Garden


NIGHT OWL


参加者


GM.よなか
PL.ひぃらり/東堂 紫音
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よなか(GM):セッション「NIGHT OWL」をはじめます
東堂紫音:よろしくお願いいたします!
よなか(GM):【まいるーむ】
よなか(GM):一日も終わり、夜が更けてきた頃。
紫音くんは部屋に戻って、まったりのんびりと自分の時間を過ごしていることでしょう。
よなか(GM):お好きにロールをどうぞ
東堂紫音:…今日は特に面白いこともなかったなぁ。つまんない。
ベッドにごろりと横たわり、愛用の抱き枕を抱きしめながら
一輪挿しにさした紫の彼岸花をぼーっと眺めている。
よなか(GM):そんな彼岸花は、紫音くんの退屈さを紛らわせることも出来ず、
されども綺麗であろうと花瓶の中で生き続けています。
さて、紫音くんがぼーっと花を見つめている最中、あることに気がつきます。
よなか(GM):花瓶の横に、見慣れない黒い封筒がおいてありますね。
東堂紫音:「………?」
なんだろう、黒い封筒を手に取り開く。
自分が居ない間に誰かがおいていったのかな?
よなか(GM):黒い封筒のなかには三つ折りの手紙、
チェーンのついたイヤーカフ、
そして「CLUB liberal」と書かれたチケットが入っていました。
この文字はどうしてか、認識することが可能のようですね。
東堂紫音:「???…また何か不思議なことが起こるやつかな?」
段々このおかしなことが起こる現象にも慣れてきた、といった様子。
「でも、チケットなんてここじゃ使えないよー、もう」
封筒を持ったまま、ベッドへごろり。チケットを枕元に置き、イヤーカフを眺める。
・・・・・なかなかにキレイな一品。
試しに、と左耳につけてみるも、この部屋には鏡がないんだった。
・・・つけた自身を見ることができなくて少し、残念だ。
よなか(GM):封筒の中を確認しましたね。
特に他に行動することはありませんか?
東堂紫音:ありません。ベッドでごーろごろ。
よなか(GM):【停止】
よなか(GM):了解です。
では封筒の中身を確かめた紫音くんがひとたび瞬きをすると……
よなか(GM):そこは陣営付近の場所でもなく、自室でもない、
左右と背後を鉄塔に囲まれた、暗く、見知らぬ場所。
よなか(GM):またもや、此処ではない何処かにきてしまったようですね。
よなか(GM):【Down Town】
東堂紫音:「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・はー」
ふわふわのベッドから一転、硬い地面へと。
寝転がっていた体勢から身をおこし、
自分はどこに来てしまったのかとぐるりと辺りを見渡します。周囲に幻視。
よなか(GM):辺りをざっと見てみると、
両側の壁にはスプレーを使って描かれた不可思議な絵があります。
いわゆる、グラフィティというやつですね。
単なる落書きと言うよりは、芸術のようにも思えます。
文字やら、大きな人の顔やら、花を持った死神やら……
よなか(GM):後ろの壁にも同じようなものが描かれていますが、
壁の隅の方に一枚のくしゃくしゃになった紙が転がっています。
東堂紫音:すっごい落書きだなぁ。でもこんなとこに描いていいの?
