生まれ変わってからの私の家族を紹介します。
まず私は双子の姉がいます。
お姉は元気で明るくて可愛いです。
私とは性格が正反対です。
お父さんとお母さんはラブラブすぎて、ちょっと自重してもらいたいくらいラブラブです。
で、一番恐いのが私のお兄ちゃん。
お兄ちゃんはすごく恐い。いろんな意味で。
いや、本当だから。
私がお兄とか、くーちゃんって呼ぶと泣かされる。
お姉が言っても怒られないのに私だけ。
本当、出来れば一緒に住みたくない。
『お、お兄ちゃん、』
「ん?なんや。どないしたん?」
『あ、のさぁ、抱き締めるのやめて欲しいんだけど…』
しかも、ここ学校だよ…
グッタリとお兄ちゃんの膝の上に何故か乗っている私。
なぜ、グッタリかというと。
「あ?俺に口ごたえするん?」
『あぐっ、』
お兄ちゃんの迫力が恐いし、私を抱き締めてる腕がもう、半端じゃないくらい強いから。
もう恐い。
ちなみにお姉は私をお兄ちゃんに押し付けるとすぐさま逃げた。
あの動きは素早かった。本当に。
『ご、ごごごめんなさいぃぃい……!』
「まったく。アカンで。俺に口ごたえしちゃアカン言うとったろ?」
『うぅぅ…』
もう誰でもいいから助けてください…!!
みんなが言う蕩けるような笑顔でこんなことを言う私の兄はどうなんだろう。
みんなに見せてやりたい。
「あーっ!白石と葉月やん!」
『金ちゃん!』
そんなことを考えている私に救世主が通った。
無邪気に人を制す暴れん坊が!
私がそのことに喜んでお兄ちゃんから離れて金ちゃんのもとまで行こうとすると、私の口が押さえられた。
『んーっ、んんっ!』
「なんや、葉月どうしたん?体調悪いん?」
「大丈夫やで。金ちゃん。葉月はさっき悪いことしよったから、お仕置き中なだけや。金ちゃんはちょっとあっち行っといてくれるか?」
『んんっ?!』
にーっこり。
人好きのする笑顔で金ちゃんに話すお兄ちゃんに驚いて目を丸くして見れば、お兄ちゃんは素敵な笑顔を私にくださった。ただし、目は笑ってない。
「えー…ワイ葉月と遊びたかったんに…」
「言うこと聞かへんと毒手やで。毒手。」
「ひっ…!毒手は嫌やーっ!」
「堪忍なぁ。」
絶対にそんなことを思ってなさそうな笑顔で、金ちゃんに言うお兄ちゃん。
なんで、私のお兄ちゃんってこんなんなんだろう。
てか、金ちゃん行かないで。
せめて、私を助けてから行って。
「葉月。金ちゃんになに言おうとしたん?まさか、助け呼ぼうと思ったわけじゃあらへんよなぁ?」
『ひっ…!』
「そんなん、許さへんで…」
そう言うお兄ちゃんの瞳はイッてた。
私、近親相姦なんてイヤぁぁぁぁぁあ!!!!!!!
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