はぁ…今日も今日とて皐月ちゃんは可愛い。あれは天使だろ。

最近は俺のことも『団蔵くん((はぁと』って呼んでくれるようになったし(はぁとは幻聴です)

これっていい感じじゃね?


「皐月ちゃんって可愛い…」

「団蔵〜知ってるぅ?」

「うわっ!」


いつの間にいたのか皐月ちゃんを観察してる俺の後ろから伏木蔵が出てきた。


「ふっ、伏木蔵かよ。驚かすなよなー」

「あのね〜」


俺の言葉は無視かよ。


「皐月ちゃんって年上に彼氏いるんだよぉ〜」

「は、」


嘘だ、ろ?


「なに言って、」

キーンコーンカーンコーン
「あ、予鈴なったし自分のクラス戻るねぇ」


伏木蔵は俺が真偽を問いただす前に自分のクラスに戻ってしまった。

皐月ちゃんに、年上の彼氏?
いやいやいやいやいや。ないだろ。
どうせ伏木蔵の嘘だろー!

はは、と一人廊下で笑って見せる。
いろんな奴らから冷たい目で見られたけど気にしない。


その後、なんとなく授業に出る気がしなくて裏庭で寝てたら放課後になっていた。


「あーこんな時間か」


家に帰らねぇと。
そう思いその場から立ち上がる。
すると、近くから声が聞こえた。


「(あれ?これって皐月ちゃん、の声じゃね?)」


俺は気になってそこを覗きこんだ。



「見なきゃよかった。」



そこにいたのは年上の男と抱き合っている皐月ちゃんだった。
気がつくと俺は携帯を取り出して女に電話していた。


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