芸術にあまり感慨は抱いてないようですね。
いかにもゴミといった風情だけれどこの場所のヒントになるかと思い、
くしゃくしゃの紙を手に取った。
あれ、そういえば封筒のチケットってちゃんと持ってたっけ?自身の体と周囲を見渡す。
よなか(GM):前方はこの暗がりから表へ出る道のようですね。
車のエンジン音や人の足音が交互し、オレンジ色の外灯が道路を照らしています。
よなか(GM):先ほどの封筒はしかと手に握られています。
そしてくしゃくしゃの紙に描いてあったのは歪な形をしたシルクハットを被る猫の絵と、
「さばくのふねをこぎながら わたしは へとたびにでます。
あめのような こんぺいとうをおみやげに………」と、
所々文字の擦れた文字が書かれていました。
その紙の至る所に、酸化した血痕があることにも気がつくでしょう。
東堂紫音:「???なにこれ、わっかんないなぁ・・・まぁいっか」
紙と封筒を一緒くたにポケットにしまい、表へ出る道の方を見ます。
……っと、その前に。準備しなくっちゃね。保護壁を宣言します。
東堂紫音:1D3
DiceBot : (1D3) → 2
東堂紫音:2回分、5の攻撃ダメージを防ぎます。
東堂紫音:「準備よしっと、さてさて〜」
薄気味悪い暗がりから、表へと足を踏み出します。
まずは、そのあたりを歩いてみることからかな、そう考えて。
東堂紫音:手には、いつのまに出したのかポテチを詰めた小さなビニール袋。
たまに出しては、ぽりぽりと食べています。直ぐに食べつくしてしまうでしょう。
よなか(GM):表の道に出てみると、空に伸びるような長く高いビルが並んでいます。
周辺にはお店も点々としていますが、時間帯的に殆どが閉まっていますね。
人の足もまばらで、夜を満喫したい若人や、
遅くまで仕事をしていた会社員らが数人行き交う程度です。
東堂紫音:帰ってはやく寝ればいいのに・・・ぶらりぶらりと、目的もなく歩きます。
何か変わったものはないだろうか?と、周囲を幻視しながら。
よなか(GM):並木道に囲われた道を進んでいくと、
その存在を象徴するかのように一軒の大きなホールが見えてきます。
そこには「CLUB liberal」と書かれた大きなネオンライトの看板を掲げ、
建物を煽るように照明で照らされていました。
この周辺は、まだ眠らない若者達でにぎわっているみたいですね。
東堂紫音:「お」ポケットにしまったチケットを見る。
「CLUB liberal」・・・同じ名前だ。あそこでこれが使えるんだろうか?
「・・・使えるなら、そりゃあいくよねぇ」その建物へ、足を向けて歩き出す。
よなか(GM):綺麗に磨かれた自動ドアをくぐると、
奥の方からホールを響かせる重低音や歓声が聞こえてきます。
……と、そのまえに、入り口付近にいる
警備員のような格好をした男性が紫音くんを呼び止めます。
よなか(GM):まだ幼さの残る外見に思案しつつ
「チケットはお持ちでしょうか」と、手を差し出してきます。
東堂紫音:「ん」当たり前のように、
自然な流れでポケットからチケットを取り出し男性の手に握らせる。
「つまんないことで呼び止めないでくれない?」チラリと、男を見やる。
東堂紫音:「僕、こんなとこでもたついていたくないんだよねぇ」
わざと、威圧的に笑みを見せてやれば、
この警備員は一体どんな反応を示してくれるだろうか。
唇を釣り上げて、嗤う。
よなか(GM):男性はチケットを確認すると入場券の部分だけを切り取り、
ドリンク券のついた残りのチケットを紫音くんに返します。
「失礼致しました。どうぞ、お通りくださいませ。」
そういうと、警備員は紫音くんを会場へ通してくれました。
よなか(GM):【CLUB liberal】
東堂紫音:「ありがと」つまらない反応だった。
ひらひらと、チケットをなびかせ、フロアへと足を踏み入れる。
ドリンクかぁ、何飲もう。たまにはお酒も飲んでみたいかも。
思案しながらも、注意深く周囲へと目を配る。
よなか(GM):さて、扉を開くと上空で回るミラーボールが
赤や青、緑といった色鮮やかな光を反射しています。
前方にはステージ上で音楽を奏でるDJ、
少し離れた場所には、バーカウンターがありますね。
きらびやかな、またはシンプルな衣装で踊り狂う来場者で賑わっています。
東堂紫音:「あったまわっるそう」バカみたいに踊り狂う、来場者を一瞥する。
ああいう輩とは、気が合いそうにない、あのノリにはついていけそうにないもの。
とりあえずは飲み物がほしい、喉がかわいた。
まずは飲み物を頼んでからこれからのことを考えよう、
