Garden


序章_Evil


参加者


GM.佐久間いずみ
PL. ソヨゴ/蔵未 孝一
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GM:【 序章_Evil 】
GM:【♪ - BLACK SWAN】
GM:貴方の意識が微睡みの中からうっすらと浮上する。
背中に当たる感触は慣れたベッドのものではなく、もっと冷たく、固い。
はて、貴方は野宿でもしたのだろうか。……覚えはおありですか?蔵未孝一さん。
蔵未:「……ここは?」
蔵未:覚えはありません。とりあえず身を起こします
GM:貴方の声に答える者はおりません。身体を起こせば、くらくらと軽い目眩。
野宿なんてした覚えなんぞない。そもそもここに見覚えがない。その前は?
……前は、何をしていたのか。
思い出そうとかぶりをふったところで、靄がかかったように何も思い出せないのです。
GM:風音がしたかと思えば、貴方の身体に打ち付けるのは、
身体の芯の熱まで奪ってゆくような冷たい風。
ふっと顔をあげれば、ここが高所だという事が分かるでしょう。
どうやら高い塔の一番上、空に面する……展望台のような場所。
周囲にはうっそうと茂る森が広がっており、
貴方から少し離れた場所には大きな望遠鏡がどうやら固定された形で設置されています。
蔵未:「……監視?……ああクソ、目眩が酷い」
蔵未:望遠鏡を見つけて訝しみますが、
未だ自分の置かれている状況がうまく飲み込めていません。
GM:目眩の中、誰かの顔が浮かびはするのですが、
浮かぶだけで彼や彼女が一体何者であったのか、
自分とどういった関係であったのかはまるで思い出せません。
……記憶喪失。一瞬脳裏をよぎったのは、そんな単語。
とにかく今は、自分が置かれている状況や場所を把握するのが先決かもしれません。
望遠鏡は、調べようと思えば調べる事が出来そうですよ。
蔵未:ここで踞っていても進展はなさそうだな。
口には出さずにそう考えて、ともかくは目についたものを調べにいきます。
望遠鏡へ向かいます
蔵未:注視を使って、望遠鏡を調べます。
GM:望遠鏡はしっかりと固定されている様子ですね。
錆びのような、風化を感じさせるものは不思議な事に付着していません……。
貴方がようく望遠鏡を観察してみると、
望遠鏡の真横に赤いスイッチがある事が分かります。
試しに押して見るのであれば、Lv3と書かれたPASSCARDがスッと出てくる事でしょう。
蔵未:「Lv.3……? 訳分かんねえな、」
蔵未:とりあえず、何かの役に立ちそうなのでそのカードは持っていくことにします。
GM:蔵未孝一さんは【Lv3-PASSCARD】を入手しました。
カードをよくよく見てみると、使用制限がかかっているようです。……残り3回ですね。
蔵未:(残り三回ってことは、少なくとも使われたことがあるカードなんだな)
蔵未:望遠鏡を覗くために使うカードなのかもしれない。
そう考えて、望遠鏡にもう一度カードをセットしてみます。
GM:望遠鏡はカードを認識したようで、再び使用が可能になります。
しかし相変わらず、向きなどは固定されたまま動く様子はありません。
蔵未:とりあえず望遠鏡を使ってそこから見えるものを確かめてみます。
蔵未:(誰かの策略でここに俺がいるんだとしたら、
望遠鏡が動かないのも意図があってのことなんだろうけど)
GM:覗いて見るのであれば、どこかの樹の枝葉の辺りが見える事でしょう。
珍しい種類の樹なのか、黄金色の葉がきらきらと輝いています。
しかし、その樹木がなんであるのか、貴方には判別出来ませんでした。
恐らく、植物に詳しい者であっても、種を特定する事は不可能だろう…
…そう思うかもしれませんね。
GM:望遠鏡から目を離し、この状況に貴方が頭をひねっていると、
ふと視界の隅に青いものがうつりました。
蔵未:「……なんだあれ?」
蔵未:注視を使って、その青いものをよく見てみます
蔵未:あ、パスカードを回収するのも忘れずに。
GM:パスカードを回収すると、貴方は視界の隅にうつったものをようく見つめる。
