無題(テンカカ)


※こちらの話も、この先の展開をどうするか思い出せない話です。
途中でも構わないという勇者様、どうぞ。
マジ、途中で終わってます。







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「やめろ…テンゾ…」

「止めません。あなたを僕のものにします」
「…手、痛い。逃げないから、離せ」


組敷き、カカシの両手首にテンゾウの体重がかかる。
ゆっくりと手を離し、カカシに覆い被さった。


「なんで…」
「僕はあなたが…好きなんです。あなたとなら…」


好きと言った時に一瞬見せた悲しそうな目。
見間違いかと思う程、今はいつもと変わりない瞳をしている。


「…オレは穢れてるし…誰のものにもならないよ?」
「先輩は穢れてなんかいませんよ。とても綺麗だ…あなたが欲しい」


テンゾウはカカシに口づけを落とす。
啄むようなのから深く舌を絡め合うものへ…。その間カカシからは抵抗らしい抵抗はなかった。


「逃げないんですね。僕、男ですよ?」
「逃げないって言ったでしょ?それとも逃げて欲しかった?」
「いいえ。でも、もう止まりませんよ?」
「いいさ、別に。こんな穢れた身体でよければ、いくらでもくれてやる」
「あなたは穢れてなんかいないって言ったでしょう?綺麗ですよ、とてもね…」


その時、何故穢れについて追及しなかったのか…もししていれば、今こんなに心がかけ離れずに済んだのかもしれない…。



10.10.06






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