告白 (ナルカカ)


「先生が好きだ」


突然の告白。

ナルトは心なしか緊張しているようだ。
じっとオレを見つめる青い瞳。

いったい何なんだ。
オレはまじまじとナルトを見つめながら考えた。
オレはナルトに何かしたか?
よくよく考えれば、今日は…


「ああ、エイプリルフールか!」
「ちっげーよ!」


「オレは真剣に…!」


激昂したナルトはそれ以上言う事が出来なかった。
ナルトの青い瞳は情念の炎が宿っているようだ。
強い光を放ち、オレに答えを迫る。


オレの答えは──否だ。




「ありがとね。オレもお前が好きだーよ」
「…全然気持ちがこもってねぇってはよ…」


ぜってぇ諦めねぇ!いつか必ず先生を落としてみせるってはよ。
そう言い残してナルトは去って行った。
以来、事ある毎に好きだと言ってくるナルトに、辟易としながらも次第に絆されていく自分を自覚するカカシだった。




10.04.01






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