秘密の箱
参加者
GM.シルフ
PL.たなか/花表はやて
--------------------
GM：では、シナリオ【秘密の箱】始めさせていただきたいと思いますー！
はやて：お願いします(・∀・)！
GM：さて、ある日のことです。はやてくんは拠点の自室にて、部屋の掃除をしています。
急に思い立ってのことなのでしょうか。案外手際よく、あなたは部屋の清掃を進めています。
GM：そのときでした。引き出しの中からでしょうか。見慣れない鍵を発見します。
はて、どこで手に入れたのか、何時の間にこんなところにしまったのか。
あなたは不思議に思いますね。
GM：はやてくんロールどうぞ。
はやて：鍵を見つめながら首をかしげます。こんな鍵持ってただろうか…と思案してみますが、それらしいことは覚えてません。
GM：あなたは不思議に思いつつも、部屋の掃除を続けました。
GM：その日の夜です。夢の中で、はやてくん見知らぬ扉を発見しますね。その扉には鍵がかかっています。あなたの手には昼間見つけた鍵が握られています。
GM：さて、どうしますか？
はやて：はやては特に迷うこともなく、手に握られた鍵でその扉を開けてみようとします。
GM：はやてくんが鍵穴に鍵を入れ、回すと、かちゃりと音を立ててドアは解錠されました。
GM：開けてみると、ドアの向こうには塗りつぶされたような真っ暗闇が広がっています。
はやて：はやては無意識に口元が緩むのを感じました。そのまま誘われるように扉の中へ入っていくでしょうね。
GM：すると、扉の向こうに一歩足を踏み入れたと思った途端、あなたは闇のそこへまっすぐ落ちていきます。
GM： ──急に呼びだしたりしてごめんね・・・君に教えてほしいことがあるんだ──
そんな声が、聞こえたような気がしました。
GM：・・・
GM：・・
GM：・
GM：【Inside Heart】
GM：あなたは、目を覚ましました。気がつけばふかふかの椅子に座っており、膝にはポップコーンがあります。
GM：周囲を見渡すと、同じような椅子がずらっと並んでおり、
目の前には大きな映画のスクリーンがあります。
・・・どうやらここは、映画館のようですね。
はやて：目をぱちくりさせますね。膝の上のポップコーンを一粒頂きつつ、聞き耳をたててみます
GM：聞き耳ですね。あなたが耳をすませば、どこからか機械の動くような音が聞こえてきました。
GM：みるみるうちにスクリーンの幕が上がり、映像が映し出されます。
GM：映し出されたのは、
サーカスの舞台で活躍するライオン。
ライオンは人気者でした。
観客からの歓声を一身に浴び、彼は輝いていました。
GM：しかし、ある日ライオンはえさを与えられず、
お腹がすいて、ひどく気が立っていました。
その日のショーで、ライオンは人を噛んでしまい、
檻に入れられてしまいます。
GM：檻の中でぐったりしていると、支配人がやってきます。
いわく、3日後には自分は銃で殺されてしまうのだと、ライオンは知りました。
ライオンは夢を見ます。
草原を自由に駆けている自分の夢です。
・・・そんな物語が、スクリーンには映し出されました。
GM：・・・さて、ライオンの姿は、次第にあなたの姿に変わっていきます・・・
GM：この映像を見て、はやてくんはどんな気持ちになりましたか？ご自由にロールしてください。
はやて：では、まず彼は、人気者で、観客からの歓声を一身に浴び、輝いていた彼を哀れに思いました。
はやて：輝いているライオンを見ている間のはやては、哀れみを抱きこそしましたが、時間の経過とともに興味が薄れていったようですね。
はやて：お腹がすいて、人を噛んでしまったライオンのシーンに移ったとき、はやては少し興味を取り戻しました。ああ、かわいそうに、と思いましたね。
はやて：そして、ライオンが殺されるとわかったシーンでも、ああかわいそうに、と思っています。
はやて：自由に草原を駆けるライオンをみたはやては、ポップコーンをひとくち、頬張りました。
はやて：そのライオンが自分の姿に変わると、ああ、なんだ僕か。と思い、そしてスクリーンの中の自分へ小さな賛辞をおくります
はやて：「おめでとう。君がぼくなら、きっとお腹いっぱいになったのだろうね」
はやて：以上で(・∀・)長くてすいません
GM：ほうほう・・・。いえいえめっちゃ面白いです。ありがとうございます！
