だから言ったでしょ/2P
おまけ
「あ、それと、盗品のことだけど…」
「動きあったの?」
「うん。主がね、10日後に献上しに右大臣の所に行くって」
「右大臣?」
「多分、地下で売買が行われるんだと思う。女達も連れてくみたいな事言ってたし」
「そう…」
ミナトは何か考え込んでいるようだ。
「あの…オレそろそろ戻らないと不審がられる…」
「ん〜、戻したくないけど…ん!カカシ、影分身しな」
「へ?」
「10日後は大名方と会議があるんだ。その大臣も出席する筈だから、牽制出来ると思う。カカシも同行してもらうから」
「同行するの?牽制って…潰さないの?」
「カカシ、潰すのは簡単だけど、世の中必要悪ってあるんだよ。今回は牽制に留めておいて、奴らの事は把握しておければいい」
「あんま納得出来ないけど…。センセがそう言うならいいや」
カカシは分身を出し、駆けて行った。
「さて、カカシ。今度はオレのモノを鎮めてもらわないと」
にっこりと笑うミナトの瞳には欲情の影が見える。
ずいっと近寄れば、カカシは後ずるが、すぐ壁に塞がれてしまった。
「せ、センセ仕事中でしょ?戻らなくてい、いいの?」
カカシが慌ててミナトの行動を止めにはいる。なんといっても此処は暗部控え室のシャワールームなのだ。喘ぎ声など上げようものなら、全てが筒抜けになってしまう。
「気にしなくていいよ。みんな知ってるから。オレ達の関係」
「知っててもヤダ!」
「だけど、これじゃ戻れないよ?」
ミナトはカカシの手を己の股間に導く。
「カカシがあんまり嬉しい事言ってくれるし、さっきのカカシ見てたらしたくなっちゃったよ」
「なっちゃったよ、って…そんな事言われても…」
「諦めな、カカシ。ほら、結界張ったから…」
「もう…」
仕方ないと苦笑しつつ、ミナトに口付ける。
ピチャ…と水音が狭い個室に木霊した。
カカシの密やかな喘ぎが聞こえるのは、もうしばらく後のこと…。
おしまい
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