日だまり (テンカカ)




優しい日だまりの中、カカシ先輩は幹に寄りかかっていつの間にか眠っている。
柔らかい寝息を聞きながら、僕は頭上に静かに枝を生やす。
彼の眠りを妨げないように静かに、静かに…。
やがて木陰が先輩を覆うと枝を伸ばすのを止め、寝顔を見つめる。

他人がいるとゆっくり休めない先輩が、無防備な寝顔を晒している。
ただそれだけで幸せな気持ちが広がっていく。



僅かな安らぎの時。
この一時の幸せを守る為に、僕はあなたの傍にいたい。

例え一時でも、あなたに安らぎが与えられるように。





10.05.30






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