そう思ってバーカウンターへと足を運びます。
よなか(GM):バーカウンターはステージよりやや離れた場所にあり、
落ち着いた雰囲気が漂っています。
棚にはカクテル、ワイン、ウイスキーその他様々の種類豊富な酒が並べられており、
頼めばジュースも出してもらえるようです。
よなか(GM):バーカウンターの隅の方では、
この場所にはあまり相応しくないと言うのか、
少し地味な格好をした人物が頬杖をつきながらタブレットをいじっています。
東堂紫音:「カクテルちょうだい。えーっと、柑橘系で甘いのがいいな。
おすすめお願い」
ドリンク券をカウンターにのせて見せながら注文をする。
よなか(GM):紫音くんの注文を承り、
先に水を出してからカクテルの調合を始めました。
ほんのりと甘いカシスやオレンジの香りが鼻先を掠めます。
そう時間もかからず、カクテルは紫音くんに差し出されます。
東堂紫音:「ありがと」椅子へと座り、身を落ち着かせる。
グラスからは、甘い柑橘の香りがただよい、心が和む。
カクテルを傾け、喉を鳴らしながら・・・ふと、カウンターの隅の人物が目に入る。
やけに、場にそぐわない格好をしているなとチラリと目に入った程度だろう。
よなか(GM):その人物は短かなその視線に気づいたのか、
ふと顔を上げて紫音くんの方に目を向けました。
ライトに照らされていても分かるほどに、
左半分の顔がやけどのような傷で覆われている。
髪は幾分か、傷んでいるかもしれない。中性的な顔立ちをした、そんな人物。
よなか(GM):紫音くんも、その人も、もしかしたらお互いに気づいたかもしれません。
耳に同じイヤーカフを付けているということに。
東堂紫音:「・・・・・・」やけど、だ。
あまりそういった傷に慣れがなく、思わず凝視してしまう。
しかし、直ぐに失礼だなと思い立って視線を逸らす。
・・・・・・ちらり。
でも、やっぱり、気になる。
もう一度見た際に、やけどの人の耳に自分がつけているものと同じ
イヤーカフがついていることに気づいて、思わず、声をあげてしまった。
「・・・・あっ・・・・・・・・・
(あー、・・・・しまった。完全に反応しちゃった、どうしようこれ)」
よなか(GM):呆気にとられた紫音くんの表情を見てか、
その人は緩く微笑み手に持っていたタブレットを仕舞います。
グラスを片手に紫音くんへ近づくと、
「隣、座っても良いかな。」と声を掛けてきました。
東堂紫音:「・・・ん、どうぞ?」こうなってはもう・・・仕方がない。
グラスとは反対のあいている手で隣りの椅子をぽん、ぽんと叩き着席を促す。
バーの人物:「ありがとう。」お言葉に甘えて席に腰を下ろします。
些か大人びてはいますが、つい最近酒を飲めるようになった、くらいの年齢でしょうか。
すこしあどけなさが残ります。
東堂紫音:「・・・こんなとこにいるような人っぽくないけれど、
誰かと待ち合わせでもしてるの?えーっと・・・おねえさん?それとも、おにいさん?」
なんと話しかければいいものか、迷って、結局はありきたりな問いをかわしてしまう。
お揃いのイヤーカフは・・・何か意味するものだろうか?
気にするように、視線をちらりと耳元のそれにやる。
バーの人物:「あそこのステージに立っている、サングラスをかけたDJがいるだろう。
あいつの付き合いで此処に来ているんだ。
おいらはあまり、こういう騒がしい場所は好きではないんだが致し方ない。
ああ、おいらはこんな身形だが、一応女だよ。」
バーの人物:「……、このイヤーカフ、気になるか?」
バーの人物:君も同じものを付けているだろうとはにかんで、
一気にグラスの中をからにする。
中途半端にとけた氷をそのままに、紫音くんの眼を覗きます。
東堂紫音:「(おいら・・・・)・・・」
言葉につられ、ステージにチラリと目をやり、そのDJとやらを見る。
・・・確かに、この場所にふさわしい感じで騒がしそうな人だ。
そして彼女へとまた視線を戻す。
「うん、そのイヤーカフ、と、このイヤーカフ。お揃いだけど、なんか意味あるの?」
疑問をそのとおりに、ただ尋ねた。
東堂紫音:「(やけに、ぐいぐいくる女の人だな・・・)」
バーの人物:「これはおいら達の職場で取り扱っている道具というか、
まあ早く言えば便利な通信機器だよ。
……ところでつかぬ事を聞くが…
…君は『トウドウ シオン』さん、で合っているか?」
東堂紫音:「…!!……うん、合ってる。……なんでわかったの?」
驚き、戸惑い、そして…少しの警戒。
この人は、一体何。……僕を、知っている?
