荒川Side
あの女が精市に連れていかれた。
蜜乃はそれを睨みつける。
ムカつく。ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく!!!!
なんで?!なんであの女が庇われるの?!
ここは蜜乃の世界なのに!!
意味わかんない!
三十分前ーー
今日、立海のマネージャーだった蜜乃はちゃんと仕事をやってドリンクを渡した
それなのに!蜜乃に、かける言葉はまったくない!蜜乃が、この世界の中心の蜜乃が作ったドリンクなのに!
「…つまんなぁい」
立海はもう蜜乃にはいらなーい
だって蜜乃の思い通りにならないキャラなんていらないもん!
蜜乃には氷帝と四天と青学がいればいいや!
立海が蜜乃の魅力に気付いても知らないんだから!立海はあいつらにあげよーっと♪
蜜乃はそう考えると立海から今日は上総が担当している氷帝に行くことにした。
だって立海にいても意味ないしねっ♪
それに昨日の朝の氷帝のみんなが変だったし!
*-*-*-*-**-*-*-*-
「あれ?なんで夏香ちゃんがいるの?上総くんは?」
蜜乃が氷帝に行くと上総はいなくて、代わりに夏香が氷帝の仕事をしていた。
んー、蜜乃って夏香苦手なのよねー…
てゆうかきらぁーい。
だっていちいち上から目線だし!
「あぁ、上総は何か用があるらしい。それで四天での仕事が終わった私が代わりにやっているんだ。」
「そうなんだー。」
上総の用事ってなんだろー?
あーあー、夏香より上総がいた方が四天のみんなと話せそうだしよかったのに…
まぁいっかぁ!
それより昨日は氷帝のみんなと全然話せなかったし今日はたくさんお話しよっ!
あ…あの女にいじめられた感出すのも早めがいいよね?
「ね、ね、夏香ちゃん。」
「なんだ?」
「今日、氷帝のみんなとしゃべる時にあのことを言うからフォローよろしくね?」
「…あぁ。」
ふふっ!これで大丈夫だね!
後はあの女を堕とすだけ!
あー愉しみ!
でも、なんで?
なんでうまくいかないの?
氷帝のところに遊びに来てもみんなはなんにも言わなかった。
だから、景吾に言ったの。
私が心愛にいじめられてる、って。
家族に嫌われたら誰でも傷つくよね。だから最初に景吾に言うことにした。
あの女が嫌われれば蜜乃は幸せになれるんだぁ!
蜜乃が景吾に言うと景吾は眉間に皺をよせる
「なに、言ってんだ?」
「え、?」
「跡部やめい!」
なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!
なんで、蜜乃が景吾に殴られそうなの、?
「け、けいご、?」
「てめぇが俺様の名前を呼ぶんじゃねぇ!俺様の名前は心愛のためにあんだ!てめぇが呼ぶためじゃねぇんだよ!」
「跡部、そんなやつ殴っても意味ないやろ。落ち着きや。」
「っ!あ、ぁそうだな。俺様は練習に戻る。後は頼んだ。」
「まかしとき」
そんなやつ?侑士は誰がそんなやつって言ったの?
なんで景吾は蜜乃を無視してどこかに行こうとするの?
「そういうことやから俺らに近づかんでくれへん?迷惑なんや。」
「ぇ…」
「…泣くなや。うっとおしい奴やな。」
蜜乃は泣く。だって、みんながあの女に操られてて可哀想なんだもん。
あの女が蜜乃の王子様を操ってるんだよね。じゃぁ、蜜乃が助けてあげなくちゃ。
Becase I am princess!
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