ニンム(ナルカカ)


※かなり前に書いた話で、任務内容やこの先の展開等忘れてしまった話ですm(_ _)m
ので、途中で終わってます。
それでも構わないという心広いお嬢様、読んでやってください。




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それは変な任務依頼だった。

『見目麗しい者2名寄越されたし。
内容は当日城主より申し渡す。』

Sランクとされたこの内容不明の任務を、綱手はカカシとナルトに申し付けた。

間もなく成人になるナルトは父親に似て美男に成長していたし、里での人気も高い。
カカシの素顔を知る者は言わずもがな。
予測不能の事態も考えると、上忍二人なら対処しやすいと考えたのだ。
火の国内の事故、他里の忍との対戦にはならないだろうが、油断は禁物。その場所は国境に近い。里から二日の距離にある。二人は装備を調え里を発つ。
途中、どこかに一泊することになるが、ナルトはそれが楽しみでならない。
どこか温泉にでも泊まって、まったりと夜をカカシと過ごしたいのだ。
二人は恋人関係にある。とはいえ、それはナルトの一方的な思い込みで、ナルト自身もその事は良くわかっている。カカシが誰を愛しているか、百も承知なのだ。
ただ、持ち前のガッツで、いつかカカシを振り向かせてみせると意気込んでいる。

既に肉体関係はあり、ともすればカカシも自分の事を好いてくれていると思うことがたまにある。だから、諦めず、カカシの傍に寄り添っていた。
そして気付いた。カカシがかなり淋しがり屋だということに。
本人は口には出さないが、言葉の節々でそう確信した。
そんなカカシが愛しくてたまらない。
いつまでも傍にいて、抱き締めていてやりたい。
ナルトは密かに誓っていた。いつまでも傍にいる、と。


一泊目の夜。温泉街に到着し、宿を取る。
豪華とはいかないが、それなりに落ち着いた宿に泊まることが出来た。
部屋に入れば、6畳程の部屋に風呂と洗面所。ただ、泊まるだけの部屋にしては十分だった。


「はあ〜、疲れたってばよ」
「何、若者が年寄り臭いこと言ってんの」
「んなこと言ったって、疲れたもんは疲れたってばよ。カカシ先生はどうなんだってばよ?」
「オレ?オレは平気よ。そこまでじじぃじゃないし」
「あ〜、言ってくれるってばよ」
「さて、荷物置いたら飯でも食いに行きますか」
「賛成!オレ、ラーメンがいい」
「…お前…ラーメンなんてしょっちゅう食ってるじゃないの。たまには違うの食べたら?」
「別にいいだろ?オレ、ラーメン好きだし」
「オレはお前の健康が心配だよ。ちゃんとバランスよく食べなきゃダメでしょ?」
「わァーった、分かりました。ちゃんと食べるから、今日は勘弁してくれってばよ」


ナルトはパンと手を合せ、拝むようにカカシに言った。


「しょうがないね」と苦笑しつつ、カカシはナルトの髪をくしゃりと撫で、食事へと出かけた。


宿の食事処でラーメンとチャーハンを注文するナルト。
対してカカシは魚定食。


「カカシ先生、相変わらず少食なのな」
「お前が大食いなんでしょ」
「そんなことねぇってばよ。オレが普通なの。あ、先生、酒は?」
「お前ね、任務中でしょ?」
「あ、そうだったってばよ」


ニシシと笑うナルトにまったくと一つため息を零し、出された定食に箸をつける。
今度はゆっくりと二人で酒を酌み交わしたいと思う。

部屋に戻り、温泉に入ろうとナルトが誘う。


「オレは部屋の風呂に入るから、ナルト入っておいで」
「何でだってばよ!せっかくなんだから大浴場の方に行こうぜ」
「…いい…」
「いくら任務中だからって、風呂くらいいいだろ?ほら、浴衣に着替えて」
「うわっ!やめろ、ナルト!」


ナルトはカカシのアンダーをバッと捲り上げバッと降ろす。


「…ごめん」


捲り上げたカカシの肌に紅い痕が点在していた。
ナルトが付けた、カカシを愛した痕。濃いものから薄くなったものまで。
これでは人前で裸になる訳にはいかない。


「ナルトはオレに遠慮しないで入っておいで。オレは部屋で待ってるから」
「いや、オレも部屋ので…」
「一緒には入らないよ」
「何で!?」
「あのねぇ…こんな狭いユニットバスじゃ無理でしょ。ま、せっかく温泉に来たんだから、お前だけでも入ってらっしゃいよ」


ナルトは少し納得のいかないものがあったが、とりあえずカカシの言う通り浴場へと向かった。
行ってみれば、人は少なく、これならカカシも連れて来るのだったと後悔するナルトだった。

ナルトが部屋に戻ってみれば、二組の布団が敷かれており、そのうちの一つの布団の上でカカシは浴衣に着替え、寝そべって本を読んでいた。


「おかえり、ナルト。どうだった?」
「あ…ああ、よかったってばよ…」


ナルトが帰ってきたことに気付くと本から目を上げ、にっこりと笑うカカシ。その笑顔につい見とれてしまう。
ナルトはカカシの隣に寝そべり、チュッと頬にキスをした。


「なぁ…いいだろ?」
「ダメ」
「ええっー!即答かよ。いいじゃん、やろうよ」
「お前ね、今は任務中よ?駄目に決ってるでしょ」
「明日に支障来たさないようにするからさ。なっ?なっ?一回だけ」
「ダメったらダメ!お前の一回は三回じゃないの。オレはお前と違って体力そんなにないんだから」
「そんなこと言うなってばよ。ホントに一回でやめるからさ」




10.10.06






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