バーの人物:「……、そんなに驚かなくても、おいらは何もしないよ。
そうか、君が紫音か。最近職場に一通の依頼が来てな、
それに着任する子が今日同行するはずなんだ。
本来なら事前に顔を会わせておくものなんだが、
どうも上の方もあやふやな回答ばかりで話が見えん。
ただ、紫色の長い髪と幼い顔立ちをした
『トウドウ シオン』と言う子がくると、そう伝えられただけ。」
東堂紫音:「ちょっとまって」
東堂紫音:「タイム」
東堂紫音:「ストップ」
バーの人物:「まあ……、半ば、カマを掛けた部分もあるが……なんだ?」
東堂紫音:「意味がわからない、説明お願い」
東堂紫音:「え?依頼?・・・僕そんなの受けた覚えないんだけど・・・えっ?
依頼ってなにするの?」
バーの人物:「君に、黒い封筒が届かなかったか?」
東堂紫音:「黒い封筒・・・あぁ、うん、届いた。開いちゃったけど」
え、これってそういうやつなの?
ただのぱーてぃのしょうたいじょうとか、そんなんじゃなかったの?
顔も知らない見知らぬ誰かに自分を知られている、その事実に、ただ戸惑うだけ。
東堂紫音:「僕、気が付いたらいきなりこの街にいたんだけど・・・
その、依頼?ってやつ、詳しく教えてもらってもいいかな・・・
あと、ここがどこかについても」
バーの人物:「君には依頼内容が伝わっていなかったのか…
…いや、おいらの方もあやふやな点を残したまま話を進めてすまない。
そうだな、依頼については、今此処で話そう。
それからどうするかは、君が決めてくれ。」
東堂紫音:「うん、とりあえずは話をきかせて。それから決める」
理知的そうな彼女に、言葉は通じる相手のようだとどこか安心して
少しだけ背筋をのばして、話を聞く姿勢を整えた。
バーの人物:「単刀直入にいう。おいらたちは『NIGHT OWL』という殺し屋の一員だ。
依頼を貰えば老若男女、地位を問わずに手にかける。
人の物語に終止符を打つと言うのか、そういった仕事をしている。
今回の件は依頼者の分からない不可思議な内容のものだ。
組織の本部に『魔の花』の根絶やしと、
その『栽培者』を殺してほしいという簡素なメールがはいっていた。」
バーの人物:「その発信地を辿ってみたら、
どうやらそれはここら一体の場所らしいのだ。
しかしそれ以外に、魔の花も、栽培者についても、詳しい情報は何も無い。」
よなか(GM):空になったコップとドリンクチケットを引き換えに、
彼女はカウンター先のマスターからウイスキーを貰います。
からからと氷を溶かしながら、ふう、と一息。
東堂紫音:「・・・・ふうん・・・(殺し屋・・・ねぇ)」
ぼそりと、口の中で呟き そして、考える。
「(きっと、その依頼とやらにかかわらないと、塔に帰れないんだろうなぁ。
僕の名前と、外見を知っていたって人のことも気になる。
関わっていけば・・・記憶の、何か手がかりがあるかもしれない)」
・・・・・・・・・・・・・。
「うん、いいよ。上手くできるかはわかんないけど、手伝ったげる。
ところで、魔の花ってなに?麻薬密売とか、そういうこと?」
殺しなんてわけもない、そう考える自分に驚きながらも彼女へとたずねた。
バーの人物:「ありがとう、恩にきる。
その魔の花については、おいら達も探している途中なんだ。
名前からして良いものでは無さそうだがな。
……ああ、そういえば、まだ名前を言っていなかったな。おいらはリフだ。よろしく。」
握手を求め、右手を紫音くんの前に出してきます。
東堂紫音:「リフ…リフさんね。
僕の名前は知ってると思うけど、紫音だよ。よろしくね」
差し出された手を、素直に握る。
リフ:握られた手を軽く上下させ、良かったと何処か安堵するような表情を見せます。
「ところで……、君がおいら達と行動する、
つまりは一時的にでも『NIGHT OWL』の一員として身を置くには、
本名を名乗るには些か危険だな……。
おいら達は組織内で行動する間、動物をもじった名前で呼び合うようにしているんだ。」
東堂紫音:「動物の名前?変わってるね・・・うーん・・・名前・・・・
うーん・・・パッと思いつかないからさ。リフさんが僕の名前をつけてよ。
ね、せーんぱい?いいでしょ?」
少し考えて、パッと、いいことを思いついたかのように彼女へと提案する。
仲良くなっておいて、損はないだろうと、そういう下心も少しだけこめて。
リフ:「先輩とは中々にくすぐったいな。そうか……ふむ、折角だしな。」
リフは懐から五枚のカードを取り出し、好きなものを選ぶよう言います。
尚、カードは全て同じ柄です。紫音くんは1d5を振ってください。
東堂紫音:「カード?・・・どーれーに、しーよーうーかな、
ぼーくーのいーうとーおーりっ、と!これ!」
東堂紫音:1d5
DiceBot : (1D5) → 2
リフ:紫音くんが引いたのは、大きなスプーンを持ったクマのカード。
「ふふ、おおぐまのカードを引いたか。
それでは紫音、任務中は君のことを『プラウ』と呼ばせてもらうよ。」
そういって、カードを懐にしまいます。
東堂紫音:kuma?