どうやらその青いものは、どうやら床に備え付けられた開閉式の扉のようです。
もし扉を開くのであれば、階下に降りる梯子がある事が確認出来るでしょうね。
望遠鏡と同じく、梯子は錆び付いている様子もなく、
安全に降りる事が出来そうだという事が分かります。
蔵未:「行ってみるしかないな」
蔵未:今の自分の状況についてあれこれ考えたところで、
徒に不安になるだけなのは目に見えています。
自分の記憶については今は考えないで、今いる場所の全体像を把握することに努めます。
梯子を降りていきます。
GM:かつん、かつん、静かな施設内に響く貴方の靴音。
とても長い梯子を……5階分程は降りたでしょうか。
ようやく、施設らしい施設が目に入ります。また、階下に繋がる階段もあります。
その階段は塔の外側の壁に沿うように螺旋状に長く下へと続いており、
幾つもの階層に分かれている様子。
ふと視線を逸らせば、小さな四角型の窓がはめ込まれており、
そこから外の景色が見る事が出来ます。
外には相も変わらず、広大な自然が広がっています。
蔵未:「他に人はいないのか?」
蔵未:独り言半分、呼びかけ半分くらいの声量で口に出してみます。
窓の外は調べず、建物内の別の部屋を調べてみることにしました。
GM:貴方の声も、無機質な壁に吸い込まれるように消えるだけで、応える者はいません。
蔵未:(とりあえず、声の届く範囲に人はいないらしい)
GM:どうやらこの階層は、一階まるまるひとつの施設、
ひとつの部屋として使われているようです。
扉のプレートには「資料室」と書かれていますが…
…不思議な事に、記されている言語を知らないはずの貴方にも、理解出来るのです。
さて、扉はロックされており、扉横にはLv2と記載されたカードリーダーがあります。
扉を開くにはレベル2以上のPASSCARDが必要でしょう。
蔵未:Lv.3のパスカードを使用して、扉を開きます。
GM:埃っぽいにおいが、鼻を掠めますが…
…中にずらりと並んだ棚には、紙切れひとつとして見当たりません。
蔵未:(今は使われていないのか……?)
GM:暫くの間調べてみたところで、やはり見つけられるものはありませんでした。
PASSCARDの残り使用回数の表示が、2になっています。
蔵未:(さっきの望遠鏡のはカウントされてないのか。どういう仕組みだよ)
蔵未:この部屋を調べてもしようがなさそうなので、
別の部屋へ通じる出入り口はないか調べてみます
GM:別の部屋へ通じる出口は、見当たりません。
他の場所を調べる、となると、階段を降りるしかなさそうです。
蔵未:ため息をつきかけて堪えながら、階段へ向かい、降ります。
GM:資料室のある階層から一階分階段を降りれば、次の階層へ。
先ほどの階にも表示されていた事に気づきますが、
壁には変わらずフロア2と書かれています。
この階は頭の数字が違うのみで、同じ部屋がいくつも並んでいる様子。
しかし、扉のプレートの表示は違うようです。
第一〜第五実験室まであるようで、
それぞれ第一実験室、第二実験室……とプレートに記載されています。
どの扉もロックされており、扉横にはLv3と記載されたカードリーダーがあります。
扉を開くにはレベル3以上のPASSCARDが必要なようです。
蔵未:(開けられるけど、……あと二回しか使えねえしなあ)
蔵未:何となく言葉が通じる気がしたので、扉と話してみることにしました。
まずは第一実験室から
蔵未:「あの、さ……今平気?」
GM:≪……ああ、またヒトが来たのか……≫
人の声ではないソレは、貴方の頭に直接響いてきました。
蔵未:(うわマジで喋れた。それとも俺の気が違ってんのか)
蔵未:「あーいや、その、……また?……またってことは、前にも来たことあんのか」
GM:≪騒がしい連中が、次から次へと…
…此処にはもう、壊れたものか役に立たないものしかない。
用がないから、連中は上にはあがってこないのだ……≫
蔵未:「連中、……へえ? 俺はここに一人っきりって訳じゃねえんだな、
