あー…
ダルいなー…

ぼけーっと空を見ながらあのうるさいテニス部コートまで歩いていく。

コートに着くとそこでは俺の弟がえーっと、誰だっけ?あれだ。えーっと……そうキューティクルだ。確か……ししとう。そうそう確かダブルス組んでんだよなー。まあ、ししとうが練習試合をしていた。


『ちょーたろーがんばー』

「兄さん?!どうしたんですか?」


長太郎は俺の声が聞こえたのかししとうに頭を下げると俺のもとにやってきた。


『あー…じろーに今日長太郎が練習試合するってきいたからさー。』

「そうだったんですか!兄さんが来てくれて嬉しいです!」

『そうかー。よかったなー。じゃぁ試合頑張れよー』


そのまま回れ右をして家に帰ろうとした。
ら、長太郎が俺の腕を掴んでいて無理だった。


「今日一緒に帰りませんか…?」


……長太郎って俺より背たけぇのになんで上目遣いができんだろう?


「駄目、ですか?」

『しょーがないなぁー。じゃあ、そこら辺で待tt「駄目です!ここにいてください!」……うぃー』


あーあー
ここらへん女の声うるさいんだよねー







そうして待つこと二時間

長太郎はししとうと一緒にやってきた


「兄さん!待たせてごめんなさい!」

『だいじょーぶ』


俺寝てたし。
あ、ちなみに俺の特技立ったままどこでも寝ることが出来るだからー。


「それと兄さんに紹介したい先輩がいるんです!」

『あー…ダブルスの?』

「知ってるんですか?」

『当たり前だろー?じろーに聞いたことあるしなー』

「そうだったのか!じゃあ、さっそくよろしくな!彰人!」

『よろしくー。ししとう!』

「「、は………?」」

『はい?』


俺がよろしく言うと長太郎とししとうの動きが止まった


「あの、兄さん、」

『んー?なにー?』

「俺の、名前は宍戸だぁぁぁぁああぁあぁあ!!」

『あぁ』


そう言われるとそんな気がしてきた


『ごめーん。間違えた。宍戸、宍戸だな』

「ったく!」

「はは……」


でもさぁー


『ししとうのがキャラ的によくない?』

ゴチンッ!
『いだっ!』

「ぶん殴るぞ」

『殴ってんじゃん。あ……ウソウソ。痛いのだめ。ごめんなさい。』

「よろしい」


マジ宍戸恐い。



こうして宍戸と彰人は仲良くなりました。

ちなみにその後、慈郎と一緒に昼寝をして授業をサボる彰人を連れ戻す係に宍戸が認定されたようです。


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