GM：・・・さて、画面は暗くなり、あなたの周りも真っ暗になります。
GM：気づくとあなたは、四角い白い部屋に取り残されていました。
GM：あなたの目の前には、ライオンのぬいぐるみが４つあります。
それぞれ、「よろこび」「いかり」「かなしみ」「たのしみ」と札が首に下がっています。
GM：はやてくんがそれを確認した途端、声が響きます。
「その子たちを、君が正しいと思うところに置いてあげて。
君が思うまま、君の気持ちにだけ正直に答えてね。
・・・そして、きみがどうしても 自分の手に残したい気持ちだけ、持っておいで」
「ちゃんと置いてあげられたら、道を教えてあげる」
それだけ言うと声は途切れてしまいますが、
目の前に、＜サーカスの舞台＞、＜鉄の檻＞、＜青い草原＞のセットがあらわれます。
GM：それぞれのセットに一体ずつ人形を置いて、一体は手元に残してねってことですね。
はやて：これってこの声の指示に絶対従わなきゃだめですか？
GM：お？うーん、まずはお好きなようにロールしてみてください。
はやて：りょうかいです(´∀｀)
はやて：では、はやてはまず、ライオンのぬいぐるみを4つとも手に取り、＜サーカスの舞台＞へ向かいました。
GM：すると声が響きます。
「その場所は、一匹のためのものなんだ。皆をそこに置くことはできないよ」
はやて：「意地悪ですね」
GM：「おや、そうかな」忍び笑いのような声が聞こえてきますね。
はやて：はやては面倒になってしまいましたね。
GM：「ほら、その子たちを置かないと、道を教えてあげられないよ」
はやて：「絶対ひとつは持っておかなきゃいけないのなら……はぁ」
はやて：めんどくさそうに嘆息したあと、
はやては
＜サーカスの舞台＞に「よろこび」のライオンを置きました。
＜鉄の檻＞に「いかり」のライオンを置きました。
＜青い草原＞に「かなしみ」のライオンを置きました。
…ので、手元には「よろこび」のライオンが残りましたね。
はやて：ごめん。最後に手元に残ったのは「たのしみ」だね
はやて：「これでいいでしょう？」
GM：では、はやてくんが＜サーカスの舞台＞に「よろこび」のライオンを置くと、声が響いてきます。
「君はその子が、舞台に立つことを望む？
大勢の前で指をさされたり、笑い物になってもいい？」
「君は＜よろこび＞を、そこに置いていくかい？
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
GM：また、＜鉄の檻＞に「いかり」のライオンを置くと、やはり声が響きます。
「君はその子が、檻に入ることを望む？
そこから一生出てこれなくて、一人きりになってもいい？」
「君は＜いかり＞を、そこに置いていくかい？
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
GM：また、＜青い草原＞にかなしみのライオンを置くと、やっぱり声が響きます。
「君はその子が、自由になるのを望む？
君の手を離れていってしまっても、いい？」
「君は＜かなしみ＞を、そこに置いていくかい？
それでよければ、その人形はそこに置いてお行き。
・・・違うのなら、ほかの人形を持っておいで」
はやて：はやてはセットにひとつ人形を置く度に響いてくるその声を、聞いているのか聞いてないのか全て無視しますね。
はやて：迷う素振りもなにも見せずに、「これでいいでしょう？」と言っていたようです。
GM：ふむ、でははやてくんが人形をすべて置き終わると、扉が現れます。
「君はサーカスの舞台に＜よろこび＞を、
鉄の檻に＜いかり＞を、青い草原に＜かなしみ＞を置いたね。
・・・この答えに迷いはないかい？ あるいは、迷いを持ったまま進むのもいいだろう。
準備ができたら、そこをくぐっておいで」
GM：さて、はやてくん。置いた人形についてなにか思いがあれば、ここでロールをお願いします。
なければ、そのまま扉をくぐってください。
はやて：正直いって「たのしみ」のライオンも邪魔だから部屋に投げ捨てていきたい。
GM：wwwwwwwwwwwww
GM：では、はやてくんが扉をくぐると、暗闇の道が続いていました。
GM：一つ目をぎょろりとさせたコウモリが、道の先を案内するように飛んで行きます。
はやて：セットに置いてきたライオンたちに思うことがあるとすれば、「ご愁傷様」ですかね！
GM：ほうほう
GM：コウモリを追いかけていくと、暗闇の中にぼんやりと、サーカスの舞台に立つあなたが見えてきます。
「きみがあそこに置いたのは、ほかの人にもっと "見てほしい" "知ってほしい"と思っている気持ちだよ。
君は＜よろこび＞をそこに置いたね」
GM：「舞台に立っている君は、
＜よろこび＞に満ちていて、涙さえ落としているね。
うれしさでむねがいっぱい、飛び上るほどしあわせな気持ち。
君はその喜びをみんなに知ってほしくて、舞台に立っているようだね。
観客の人たちも、君のその姿を見て、
喜びを感じ、それを祝福していたかもしれないね」
GM： 「・・・教えてほしいな、君はどんな時に＜よろこび＞を感じるかな？」
はやて：「……どんな時だと思いますか？」と口元に弧を描きました。
はやて：答えるつもりがないようです。
GM：「さあ、見当もつかないな。なにしろおれは君じゃない」
はやて：「おや、残念ですね」
GM：「教えてくれる気はないのかい？」
はやて：「……ふふ、じゃあ貴方が今ここでぼくを喜ばせてみてくださいな」にっこりしながらくびをこてん、と傾げますね
GM：「そうくるとは。これは参った。教えてくれなきゃ、次に進ませてあげられないのに」
はやて：「そうなんですか？それはそれは、困ったなぁ」
はやて：＞＞進まない＜＜
これ例えばサーカスの舞台にたつ自分に対してアクションを起こすことはできますか。
ていうか注視とか聞き耳ってなにか役に立ったりしますか？
GM：うーん、たぶんできないと思います。
GM：注視や聞き耳は、今目の前にある情報を見聞きするためにしか使えませんね。
はやて：詰んだな…()ふむ、注視や聞き耳を使っても上記の通りの内容しか出てこないってことですかね
GM：ですね
はやて：うーん。じゃあはやてに折れてもらうしかないか……
どどんとふ：「GM」がログインしました。
SGM：「そう・・・じゃあ、かまわないよ」
声は落ち着いて言います。
「君は少し用心深いみたい。でも、君が喜びをそこに置いたのには、とにかくそんな意味があるのさ」
はやて：「……あなたがそう言うのなら、きっとそういうことなんでしょうね」 くすくす
GM：続いて、檻の中にはいっているあなたの姿が見えてきます。
「きみがあそこに置いたのは、 "隠しておきたい"、あるいは"感じることに罪悪感のある気持ち"だよ。
君は＜置いた人形＞をそこに置いたね」
GM：「檻にいれられた君は＜いかり＞に震えている。
閉じ込められている理由を知っていても、
それを理解していても、この憎しみが消えることはない。
しかし、君は安堵している。
ああ、この＜いかり＞を、誰も知ることはないだろう。
周りの人たちは君の姿に怯え、みな近寄ろうとはしなかった。
君の＜いかり＞はそうやって隠されているみたいだね」
GM： 「・・・教えてほしいな、
君はどんな時に＜いかり＞を感じるかな？」
はやて：「……あはっ、どんなときだと思いますか？」
GM：「さて、どんなときだろうね」
はやて：「あなたの想像にお任せしますよぉ。どうしても気になるなら…さっきも言いましたが、あなたが僕を怒らせてみてくださいな」
GM：「・・・君は本当に用心深いね。そして、さっきも言ったけど、君がいかりをそこに置いたのは、とにかくそんな意味があるのさ」
GM：続いて見えてくるのは、青い草原を駆けるあなたの姿。
「きみがあそこに置いたのは、"君にとって叶わない願い"だ。
君は＜かなしみ＞をそこに置いたね」
GM：「青い草原の君は、よろめき、うなだれて、＜かなしみ＞を体いっぱいに表している。
君は、そんな自分の姿に、あこがれ、胸を焦がしているんだ。
同時に、この気持ちを、心のどこかで叶わない願いだと感じているようだね。
このかなしみを、感じることができたら。涙の意味を知ることができたら。
君はその＜かなしみ＞を、いつか手にできることを夢に見ているんだよ」
GM：「教えてほしいな・・・君は、どんな時に＜かなしみ＞を感じるのか」
はやて：「…………」 黙っていますね。同じことを何度も言うのはめんどうだと感じたようです。
GM：wwwwwwそれもそうだwwwwwwwww
GM：「おや、どうしたのかな」
はやて：いやなんでお前がめんどくさがってんの？？？？？？っていう背後の心境
はやて：「……言わせますか？」 くすくす
GM：「さあ、君次第だよ」
はやて：「ふふ、じゃあ、あなたが僕になんども同じ質問をしてくるので、飽き飽きしてしまいました。僕は今とぉっても、＜かなしみ＞を感じています」
はやて：「それでいいですか？」
GM：「・・・ふふ、なるほどそうくるか。・・・まあ、ある意味それもまた、君のかなしみの形なんだろうね」
GM：「さあ、最後だよ」「君が最後に手にした、
その＜最後の人形＞は、君の"取り戻したいもの"だ」
GM：「……おれは、心を食らう悪魔。君の心のことを知りたかったんだ。
教えてくれてありがとう。
……お礼に、おれから手渡すものがある」
「その箱に人形を入れて、君が持っているはずの鍵で、
その箱の鍵をしめてくれ。銀色の鍵だよ」
GM：あなたの目の前には小さな箱があらわれます。
鍵をかける穴がついていますね。
あなたの手には、
ここに来るときの扉で使った鍵が握られています。
GM：「それは、"秘密の箱"。
どうして君が＜たのしみ＞をのこしたかは、答えなくていい。
──君にだけ、その秘密は明け渡される」
GM：はやてくんが箱に鍵をかけると、カチャリ、という音とともに、空間に割れ目が走り、ぼろぼろと崩れていきます。
闇への中へ、落ちていく感覚。
そして再び目を覚ませば、そこはいつもの、拠点のベットの上。
不思議な夢を見た気がする。……けれど、そこでの出来事はすべて忘れてしまった。
代わりに、＜たのしみ＞の記憶だけ、あなたの頭には残っていた……
GM：おめでとうございます。シナリオクリアです！
はやて：ぶあああああありがとうございました！！！！！！！！！！！！！！！！
GM：こちらこそありがとうございました！！！めっちゃたのしかった！！！！
GM：さて、報酬のお知らせです。
はやて：そうですか！！！？？！？たなかは何度このメガネ割ってやろうかと！！！！！！！！！！！！
はやて：はい
GM：はやてくんはスキルポイント50ptと、「楽しみ」に関する記憶を受け取ることができます。
はやて：おお…ありがとうございます…
GM：では後日BBSにてスレッドを建てさせていただきます！本当にお疲れ様でした〜！
はやて：はい！お疲れ様でしたっ！
------
花表はやて 総評
それは「嬉しい」気持ちを知られたいということだ。
それは「怒り」を閉じ込めたいということだ。
それは「悲しみ」に憧れているということだ。
悪魔が言ったその言葉に、彼はこう返す。
「あなたがそう思うのなら、そうかもしれませんね」
もし悪魔が止めなければ、
＜サーカスの舞台＞で彼は
「よろこび」のライオンから 右腕をもぎ取って、下に落としていた。
「いかり」のライオンから 足を二つともをもぎ取って、下に落としていた。
「かなしみ」のライオンからは また右手をもぎとり、下に落としていた。
「たのしみ」のライオンからは 首をもぎ取って 下に落としていた。
全てのセットに全てのライオンのパーツを全部落として、
手元には何も残さない気だった。
たとえそれが自分のものだったとしても、バラバラにすることへ躊躇はないのだ。なにも手元に残さないことへの、ためらいはないのだ。
しかし、ただの順番の問題なだけかもしれないが、
「いかり」から「足」を二本ももぎとったのは、
「たのしみ」から、「首」という、他のものに比べ一番大きなパーツをもぎとったのは、
彼の無意識の我なのかもしれない。
「あそこにいる自分を、きっとこの舞台のどこかにあるだろうもので殺せれば、それがぼくの＜よろこび＞になるでしょうね」
「あなたがもし本当に僕の心を理解して、その＜いかり＞を隠しておきたいということが分かっているのにその質問をしているのなら、僕はそれにたいして＜いかり＞を感じます」
彼から引き出せたかもしれない言葉たち。
これらは彼の本心の一部なのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
「あなたが僕になんども同じ質問をしてくるので、飽き飽きしてしまいました。僕は今とぉっても、＜かなしみ＞を感じています」「それでいいですか？」
彼は悪魔にそう言った。これもまた、本心であるのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
