Garden


I my me


参加者


GM.ソヨゴ
PL.ひぃらり/東堂紫音
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??:それでは、「I my me」TPセッションを始めさせて頂きたいと思います、よろしくお願いします!
紫音:よろしくお願いします!!
??:【welcome song】
??:【STOP】
??:貴方は子供たちの歌声で目を覚ます。無邪気に、誘いかけるような、数多の声の重なりで。
??:身を起こし、見渡してもそこは暗闇だ。何も、見えない。
紫音:「………」不快な心地になりながらも立ち上がる。
??:貴方が、暗闇に目を凝らしながら立ち上がり、地に足をつけたとき。
??:ぐしゃ、となにか、柔らかく、冷えたものを踏む感触がした。貴方の裸足はその何かを踏み躙り、破片が纏わりつく。
紫音:踏んだものを見ます。
??:それは一輪の椿の花でした。
紫音:誰から見ても分かる程に眉を顰めて、踏み躙ったあと歩みをすすめますね。
??:ぐしゃ。
紫音:ぐしゃぐしゃ。
??:足を踏み出すとまた花が有る。
紫音:椿ですか。
??:ええ、同じ、赤い花です。見れば花はぐちゃぐちゃに潰れ、縁が茶色く腐り果てている。
紫音:花を避けて足を踏み出します。
??:でもまた、踏んでしまう。貴方の足が置かれる場所に、必ず愛しい花は有る。暗闇の中から生まれるように、貴方の足元に必ず有る。
??:いくつもいくつも花は潰れて、馨しい香りが貴方にも届く。
紫音:「………はは、…悪夢か」仕方ない、とばかりに花を踏んで歩きます。
??:ぐしゃ。ぐしゃ、ぐしゃ。
??:歩を進めるごとに増えていく死骸。貴方は諦めて道をゆく。仕様の無いことと嘆息して。
??:やがて、貴方は光を見出す。舞台のスポットライトのように、何者かのために用意された光が有る。空間が有る。
紫音:そちらへ歩いていきます。ぐしゃ。ぐしゃ、ぐしゃ。あぁ、冷たいなぁ。
??:近付くと、貴方は光の下に、誰かが倒れているのに気が付く。……いや、人と言ってよいのか、迷うほどにそれは潰れている。腕が。足が。腿が。目が。潰れて内側を晒している。髄液が染みだし骨の白が見える。千切れた血管と神経が床に散らばっている。赤が濃く匂う。貴方は潰れた箇所を数える。一つ、二つ、……近付きながら。
??:そうしてるうちに貴方は気付く。倒れている骸が誰であるのか。
??:その体の痛みと君が、踏みつぶした花の数がぴったり同じであることも。
??:“愛しいひと”の亡骸が、残された片目で貴方を見つめた。
??:「痛いよ、紫音」
??:【NOISE】
??:【dream in the dream】
??:貴方は見知らぬ街にいる。商店街だろうか、人通りの少ない、けれど暖かな空気の漂う一本道。
??:貴方は前方に、見覚えのある背があることに気付く。その青年は水色の髪の、知らない女性と楽しげに、話をしている。
紫音:その青年が誰だかははっきりとわかりますか?
??:ええ。その青年は、貴方がよく知る黒髪の、とある軍人だということがわかりますよ。と言っても今目の前にいる彼は、貴方の知る彼より少し若いでしょう。
紫音:「…蔵未さん?」そちらの方へ歩いていこう。紫音は裸足ですか?
??:貴方はまだ裸足ですね。二人は恋人同士でしょうか。青年は、貴方が見たこともないような、幸せに満ちた笑顔で女性と手を繋ぎ、前を歩いていきます。
紫音:少し距離を置いて着いていこう。
??:彼の背を追い、少し近付いたとき、貴方は自分がその利き手に、何かを握っていることに気が付きます。
紫音:握っているものを見ます。
??:それは一丁の拳銃でした。でも貴方はそれを手放せない。どころか、貴方の利き手は勝手にその銃を構え出します。
紫音:「っ!?」
??:貴方はゆっくりと、腕を上げ、銃口を水色の髪の彼女に向ける。
??:指が引き金を引いた。
紫音:咄嗟に目を瞑る。
??:銃弾は彼女の頭をぱん、と呆気なく貫いて、彼女は赤い飛沫をあげながらそのまま崩れ落ちていく。青年の瞳が見開かれる。彼は呆然として立ち尽くし、やがて膝を折って、彼女の死骸を抱き締めた。「マリア?……なあ、嘘だろ、マリア、嘘だよな、」
??:息をしない彼女を揺すり、頬を撫で、かき抱き、やがてそれら全てが無駄だと分かると、彼は永く永く絶叫した。
紫音:「……………ぁ、」何も言えないまま、息をひとつ漏らして、ちがう、ぼくはわるくない。なにもしていない。
??:悲痛な声は貴方の耳に刺さり、内奥で反響し、いつまでも消えない。鼓膜に焼き付いて、耳を塞いでも剥がれない。
??:青年が、貴方の顔を見つめた。光を失ったがらんどうの目で、もはや悲しみも流れ出したみたいに。ぽつりと、言った。
紫音:耳を塞ぐために拳銃を投げ捨てよう。
??:「なんで殺したの?」
??:【Rain】
??:【dream in the dream】
??:まだ夢は消えない。
??:今度は、貴方は拠点の自室にいる。慣れ親しんだ部屋だ。貴方は、夢が覚めたのではないかと勘違いする。
紫音:嫌な夢だった。ベッドに寝転がろう。
??:貴方はベッドに寝転がり、ふと壁に鏡を見つける。こんなものあったっけ? けれど貴方は疑問に思わない。気になって、近付いてみる。ふらふらと、だって夢だから。貴方はまだ気付いていない。
