Sな四さま(R-15)


「もうっ! カカシ、何度言ったらわかるの? これはカカシが読むにはまだ早いの!」
「う〜……」
「なんだってこんな本読みたがるんだ?」
「だって…」
「何?」
「自来也先生の書いた本って、どんなものか知りたいし…」
「こんなエロ本に興味持たなくてよろしい」
「センセだって読んでるじゃない」
「オレは大人だからね。カカシは未成年でしょ」
「その未成年とえっちしてるくせに…自分だけ読んでずるい」
「なんだって?」
「別に、なんでもありません」
「ふ〜ん…」



ミナトはじっとカカシを見つめていたが、ニヤッと笑った。
まずい。
カカシがそう思った時は遅かった。逃げる隙を与えず徐にカカシの手を引き、腰かけている自分の上に座らせる。


「ちょっ、何するんですか!」
「オレは未成年を手込めにする悪い大人だからね。だから読んで聞かせて上げるよ」
「手込めって…オレはそんな事言ってません! 離して…」
「遠慮することないよ。じっくりと読み聞かせてあげる…」
「センセ、ごめっ…んっ」


ペロリとカカシの耳を舐めあげ、カカシの動きを封じるミナト。耳が弱いカカシは、それだけで真っ赤になり大人しくなってしまう。
いい子だね…と耳元で甘く囁く声に、ゾクゾクと小さな波がカカシの中から沸き上がる。
ミナトはカカシの耳元で、殊更囁くように読み始めた。


『タマミ…。男は囁くように女の名を呼ぶ。
タマオさん…。女は媚びを含んだ声で男を誘う。
男は女を後ろから抱き締め、綺麗だと囁きながら手を滑らせる。ソロリとした感触に女は身を震わせ、ああ…と切ない声を漏らした。形の良い胸を揉みすさみ、掌で柔らかさを楽しみながら指先は先の尖りを摘まみ、その固さを楽しんだ…』


ミナトは読みながら、同じ事をカカシに仕掛ける。
耳にミナトの吐息を感じながら、胸をイタズラされ、カカシは本の内容どころではなくなってしまった。
クニクニと弄られ、服の上からでもはっきりと乳首が存在を主張している。
力の入らなくなった身体はミナトに寄りかかり、無意識であろう脚は僅かだが開いている。その中心はまだ触れられてもいないのに硬くなり、ズボンを窮屈そうに押し上げている。


「センセ…」


何かを耐えるような切な気な声でミナトを呼ぶ。
何? と優しく答えながら耳を甘噛みすれば「んっ…」と本の中のタマミのような甘い声を上げ、縋るように手を延ばしてきた。
後ろから抱き締められている為その手は首には廻らず、ミナトの頬を撫でる。手を撫でおいたままカカシはミナトの頬や顎のラインにキスを落としていく。


「センセ…、謝るから…だから…」
「何を謝るの?」
「…もう、勝手に読まないから…」
「約束できる?」
「ん…。だから…ちゃんと……して…」
「ん、いい子だね…。望みどおり、してあげるよ…」


ミナトはカカシに分からないように、心の中でほくそ笑んだ。
これでカカシはエロ本になんか手を出さなくなるだろう。おまけにカカシから強請ってくるなんて最高!
もし約束を破ってエロ本を読んだら、お仕置きすればいいんだし。
ミナトは自然とニヤけてくるのを止められなかった。


「センセェ…」
「ん…おいで、カカシ…」


カカシに口づけを贈りながら、次はカカシに音読させてみようと思うミナトだった。





11.11.29






戻る











「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -