パコーン パコーン
朝、誰もいない日が射す教室で私は小説を片手にテニスコートを眺める。


そんなテニスコートを眺めながら、私はなぜ自分がここにいるのかを考える。


私は生まれ変わりなどしたくなかった。
ましてや漫画の世界など。

また、人を信じられないことが嫌だった。
だから、ここでは自分から進んで一人になった。


その場合、私はここにいる意味などあるのだろうか?
両親にも愛されず、友人もいない私など。


…………早く死にたい。







なぜ私はここにいる?



 
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