『綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉綱吉』


俺が駆除を終えて家に帰ると目が醒めた燐花が俺の名前を呟きながら抱きついてきた

俺の服、今血だらけなんだけどな


『どこに、いたの?私、燐花寂しかったの。綱吉がいないのやだよぉ!私には綱吉しかいないのに…!』

「ごめんね。燐花。俺たちがずーっと一緒にいるための仕事をしてたんだ」

『仕事……?私を捨てたんじゃない?』

「そうだよ。俺が燐花を捨てるわけないだろ」

『そっかぁ…だから綱吉の服が真っ赤なんだね』


燐花は安心したように俺に力を込めて抱きつく

あーあー
燐花にも血がついちゃうよ


「燐花、血がつくよ?」

『いいのー!綱吉と一緒がいいもん!』

「あははっ!やっぱり燐花はかわいいね。大好き」

『私も大好きだよ?』


燐花は血に濡れた顔で笑う


「燐花…その顔、ホント綺麗……」

『綱吉も綺麗だよ?』


そういうことじゃないんだけどなぁ…

燐花の時間はあの時から止まっている
あの時、燐花が自分の母親を殺した時から…

あの日、俺は燐花の父親から燐花のことを頼まれた。
おじさんはあの日おばさんに別れを切り出していた
おばさんが燐花のことを虐待していたことに耐えられなくなったらしい。

俺はそれを知っていたからこそあの場所にいち早く行けた。
最初は子供にそんな話をするなと思ったけれど、そのおかげで燐花を手に入れられたのだから、おじさんには感謝してる。

でも、燐花はやはり自分の母親を殺したことに耐えられなかった
それから燐花は俺の前でだけあの時のまま。

それがすごく幸せ。
だって俺以外には心を開かないんだよ?
それって最高だよね


『綱吉?どーしたの?』

「ん?なんでもないよ」


そう言って燐花の目元にキスを落とす


『んんっ、くすぐったいよ?』

「燐花本当に愛してるよ」

『私も愛してるよ!』


燐花はにっこり笑うと俺にキスをした






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