……他に人がいないか探してるんだ。
よかったらその“連中”ってのが、何処にいるのか教えてくれないか?」
GM:≪きっと下にいるだろう。この通り、私は此処のことしか見えないし、感じない。
知りたければ、下へ行く事だ……≫
声の主は、疲弊した声音でそれだけ呟くと、
まるで睡りにでも落ちてしまったかのように沈黙してしまった。
蔵未:「……ありがとう、助かったよ。疲れてるとこ悪ぃな」
蔵未:扉のアドバイスに従って、階下へ降りることにします。
GM:扉の言う通りに、実験室のある階層から一階階段を降りれば
フロア2_制御室の階にたどり着くことでしょう。
壁には変わらずフロア2と書かれており、
この階は一階分まるまるひとつの施設、ひとつの部屋として使われているようです。
扉のプレートには「制御室」と書かれていますが…
…部屋の扉は少し壊れているようで、微かに開いています。
扉を押せば難なく部屋内部に入ることができるでしょう。
隙間から覗く限りでは、広い部屋の中はすっかり荒れている様子。
機械の残骸やヒビが入った監視モニターのようなものの他に
何やら複雑そうな機械がありますが、殆ど壊れてしまっているようです。
蔵未:(さっきみたいに話せる奴いるかな……)
蔵未:もう人でなくてもいいから話し相手がほしいらしいです
GM:室内を注視すれば、まだ生きている機器類があるかもしれません。
蔵未:注視して、また話し掛けてくれそうな機械を探してみます
GM:比較的傷がない『Power supply』と書かれた赤いレバーと、機器の上に
「Lv.3PASSCARD貸出リスト」という書類とLv.1PASSCARDが残されています。
リストには望遠鏡と医務室にチェックが入っていることが分かりますね。
赤いレバーは下に下げられており、
ONと記載された緑色のランプがチカチカと点灯しています。
しかし、どうやらその機器以外は全滅しているようです……。
GM:★アイテム入手『PASSCARD』
Lv1使用制限回数:3と記載があるカード。
蔵未:「望遠鏡、のは俺が持ってんだよな。医務室、……なあおい、お前話せるか?」
蔵未:パスカードを軍服のポケットに入れつつ、話し掛けます。
そのときやっと、自分があまり一般的ではない格好をしていることに気が付きます
GM:≪……医務室なら、下だよ、軍人さん……≫
ぽつり、ぽつり、人見知りの激しそうな声で
ちいさくちいさく返事が聞こえたかと思うと、
やはりこの機械も黙りこんでしまいました。
蔵未:(あっ黙っちゃった……)
蔵未:ちょっと寂しく感じつつ、
医務室になら誰かいそうだということで医務室へと向かいます。
蔵未:(人見知りっぽかったな……俺もこんな状況でなきゃ
誰かれ構わず話かけねえし気持ちは分かる)
GM:さて、制御室のある階層から一階階段を降りるとフロア2_医務室の階につきます。
壁には変わらずフロア2と書かれていますね。
階段に一番近い扉のプレートには「医療室」と書かれていますよ。
やはり扉はロックされており、扉横にはLv1と記載されたカードリーダーがあります。
扉を開くにはレベル1以上のPASSCARDが必要です。
蔵未:「さっきもらったので開けるか」
蔵未:別にあの機械から貰った訳ではなく勝手にとってきただけです。開けます。
GM:カードリーダーがパスコードを認識し、小気味の良い音を立てて扉が開きました。
医務室に入るとベッドが何組かと、この部屋の主のものであろう机、
薬品が詰められていたであろう棚があります。
椅子には背もたれの部分から一部埃が積もっていない部分があり、
直近まで何かがかけられていた様子。
蔵未:「……誰も居ない、……みたい、だな」
蔵未:多少しょんぼりしつつ、この部屋にいた人は
そう遠くには行っていないと踏んで、施設内を捜索してみることにします
GM:医務室の他にも扉がありますが、
やはりどの扉にもカードリーダーが設置されておりロックがかかっています。
扉のプレートにはなんの記載もされておらず、
何に使われていたのかも、推測しかねるでしょう。下階へ移動しますか?
