「何かあったの」

少しだけ目を開いたのは驚いたからだろう。それから夏目が笑えていないのに笑う。その時間がぎこちなくて変に長かった。

「もう夜だから帰るよ」
「ねえ、夏目。あしたは来るの」
「行くよ、あしたは」
「じゃあ、あさっては、その次の日は、」
「、じゃあな」

遠のいてく背中をただ見守ることしかできない。動け、動け。

どうして。私はここから動くことができないの。

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