荒川Side
は、?なに今の。
やっぱり跡部心愛は蜜乃の邪魔するんだ。
ぁああ゙ぁあ゙あ゙!!!
ムカつく女!!
……やっぱり同じ名前の心愛と一緒で殺しちゃえばいいかなぁ?
ううん。ダメだよね。
跡部心愛は嫌われを体験させないと。
だってそれがお馬鹿な逆ハー狙いの最期だもんね!
それに、蜜乃にはあのトリップ少女たちが協力してくれるらしーし!
蜜乃って運がいいんだよね!
だってだって、逆ハーになるのは結局蜜乃だし?
あのトリップ少女たちは所詮ただのトリップ少女!
逆ハーにはならないんだよ!だって蜜乃に叶うわけないもん!
それに男装少女なんてみーんなに女だってバレてるんじゃない?
あはっ!馬鹿みたぁい!
蜜乃は跡部心愛が絶望する様を想像して、嗤いながらマネージャー室で仕事をするためにそちらへ向かった。
蜜乃がマネージャー室に着いて中に入ると誰もいなかった。
あーあ。跡部心愛って仕事だけは早いから役に立つのにー。まだあそこで突っ立ってるのかなぁ?
蜜乃はいつも立海でやっているようにタオルだけ準備すると、後はマネージャー室にあったソファーでくつろいでた。
それにしても、あのトリップ少女たちはどこ行ったんだろう?
蜜乃がそんなことを考えながらソファーでくつろいでるとマネージャー室の扉が開いて跡部心愛が入ってきた。
「遅いよぉ?早くドリンク作ってね?」
『あっ……は、い。あと、これ幸村くんから渡されました一週間のメニューです。』
「ふーん。」
跡部心愛は蜜乃に一週間のメニューを渡すと、ドリンク作りを始めた。
へー。最初はランニングから始まるんだぁ。
大変そうだなぁ…。
蜜乃がメニューを見ていると、また扉が開いて今度は上総と夏香がマネージャー室に入ってきた。
「蜜乃。跡部心愛。部長たちが呼んでいる。早く行け。」
「後は俺達がやっておくからよ!」
『…ありがとうございます。』
「ありがと。」
蜜乃と跡部心愛は二人に一言お礼を言うと、マネージャー室から出て部長たちのところへ向かった。
それにしても夏香の言葉使いってムカつくなぁ。
蜜乃たちが部長たちのところへ着くとみんなは何かを真剣に話しているようだった。
『どうかいたしましたか?』
「私たち何かした?」
蜜乃たちがそう聞くとみんなはすぐに話しをやめてこっちを向いた。
「ああ。早かったね。」
「お前らにこの合宿中で担当する各学校を伝える。」
精市と景吾が蜜乃たちにそう言うと、跡部心愛は何かに怯えてる様子だった。
まぁ、別にどうでもいいけどね。
それより蜜乃は一つの学校担当するよりも全部の学校回りたいなぁ。
「初めは一つの学校に各マネージャーがついてもらおうと思ったが、今回は他校との交流も考えているので、マネージャーは全校に各自一回はつくように!」
「そう言うことや。よろしゅう。」
国光がそう言うと、蔵はそれに続いて挨拶しながらウインクをした。
っ!めっちゃカッコいい!
やっぱりここに来てよかった!蜜乃は今最高に幸せ!
心愛にはいっぱい感謝しないとね!心愛を生け贄にしたおかげでここに来れたんだし!
てゆうか、やっぱり全校回れるんだ!蜜乃の思った通り!神様は蜜乃のこと大好きだもんねっ!
勘違い
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