蔵未:下階に移動するつもりですが、
その前に聞けることがあれば聞いておこうと機械語で扉に話し掛けてみます
蔵未:「あーあー、……聞こえる?……お前は何の役目を負ってた扉なんだ?」
GM:≪昔は……昔はよかったなあ……≫
≪倉庫として使われていただけ良かったなあ……≫
≪今はもう、なあんにもまもっちゃいない扉なんだよう……≫
しわがれたような声が、昔を懐かしむような口調で、
まるでひとりごとのように繰り返しているのが分かるでしょう。
蔵未:「……そう、なのか、……忘れられるのは、つらいこと、だよな、
……俺なんかが言うのも変な話だけどさ」
蔵未:「とにかく、ここがどんな場所なのか調べないといけないから、
俺は行くけど、……時間ができたら、また来るよ」
GM:≪ありがとう……ありがとう……≫
うわごとのように繰り返されていた言葉が、ようやく貴方に向いたような気がしました。
蔵未:「い、いや大したことないって。じゃあ、えっと、あとでな」
蔵未:照れくさそうに笑いつつ、階下へ降ります
GM:貴方が去る最後まで、扉からの感謝の声が途絶える事はありませんでした。
そうして医務室のある階層から一階階段を降りるとフロア2_食物生成室の階につきます。
壁には変わらずフロア2と書かれており、
階段に一番近い扉のプレートには「食物生成室」と書かれています。
もはや恒例ですが、扉はロックされており、
扉横にはLv1と記載されたカードリーダーがあります。
扉を開くにはレベル1以上のPASSCARDが必要のようですね。
蔵未:「……そういや腹減ってるかも」
蔵未:パスカードを使い扉を開けます
GM:LV1PASSCARDの使用回数が気づけば残り1回になっていますね。
扉が開くと、室内はよく分からない大層な機械で
ごちゃごちゃしていることがわかります。
蔵未:(んー、何が何だか判別できる自信がねえぞ)
蔵未:食物生成室と書かれていた気がするので、何か食べ物はないか探してみます
GM:食べ物の類がありはしないかとようく見渡すも、食物の類は一切見当たりません。
しかし何やら水が溜まったカプセルと、
大量のチューブがつながった大層な機械が据えてあります。
また、手形が記された台がその機械から伸びており、
機械の下部には取ってが付いた引き出しのようなものがあります。
その引き出しの横には平べったく細長い穴が存在します。
穴は長く、カードを入れるようなものではないでしょう。
それから、壁には紐で通された紙のようなものがぶら下がっています。
また、部屋の扉横には食器棚のようなものが見受けられます。
スプーンやフォーク、箸なども引き出しにぎっしり詰まっているでしょう。
蔵未:(引き出し辺り調べながら、ここの機械にもなんか聞いてみるかな……)
蔵未:部屋の隅っこにひとまず立って、パンパンと大きく手を二回打ちます。
蔵未:「おーい! 注目! こんなかに俺と喋れるヤツいるか?」
GM:室内が一瞬ざわついた気がしますが、すぐにしんと鎮まり返ってしまいました。
そのままの姿勢でいるのならば、「紙……」と呟く小さな声が聞こえたことでしょうね。
蔵未:「紙?……ああ、これか。ありがとう、誰が教えてくれたの?」
蔵未:先ほど見つけた怪しげな紙を手に取って読みつつ、部屋の機械たちに呼びかけます
GM:ごぽり、水が溜まったカプセルの中の水が、音を立てました。
GM:手にとって紙に目を通せば、機械の説明書のようですね。
内容を簡略化すると以下のようなことが書いてあります。
『台に手を乗せ、頭でイメージした食物を生成する。
食物のイメージが不完全であれば、生成も不完全なものになる。』
蔵未:「ふぅん……? うさんくせーけど、腹は減ってるしなあ……」
蔵未:好物のカレーを思い浮かべてみます。
カレーで失敗するってよっぽどだしなとか思いながら。
蔵未:(……あれ、俺カレーが好きなのか)
GM:詳細なイメージ(具材の指定など)がない限りは
成功率は30%ですが、ことこまかに思い浮かべますか?
蔵未:自分でもよく作るので詳細にお願いします
GM:カレーはルー派ですか?
蔵未:ルー派です。圧力鍋を使用します。
ついでにキ×ーピー三分クッキングのBGMも脳内に流れてます
GM:では、 1d100<=90 でダイス判定をどうぞ。
蔵未:1d100<=90
DiceBot : (1D100<=90) → 63 → 成功
GM:ごととん。音を立てて機械の中から
皿に盛られた暖かいカレーライスが出て参りました。
お店の味だとかではなく、貴方が思い浮かべたカレールーで作ったおうちのお味。
蔵未:「わ……俺がいつも作ってるヤツ、……お前すげえなぁ!!」
蔵未:思わず食物生成機をなでなでします。
不意に、先程紙を見ろと教えてくれたのがこの子であることにも気付きます
蔵未:「いい子だな」
GM:≪……くわしく思い浮かべられないものは、
再現できないし、失敗することもあるから……気をつけてね……≫
撫でくられて、何処か照れくさそうな言葉がかえってきました。
蔵未:「ん、わかった。気をつけるよ。せっかくの性能が活かされないと可哀想だ」
GM:機械の近くに、失敗品でしょうか。
アメーバ状の何かが床にたたきつけられるようにして捨てられています。
蔵未:「なんだこれ……」
蔵未:少々気色悪く思いつつも、手に取ってまじまじと眺めてみます
GM:においをすんすん、と嗅いでみればわかるのですが、
どうやら食品……をつくろうとした、成れの果てのようです。
甘ったるい匂いがしているので、おそらくは…
…想像力に任せるのなら、多分、きっと、ケーキのはずです。
蔵未:「甘いもん食いたかったのか……? 