人形は、喜怒哀楽の順番で並べただけだ。
本当は「たのしみ」だっていらなかった。
だからこそ、躊躇なくバラバラにしようと思えた。
それでも悪魔は言うのだ。「きみがそれをそこに置いたこと自体に意味がある」と。
それが真実であるのかはわからない。
だってそれは、彼にしか渡されていない、秘密だから。
-----それは「嬉しい」気持ちを知られたいということだ。
それは「怒り」を閉じ込めたいということだ。
それは「悲しみ」に憧れているということだ。
悪魔が言ったその言葉に、彼はこう返す。
「あなたがそう思うのなら、そうかもしれませんね」
もし悪魔が止めなければ、
＜サーカスの舞台＞で彼は
「よろこび」のライオンから 右腕をもぎ取って、セットの床に落としていた。
「いかり」のライオンから 足を二つともをもぎ取って、落としていた。
「かなしみ」のライオンからは また右手をもぎとり、落としていた。
「たのしみ」のライオンからは 首をもぎ取って落としていた。
手足や首のもげたライオンを抱えて＜鉄の檻＞に向かった彼は、
「よろこび」のライオンから左手をもぎ取って、セットの床に落としていた。
「いかり」のライオンから首をもぎ取って、落としていた。
「かなしみ」のライオンの首から下をもぎ取って、落としていた。
「たのしみ」のライオンから左腕をもぎ取って、落としていた。
残ったライオンのパーツを抱えて＜青い草原＞に向かった彼は、手の中にあった手足や首を全て、そのセットの床に落としていた。
そうして手元には、何も残さない気だった。
すべてのセットに、すべてのライオンを置きたかった。
たとえそれが自分のものだったとしても、バラバラにすることへ躊躇はないのだ。なにも手元に残さないことへの、ためらいはないのだ。
しかし、ただの順番の問題なだけかもしれないが、どこかしらに、一番大きなパーツを置いていたのは、無意識の我なのか、そうでないのか。
「あそこにいる自分を、きっとこの舞台のどこかにあるだろうもので殺せれば、それがぼくの＜よろこび＞になるでしょうね」
「あなたがもし本当に僕の心を理解して、その＜いかり＞を隠しておきたいということが分かっているのにその質問をしているのなら、僕はそれにたいして＜いかり＞を感じます」
彼から引き出せたかもしれない言葉たち。
これらは彼の本心の一部なのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
「あなたが僕になんども同じ質問をしてくるので、飽き飽きしてしまいました。僕は今とぉっても、＜かなしみ＞を感じています」「それでいいですか？」
彼は悪魔にそう言った。これもまた、本心であるのかもしれないし、そうでないのかもしれない。
喜怒哀楽の順番で並べただけだ。
本当は「たのしみ」だっていらなかった。
だからこそ、躊躇なくバラバラにしようと思えた。
それでも悪魔は言うのだ。「きみがそれをそこに置いたこと自体に意味がある」と。
-----
はやてくんはどんな形であれ、自由になれないことを、自由でないことを、可能性がないことを憐れむ人なのかな、と。
彼にとって自分の感情は一番大事なものではない。観察対象であり、エンターテイメントの一部ですらある。目の前にあるものも、ないものも、須らく愉悦の礎。わからないことを放っておいて、気の向くままに気持ちを遊ばせて、それが引き起こされた結果を見て口元を緩めるのです。
あとつまらない状況に置かれるとちょっと不機嫌になるのが快楽主義者たる部分だなと思いました。
それと、そうですね、相手で遊ぶのが好きなんでしょう。自分もわからないことを聞かれて素直に「わからない」と答えるのではなく、思わせぶりな言葉を返し惑わせます。
加えて他人に自分を捕らえられることが、あまり好きではないのでしょうね。自分に関することでは特に、真実でないことを、または嘘に似た皮で包んだ真実を比較的多く口にします。面倒くさいという気持ちが配分的には多いのかもしれませんが、的外れなことを言われても訂正しないところにそれが現れているのではないかと思いました。
だいぶ愉快な人ですね。あと人間的にちょっと青い。
まとめるとはやてくんは、
可能性を愛する快楽主義者で、人間的にちょっと青い。