Jealousy(ナルカカ)
「んっ…ふ……ナ…ル…ナルトぉ…」
快楽に白い肌が桜色に染まりゆく。
細く長い指がシーツを滑り、ナルトの手に辿り着く。快楽に震える指がナルトの手をなぞり昇っていった。
その手を取り指に口づければ、ヒクリと揺れる白い身体。こんな小さな愛撫にも反応を示すこの男が愛おしい。
でも、──
「…ホント、センセーってば感じやすいよな…。センセーをこんなにした奴が腹立たしいってばよ…」
この愛しくて堪らない男に最初に快楽を教えた男が憎いと思う。その男に開かれ開花した身体。
出来れば自分が最初の男になりたかった。快楽を教えるのは自分でありたかった。
…年下の自分では無理な事は分かっていても。
恋人から与えられる愛撫に身も心も翻弄され悶えていた男も、その声にうっすらと目を開き恋人を見つめた。
いつもは白い頬をうっすらと染め上げ、潤んだ青灰色と紅い瞳がそれに映えてとても綺麗だった。
「確かに…オレにセックスを教え…たのは、センセだけどっ……い…今、オレをよがらせているのは…お前、でしょ…」
荒い息の下、カカシの言った言葉にナルトは目を見開く。
確かに、言われてみればそうだ。今、カカシを淫れさせているのは、他の誰でもない、紛れもなく自分なのだ。カカシに快楽を教えこんだミナトではない。
ナルトはほっこりと微笑んだ。
「センセー、気持ちイイ?」
「……ああ…おかしくなりそうなくらい…」
カカシは本当はこんな事言うのは死ぬほど恥ずかしい。けれど、先程見せたナルトの表情が、その瞳が悲しそうな色を湛えていたから…。
ナルトは本当に嬉しそうに笑った。
「じゃあ、おかしくなってよ…。もっとオレを感じて…」
ナルトは激しくカカシを突き上げた。
「あっ…やっ…!…ナル…ゆっくり…」
「ダメ…センセー、感じてよ、オレを…オレだけを…」
「あっ、あ…な…ナルト…ナル…」
カカシはナルトにしがみついた。あまりの激しさとその快楽についていけなくて。
ナルトはしがみついてくるカカシが愛しくて、その愛しさが更に増していくのを感じていた。
愛しくて愛しくて堪らない。この気持ちを分かってもらいたい。この想いを全てこの人に捧げたい。
その想いを全てカカシの中にぶちまけた。
カカシもまた、内に熱い飛沫を感じ、己もナルト同様性を放った。
熱を放ち呼吸も落ち着いてくると、ナルトが覗き込んでいるのが分かった。ずっと見ていたのか──。
「そんな見ないでよ…」
「どうして?」
「…恥ずかしいでしょ…」
「だって、センセー可愛いんだぜ? イく時の顔。壮絶にエロいっつーか…腰にくるっつーか…」
「………」
「あっ、ほら、その顔。ああ、もう堪んねぇ!」
大好きだってばと言いながら口づけた。
至福の時──。
でも、まだ足らない。
貪欲になっていく自分。
それを受け入れてくれる恋人。
愛してると囁きながら、二人はまた互いの熱を分かち合うのだ──。
11.05.17
前 次
戻る