--心愛大好きよ 愛してるわ--


ピピピピピバシッ

懐かしい夢…
あの子に会ったからかな?


頬を伝う涙を無視して学校に行く準備をする。

準備を終えると私は誰もいない家に鍵を閉めて学校へ向かった。


今日から、今日からなんだ……

あの子にやっと復讐ができる……
私を殺したあの子へ…!



『幸村くんおはようございます』

「おはよう、心愛。今日はいつもより遅かったね」

『ええ、ちょっと夢見が悪くて………』



あぁ、あの子はまだテニス部に入部しないのかな?
私はここで待ってるのに


「そういえば、転校生が来たのは知ってる?」

『!……はい。確かすごくかわいらしい方でしたよね』

「ふーん……心愛はそう思ったんだ…」

『?ええ、幸村くんは違うんですか?』


まあ、私が可愛いと思うのは顔だけだけどね
しかも、あの子の本来の顔ではないし。


「ほぅ……心愛はああいう奴を可愛いと思うのか」

「蓮二……まあいいや。心愛それでねその子がテニス部のマネージャーをやりたいって言うんだけどどうかな?」


そう言って幸村精市はにっこりと笑った。

私の考えは最初から決まっているし、私はそのために男子テニス部のマネージャーになったんだから、答えは


『いいと思いますよ?もうすぐ合宿もありますし、私一人では大変な仕事もありますから。』


これしかない。








もうすぐ



 
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