少女の望み [ 3/56 ]

こんなところに私は来たくなかった。

ハンターの世界であの子たちを庇って心臓近くを刺されて、もう終わりなんだって思った。
ただあの子たちを残したことだけは心残りだったけど、きっとゴンやキルアがあの子たちを守ってくれるから。
だから、もういいかなって。最初はポケモンの世界だった。
そこからハンターの世界にトリップして、私も疲れた。
私と一緒にトリップしてしまったあの子たちを残して逝くのは辛かったけど、私達には仲間がいるから。
だから、大丈夫。私がいなくなっても幸せにね。

そう、思って逝ったはず、だったのに


『ぉぎゃぁぁあぁあぁ!』


なんで、私はここにいるの、?


「よかったですね!元気な女の子ですよー!」
「よかった…!私の可愛い娘…!貴女はこれから立派な巡音家の跡取りになるのよ…!」


こんなことを望んで死んだのではなかった。

私は、ただあの子たちが幸せならそれでよかったのに、

ねぇ、神様。
貴方は私の幸せを何故奪うのですか?
私が貴方に何をしたと言うのですか?


…………神様なんて消えてしまえ



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