの最期の頼みだし。今は私、一人じゃない。出雲たちがここにいる。だから大丈夫だよ。 *-*-*-*-*-*-* 「今日から新しくアカデミーに入る仲間が増えた。入ってこい」 なんかさー、こういういかにも転校生ですって恥ずかしいよねー。てゆうか、私精神的に結構いってるから余計だよね。 『巡音リンネ。』 火影に波風は使っちゃダメって言われたんだよね。てゆうか、ナルトのお姉ちゃんってことも言っちゃダメとかないよね。 「…それだけか?もっとなんかあるだろ。」 『……好きなものは、母親が作ったラーメンかな。嫌いなものは、私の家族を馬鹿にする人。』 「…じゃあ、席はナルトの隣だ」 ナルトの隣、だと……?なんだイルカ先生いいヤツじゃん。最初、ほっとけとか思ってごめんね!でも名前だけ言ったんだからそれでいいじゃん! 「オレってば、うずまきナルトだってばよ!よろしくな!」 『うん。ナルトよろしくね!』 あぁあナルト可愛い可愛いよ。さすがクシナの息子!ミナト?ミナトよりクシナかな!だってミナトは可愛いっていうよりイケメンだし!ナルトは可愛いの! 「えー…では今日は変化の術の授業を行う」 ……あ、眠いや。てゆうか私、忍術の基礎は出来るんだった。よし、寝るか!今まで地下でする事なかったから1日の大半寝てたし、うん。寝よう! イルカ先生ごめんね!おやすみ! [*prev] * [next#] |