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それはある任務の帰り道の出来事であった。
上忍1名、中忍3名による大名家のお家騒動の後始末。
無事任務を終え帰る最中にそれは起こった。


「ちょっと待ってください」


枝から枝へと跳び移っている時、一人の中忍が呼び止めた。


「どうした?」


一本の枝に全員が止まる。


「あ、いえ、私ではなくカカシ君に…」
「え?オレ?」
「うん。もう2時間近く走り続けているだろう。俺らは大人だからいいけど、カカシ君はまだ子供だからね。そろそろ休憩を入れておいたほうがいいだろうと思いまして」


その言葉に少なからずカカシは驚いた。何故なら2人の中忍は自分を快くは思ってはいない筈だ。咎人の子という他に生意気な奴と煙たがっていた筈だ。それがこんな心遣いをしてくれるとは思ってもいなかった。


「お気遣いありがとうございます。でもオレなら大丈夫です」
「そうだな、休憩は必要だな。いや、気が付かなくてすまなかった」


そこでそのまま休むことになった。
幹に寄りかかり休んでいると先程の中忍が水筒を差し出す。


「飲むといい」


そして小声で囁いた。


「栄養剤入り。イワナ上忍には内緒だよ」軽くウィンクしてみせる。
ここまで親切にされるとは驚きだが、とりあえず礼を言いドリンクを飲む。特に変わった味はしなかった。
が、これが幾ばくもしないうちに後悔へと変わっていくのである。


差し出した中忍はというと、口布を顎まで下ろし晒された顔を見て驚きを隠せなかった。
子供とはいえ、かなり整った顔をしているのである。近い将来かなりの美少年になるに違いない、これ程とは、と内心ほくそ笑む。



再び走り出し、30分程たった頃、カカシの体に変化が現れ始めた。
枝へ飛び移る時に走る衝撃、それが何ともいえない戦慄が走る。
幼いカカシには理解が出来ない。
自分の体がおかしくなっている、どうなってしまったのか、今まで経験したことのないおかしさ。脂汗が滲みでる。
早く里に戻り診てもらおう、そんなことを考えていたとき、さっきの中忍がカカシの様子に気が付いた。

「どうした?顔が赤いぞ。熱でもあるのか?」

その言葉に全員が立ち止まる。

「いえ、大丈夫です。すみません、行きましょう」
「ホントに大丈夫か?」

手が額に触れたとたん全身に戦慄が駆け抜け、思わずその手を払いのけた。

「さわるなっ!」「カカシ君…どうし……」

「あ…すみません…あの、ほんとにだいじょうぶ…ですから…」


顔を赤くし、息も切れ切れに大丈夫と言われても、納得など出来よう筈もない。
どうしたものかとイワナが思案にくれていたとき、もう一人の中忍が口を開いた。


「此処から2q程先に小屋があった筈です」
「よし、そこで少し様子を見よう。カカシ君、もう少し頑張れるね?」

「…は…い…」




一行はカカシを気づかいつつ、その小屋に向かった。小屋に辿り着いたときカカシの息はかなり上がっていた。
小屋に入るとそこは、少しばかりの土間と8畳程の板張りの部屋があるだけの簡素なもので、たまに使われていたらしく部屋はさほど汚れてはいなかった。
そこへカカシを横たわらせて、イワナは中忍にカカシの看病を言い渡し、自分は近くの川まで水を汲みに行った。



残った二人は、看病のフリをしてカカシの口布を外した。


「綺麗な子だねぇ」
「さわら…ない…で…」
「辛いかい?」


言葉は心配しているが、その口調と表情はニヤついている。


「だろうねぇ。君が飲んだの水じゃなくて、媚薬だよ」

「び…やく…?」



「う…あ…さ、さわ…る…な…!」


一人はカカシの腕を掴み頭上に持ち上げ、もう一人はカカシに跨いで座った。


「触るな?生憎この薬は触って擦らないとだめなんだよねぇ」


下卑た笑いをその顔にのせ、カカシのシャツを捲り上げる。
陽に曝されたことのない白い肌が剥き出しにされた。薄い色をした小さな突起に指を這わせる。


「!…………っ…」


カカシは唇を噛み締め、身体中に走る戦慄を懸命に耐えている。彼にはそれがなんというものか理解はできなかった。
初めての出来事、ほんの少し前まで自分を気遣ってくれた人物にレイプされる恐怖、ざわざわと体中を走る悪寒、体をまさぐる厭らしい指に加え舌で嬲られる。


何故、こんな目に合わねばならないのか分からない。この時、カカシはまだ知らなかった。
忍社会ではままあるということを、戦地に於いて昂った気を鎮める為、年上が年下の者を、格上が格下の者を抱く、当たり前に行われてきた慣習である。
そして今、カカシがその餌食となったのである。
いつものカカシであったなら、組み敷かれる事などなかったであろう。だが、今は薬の所為で体に力が入らない。
坑い体を動かそうとも、組み敷く二人には痴態としか映らなかった。


「そんなに良いかい?これからもっと気持ち良くさせてあげるよ」


ニヤニヤと笑いながらズボンに手をかけ、一気に下着ごと引き下ろす。まだ下生えも生えてない幼い性器が曝される。


「おや、まだ毛も生えていないよ。小さいねぇ、それに綺麗な色をしている」



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