崩壊 [ 9/56 ]

今日は10月10日!私の弟になる予定のナルトが産まれる日。
私もクシナの産むところを見たかったけど木の葉のご意見番である二人が私が行くことをよしとしなかった。
まあ、私はあの二人に嫌われてるし…しょうがない、かな?
だから、私は今のところお留守番。ぶっちゃけヒマです。


『あー!あの二人後で覚えといてよね!絶対イタズラしてやる!』


あーあ。本当にヒマー!……そういえば今日は何があるんだっけ?
私、大事なこと忘れてる気がするんだけど。
あ゙ー!思い出せない!


ドゴォオォォオオォオン!!!!!!
『あ………。』


思い出した!!!

私はその考えにたどり着くと同時にミナトに教えてもらった時空間忍術でクシナの元に飛ぶ。
私がクシナのもとに着くとミナトはまだいなく、うちはマダラとクシナが対峙していた。クシナは出産直後に尾獣を抜かれたからかすごく弱っていた。


『クシナ!!!』
「……ッリンネ、?」
『ごめんね、ごめんね。私、わかってたはずなのに忘れてた。ごめんなさい、ごめんなさい。今、助けるから、』


私は【携帯獣の休憩所】を使う。
誰にも見せたことがなかった、だけど守りたいって、守らなくちゃイケナイって思ったから。

今度は私がクシナを守る番だよ。


「っ!傷が治った…?」
「…お前、何者だ…?その目、その髪…巡音一族か…」
『違うよ。私は波風リンネ。ミナトとクシナの子供だから。うちはマダラさん?』
「「「!」」」

そう言って私は精一杯強気の笑顔で笑った。 私がヤツの名前を言ったとたんにミナトが来た。
きっとナルトを家に置いてきたんだと思う。なんだ、入れ違いかぁ…


『ミナト!!クシナをナルトのところに行かせてあげて!!私は、九尾のところに行ってみる!!!!』
「行かせるか…!!」


マダラの手を避ける。
さすがというかなんというか、マダラは強い。
避けるのが精一杯だ。


「っ――!クシナ、とりあえず君をナルトのもとへ連れて行く。ナルトを、守ってくれ」
「でも!リンネが!」
『クシナ!私は二人の子供だよ?死なない。私は死なないんだから!』


私はそう言ってマダラに回し蹴りをするけど、私の足はマダラの体を通り抜ける。


「っ!わかったってば…!ミナトお願い。リンネ…愛し…」


クシナの言葉は言い終わることなく時空間に消えていった。
でも、その先がわかったから私には十分だ。


「お前は何故オレの名を知っている…」
『言わなーい!てゆうか、アンタさっ、小さい子供虐めて、楽しいっ?』
「ふん…っ」


私はマダラの体を避け続ける。
私が話している間もマダラは私に攻撃を仕掛けてくる。


『っ!……もうそろそろ、かなっ?』

【時間よ止まれ】


私がそう言うとマダラの動きは止まった。
この念能力、30秒くらいしかもたないから急がないと!!
私はすぐにそこから飛んで九尾のところに向かう。





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