「心愛せーんぱいっ!」

私の名前を呼びながら切原赤也は私にタックルをしながら抱きついてきた。


『切原くんですか、おはようございます』

「心愛先輩おはようございます!てか、なんでまだ俺のこと切原くんなんっスかぁー!赤也って呼んでくださいよー!」


切原赤也はそう言って私のお腹にぐりぐり顔を押し付けてきた


「赤也やめんしゃい。心愛が困ってるじゃろ?それに幸村たちを見んしゃい」

「げっ!仁王先輩……しかも先輩みんないるし…」


正直言って私は切原赤也がいや、男子テニス部レギュラーがすごく苦手
私はただ復讐心でマネージャーをやっているのに男子テニス部レギュラーは私に好意をくれるから。
自分が汚なく見えてしょうがない。


『皆さん、早く行かないとSHRに遅れてしまいますよ?早く行きましょう?』

「心愛が言うなら早く行こうか。赤也今日の練習頑張ってね」

「そんなぁー幸村部長ー練習がきつくなるのは勘弁っス!」


あぁ、ホントになんて私は汚いんだろう

ただ復讐するために男子テニス部のマネージャーになって





ごめんなさい



 
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