??:鏡には当然貴方が映る。そっくり同じ髪、そっくり同じ顔、そっくり同じ目の色をしたあなたがいる。当たり前だ。これは鏡だから。けれど貴方が鏡に触れると、鏡の貴方が手首を掴む。仕様がない。これは、夢だから。
??:「なんでそこにいるの?」
紫音:「…なにその質問、夢のくせに。僕が立っている場所が『僕』の居場所だよ」「夢は逃げ場所らしく、良い夢だけ見せていればいいのに」
??:鏡の中の貴方が、にぃと笑う。鏡の中の貴方の手と掴まれた手とが、溶けていく。溶けて、混ざって、同じになる。体はどんどん崩れ、鏡の、向こう側の貴方が這い出てくる。貴方は飲み込まれ始める。体は既に床に伏した液体となっている。
??:「『僕』の居場所ぉ? バカみたいなこと言わないよ、僕のくせに」
??:「ここが夢か現かも分からないのに、居場所だなんてよく言えるね」
??:「全部夢かもしれないのに」
??:「君にはどうせ分かんないよ」
紫音:抵抗するも、意味はなさない。僕が僕じゃなくなっていく、でも、もうこれでいいのかもしれない。途中で、暴れるのをピタ、とやめる。「…バカはどっちだよ」いばしょをじぶんでなくしたことくらいぼくがいちばんしってるだろう
紫音:「僕にはどうせわかんないよ」
紫音:「出来がいい子とは違うから」
??:意識が薄れていく。いつしか鏡の中にいるのは、君だ。鏡の外には自分と違う、でも同じ自分がいて、あれも自分で、君も自分だ、やがて部屋の戸を誰かが開く。赤い髪をした亜人の彼が、鏡の外の君を抱き締め額に口付ける。
??:鏡の外の君が嬉しそうに笑う。でも君は見てもらえない。だって、君は鏡だから。これは現実かもしれないから。
??:【Rain】
??:【dream in the dream】
??:違う世界。でも君はさすがに、夢が覚めたかもしれないなんて甘い期待を抱くのはやめた。
紫音:ひとまず自分の手をぐっぱーして、ちゃんと大丈夫か確かめる。ああ、もう、はやく覚めないかな。もうういいよ。
??:始めの夢とよく似ている、真っ暗な場所だ。そこに人形が置いてある。どうやらまた、君とよく似ている。
??:君の手にはハンマーがある。殴ったら、壊してしまえそうだね。
紫音:殴って壊します。
??:では君が、自分とよく似た人形の頭部を、ハンマーで殴りつけた、
??:その瞬間。
紫音:紫音は一人でいいのに。
??:……おめでとう、少女。
??:割れた人形の頭部から一斉にわき出すものがある。
??:蜘蛛の子のように小さな何か、
紫音:!?
??:無数に沸き出し尽きることなくそれは君の体を這った
??:無視のように見えたそれを、よくよく見るとみんな同じ顔、
??:君の顔だ
紫音:いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
??:小さな君が、君の体に潜り込んでいく
紫音:半狂乱になって振り払います。その様はまるでデタラメに踊っているようにも見える、ああ、無様だ。
??:潜り込んだ君たちは身体の中を這いずり回ってやがて孵化する。肉を食らい、皮膚を裂き、顔を出す。
??:「「「「「こんにちは、私」」」」」
??:「「「「「いい夢は見れた?」」」」」
??:【STOP】
??:「もう、覚める時間みたいです」
紫音:強く身体を抱きしめて、息を吐いて、声の主を見る。
??:幼い少女の声。短く整えた黒髪に、黒い目。その少女の姿は貴方の記憶のどこにも無い。出会ったことのない人。
??:どこか、懐かしさを抱かせる温もりを黒い瞳に映し、少女は微笑んだ。
??:「わたしからの問いは、これが最初で最後です。」
??:「よかったら、教えてください」
紫音:「……もういいから、早く覚ましてよ」
??:「あなたにとって、『ユメ』とはなんですか? ユメは逃げるために見るものだと、誰かがそう言っていました」
??:「……あなたにとって、それは、なんですか?」
紫音:「……夢は、『逃げる』為に見るものだよ」
??:ユメを受け取った少女は、仄か、笑った。
??:「ええでも、いずれは目を覚まさなければ」
??:【NOISE】
??:目を覚ます。
??:酷く汗をかいている。服が体に貼り付いて、鬱陶しい。動悸がする。胸が苦しく鳴る。一つ、息をつく。
紫音:嫌な夢でも見ていたのだろうか。ごろりと身体を再度横にする。
??:厭な夢を見た気がする。……けれど、なぜだろう、憑き物が落ちたかのような、爽快感にも似た清々しさもまた、手元にある。
??:寝がえりを打った貴方の手に何かが触れた。それは黒い黒い、一つの指輪。真紅の石が嵌め込まれたそれには、持ち主を示す徴は、何も無い。
??:おめでとうございます!! シナリオクリアです!!
??:【ED】
紫音:おつかれさまですあぁああああああああああ
紫音:指輪;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
紫音:左の薬指にはめよう(決意
??:この色しかないと思って 思って
紫音:この色しかないね・・・・・・・
紫音:椿と紫諳の色だもんね・・・・・・・
??:うん……赤しかないよ……ないよ……
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