うーんケーキなんて作ったことあったっけか」
蔵未:ケーキを食べたかった誰かさんのために、作ってみようと試みるようです。
幸い、紅茶のシフォンケーキなら作ったことがあるようで、
何故かレシピを覚えています
GM:頻度はどの程度でしたか?
蔵未:彼の今までの人生において、4、5回作ったことがある程度です
GM:では、 1d100<=60 でダイスロールをお願いします。
蔵未:1d100<=60
DiceBot : (1D100<=60) → 70 → 失敗
GM:ごととん。やはり機械の中から皿に盛られた……なんだこれ。
シフォン状に泡立った何か、いや、アメーバが出てきます。
ただし、匂いは紅茶シフォンケーキのそれである。
蔵未:「……これは……どうする……いやもったいないけど…
…とりあえず他の人は食わねえよなこれは……」
蔵未:熟考した結果、簡易的な墓をもうけようという結論に至りました。
材料になりそうなものを見渡して探します
GM:埋め立てる場所は外に出るしかなさそうですが、まだここは高所でしょうね。
下階に降りるしかありません。
墓標になりそうなものであれば、
割っていない割り箸あたりが使えそうなのではないか?と思いました。
蔵未:「うし、割り箸で十字を……遺体は皿に盛って運ぶか」
蔵未:先ほど見つけたアメーバとともに
自らの生み出してしまった犠牲者を皿に乗せ、運んで階下へ降りることにしました
GM:はい。では蔵未さんはカレーをしっかりと食べ終えた後、
尊い犠牲者二名の遺骸を皿に載せて下階へ降りる事になります。
蔵未:零さない様に気を配ります。
食物生成機に「失敗してごめんな」とひと声かけてから立ち去ります
GM:アメーバ状の遺骸がこぼれ落ちないように
細心の注意を払いながら貴方は階段を降りていきます。
そうして食物生成室のある階層から一階階段を降りると
フロア1_居住エリア9の階と記された場所に着きました。
壁にはフロア1と書かれており、階の扉には「901」等番号が記され、
ざっと見渡したところ番号「901」〜「909」までが存在します。
どの扉もロックされており、扉横にはLv1と記載されたカードリーダーがあり、
扉を開くにはレベル1以上のPASSCARDが必要です。
蔵未:「居住ってことは、人がいるんだな、たぶん」
蔵未:もう一回しかドアを開けるチャンスがないことに気付いた彼は、
また扉に向かって話し掛けてみます。
蔵未:「悪ぃ、よかったらでいいんだが、
その部屋にどんな人が住んでるか俺に教えてくれないか?」
GM:≪主人は留守です。何処に誰が住んでいるかもお教えする事が出来ません≫
GM:≪主人の楽しみにしていたケーキが
窓から投げ捨てられるという事案が発生したのです≫
≪お力になれず申し訳ありません≫
蔵未:「そうか……ありがとう。主人に忠実でいい扉だな、
よく考えたら素性もわからんヤツに勝手に情報伝える扉なんて嫌だな」
蔵未:「え!?」
蔵未:「じゃあもしかして、このケーキの遺体って……」
GM:≪おおよそ70%の確率で発生する悲しい事件です≫
蔵未:「けっこう確率高いのな……何事にも犠牲は付き物ってヤツか……」
蔵未:「じゃあ、主人のことはいいや。
この遺体を埋葬したいんだけど、どっかにいい場所はある?」
GM:≪最下階のホールから外に出る事が可能です≫
GM:≪GUESTCARDの発行がお済みでしたら、どうぞ≫
蔵未:「そうなんだ、ありがとう。やっぱり土に埋めてやるのがいいよな」
蔵未:「ゲストカード……このパスカードとは違うのか?」
蔵未:二枚のパスカードを扉の前で振ってみます
GM:≪GUESTCARDには使用回数制限が存在しません≫
≪また、ホールで発行されるGUESTCARD権限はLV3であるため、
内部のほぼすべての施設が利用可能です≫
蔵未:「へえ、すげえ便利……ホールで発行できんだな、行ってみる。色々ありがとう」
GM:≪お力になれたようで光栄です≫
蔵未:扉に別れを告げて、ホールへ向かいます
GM:すうっと、扉から発される声の気配は消えてしまいました。
このまま、9、8、7……と降りていけば、ホールにたどり着く事が出来ます。
蔵未:今の彼にとっての最優先事項はアメーバの埋葬であるため、
