足をぶらぶら。今日は久方ぶりの雨だった。聴こえるものも雨音に掻き消されてあまりきこえない。夏目の足音もきこえない。

最近の私は夏目と話す数時間をとても楽しみにしている。そのために夕方を待っている。それがしあわせで、少しだけ、心臓がぎゅうっとする。

雲に覆われる雨の日は夕方がひどく曖昧だ。夜との境もなくなってしまう。目をつむっている間に朝になって、そして夕方になってくれないだろうか。もちろん晴れで。

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テーマ「推しとの恋」
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