新月の夜



人工的な寒さに半分ほど覚醒して、もぞりと動く。
と、温かい腕が延びてきてぐっと抱き寄せられた。

温かい腕の中でトクトクと鼓動が響いてきて、その優しい音色に再び夢の中へと誘われる。




窓から覗くのは星の瞬きのみ。夜を照らす月さえ己が身を隠す新月の夜。

それこそ我らには相応しいと、恋人達は身を寄せる。


冷たい冷気に負けぬ熱い想いの胸に秘めて…。





11.08.17






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