他の階は調べず真っ直ぐ降りていきます
GM:居住エリアの扉の言う通り、階層9階分の階段を降りると
開けた広いホールに出る事が出来ます。
壁には何も書かれておらず、受付のような場所もあり、
ソファやテーブルが何組か置いてあります、休憩にも使えそうですね。
外に出るためのガラス扉の外には森が広がっているようです。
蔵未:(人が住むために作られている場所らしい、
……となると、俺はしばらくここから出られないな)
蔵未:予想していたことではあれその事実に多少の疲弊を感じつつ、
ゲストカードの発行場所を探します
GM:ある程度あたりをつけていたためか、
少しばかり視線を彷徨わせればすぐにその機器を発見する事が出来ました。
その機器にはLv.3GEST CARD発行と記載してあり、
発行するためにはカードリーダーに
別のカードを通す必要があるようだという事が分かります。
Lv.3PASSCARDを通さない限り、機材は動きそうにありませんが、
Lv.3PASSCARDを通せば機材が動き始めるでしょう。
蔵未:「未だ使用回数残ってたよな、確か」
蔵未:Lv.3のパスカードを用いて、機材を動かします
GM:カードリーダーにPASSCARDを通せば、ぱっと画面が明るくなり、起動を報せます。
画面には指紋認証、名前入力を指示する文章が簡潔に記されていますね。
蔵未:「初めまして。お前も喋れんの?」
蔵未:話し掛けつつ、名前を入力しはじめますが、
ものっっっっっっっっっっっっすごく遅いです
蔵未:入力スピードが
GM:機材が何か反応したことが蔵未さんにはわかりますが、
機材は仕事中です、とでも言わんばかりの無言を通しています。
入力スピードの遅さに、少し苛立っているような気配が伝わってきたような気がします。
蔵未:「あっごめん、遅い? 
いや、これでも最大限努力はしてるんだ、とろくてごめん……」
蔵未:ようやく名前を打ち終えました。3分程度掛かりました。指紋認証をします
GM:ちっ、と舌打ちをしたような気配がしましたが、まあ、彼もお仕事なのです。
さてそうやって蔵未さんが以上の手続きを行えば、
機材の吐出口からLv.3GEST CARDが発行されます。
居住区の扉が言った通り、使用回数制限はないようで、
これからは不便をしないで済みそうですね。
GM:発行を終えると機材の画面には、
まだ操作を続けるか否か、という説明文が表示され……ますが、
機材自ら「いいえ」を選択し勝手に電源は落ちてしまいました。
蔵未:「あっ、……シャイだったのか、嫌われたのか、……後者っぽいな」
蔵未:しょんもりしつつ、ゲストカードを用いて外へ出ます。
遺体が零れていないか確かめながら
蔵未:正直この遺体を持ち歩いていたせいで気味悪がられたのでは
GM:外へ出ようとしたその瞬間、機材の方から音声が流れてきます。

 『 星見の塔へようこそ 蔵未 孝一 様 』

その声は、ぶっきらぼうながらも、貴方を歓迎しているように思えました。
GM:【♪ - WELCOME!】
蔵未:「え、……あ、ありがと」
蔵未:また照れくさそうなはにかみ笑いをして、アメーバを抱えたまま外へ出ます
GM:蔵未さんはこの後ご遺体(アメーバ)を無事に葬ることができます。
その際、外にお布団を干しに出ていた紫音さんや、
日向ぼっこをしていたイラリオンなんかと出くわす事になるでしょう。
GM:シナリオクリア、おめでとうございます!
蔵未:ありがとうございます!!
GM:★クリア後★
シナリオクリア報酬として、探索者は
「5Pt(ポイント)のステータス上昇Pt」を得ます。

このポイントはどのステータスに振っても構いません。
分割して複数のステータスに振ることも可能です。
ただし、指定された以上のPtを振ってはいけません。

(例1)
P5に+5Pt→HP10 となります。

(例2)
HP5に+3Pt、攻撃力2に+2Pt→HP8、攻撃力4 となります。
蔵未:ステータスは攻撃に5pt全て振ります
GM:GM報酬である3Ptはイラリオンの敏捷に全振り、18へ進化します。
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