ナルカカ



「先生、約束通り先生を頂くってばよ」





カカシの家にやって来たナルトは、開口一番そう言った。


修行中、自分を負かす事が出来たら抱いてもいいと約束した。
そしてあっさりと負けてしまったのだ。そう、小気味よいくらいあっさりと。
それが嬉しいのか悔しいのか、なんとも複雑な気持ちではある。





「ちょっと待て」
「待たない」
「あっ…ちょっ…」


カカシの制止もきかず、ナルトは口づけてくる。そのあまりに技巧的な口づけに、抵抗する力も弱くなる。
それに気をよくしたのか、ますます口づけは深くなりカカシは立っているのが辛くなってきた。
縋るようにナルトに手を廻せば、ナルトの口端が僅かに上がるのがわかった。
口づけられたままベッドへ連れて行かれ、押し倒される。
何度も角度を変えては貪られ、痺れる舌に頭もぼうっとしてくる。ようやく解放された頃には、息も絶え絶えにナルトにしがみついていた。
肌を辿る熱い手に、気がつけば己の中心も熱を持ち、触れられるのを待っている。

ナルトの手には巧みにカカシの性感帯を煽る。堪えきれずにカカシの口から喘ぎが漏れ、それがナルトを煽っていく。



「あ…っあ…ナルト…ナル…ト……」


背中に爪が食い込む。そのピリとした痛みにナルトは口端をあげた。
カカシが己の愛撫に感じてくれている。その事実が何より嬉しい。
ナルトは夢中になってカカシを愛した。気がつけば、カカシはくったりと意識を飛ばしていた。
ナルトはカカシを抱き寄せ、聞こえていないであろう耳に「愛してる」と囁き瞳を閉じる。






10.06.18






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