リフ:くま
よなか(GM):くま〜〜〜〜
東堂紫音:「くま?へー、かわいい。なんか新鮮かも、よろしくね!」
東堂紫音:「ぼっくはくまー、くまー、くまー、くまー」上機嫌に、小さく鼻歌を歌う。
よなか(GM):さて、会話に一段落した頃でしょうか。
とんとん、と2人の肩を軽く叩きながら
「こんばんは〜」というなんとも楽天的な声が聞こえてきます。
東堂紫音:肩を叩く手を捕まえ、後ろを振り向く。
よなか(GM):紫音くんの掴んだ手は
血の巡りが良いせいか、とても熱く感じたかもしれません。
後ろにいたのは先ほどステージにいたサングラスの彼。
リフは反応を見せず、ただウイスキーをこくこくと飲んでいました。
東堂紫音:「えーっと、リフ先輩のツレ?の人だっけ・・・
こんばんは?はじめまして?」
こてりと首を傾け、にこりと笑みを浮かべる。
「しお・・・じゃなくって、プラウだよ、よろしく」
あぶない、あぶない。つい、いつものように言いかけて、咄嗟に噤む。
今の僕はくま、くま、僕はくまー。
DJ:「ははあ、君が新しく着任した子なんだ?そうか、くまか!
あっはははは、中々頼りがいがありそうだな。
そうそう、俺はこいつのツレ。んでもってリフ先輩の更に先輩だ。」
オルカ:「俺はオルカ。君が来るのを待っていたよ。」
東堂紫音:「えー、じゃあ大先輩?そういえばリフ先輩のリフってなんて動物なの?」
東堂紫音:「オルカ大先輩もよっろしく!で、オルカってなんの動物?」
東堂紫音:矢継ぎ早に、問いを重ねる。だって気になるんだもの。
ぼくはくまー。きみは?あなたは?
リフ:「ソニドリという水辺に生息する鳥の名前だ。
正確に字音という文字を読む時の音からとっている。
オルカ先輩の名前は海に生きるシャチと言う生き物の別名だ。
幼い頃海で大群を見て感動したんだと。」
プラウは何でも興味があるんだな、と感心の眼差しを向けていることでしょう。
東堂紫音:「へぇ・・・いや、別名っていうのにあんまり聞き覚えなくて」
「ソチドリっていうのはみたことないけど、
シャチ好きだよー、抱き枕にちょうどいいフォルムだよね」
シャチのフォルムを思い出して、ふにゃりとわらう。
きっとふかふかで、抱きつきやすくて、眠るのにも最高だろう、
いいなぁ、シャチの抱き枕ほしいなぁ。そんなことを考えながら。
リフ:「ふふ、任務が終わったら水族館にでも行こうじゃないか。
ほら、後輩の頼みだ、抱き枕やぬいぐるみの一つや二つくらい、
先輩が買ってくれるだろう。」と、オルカを見てにやりと笑います。
東堂紫音:「水族館!?いきたい、いきたい!オルカ大先輩、おごってね〜!」
わーい!と、大げさなほどにリアクションをとって、両手を広げて喜ぶ。
・・・記憶を失う前も、誰かと、こんな風に水族館や、
いろんなところに遊びにいっていたのだろうか。
そんな少しの寂しさも、覚えながら。
東堂紫音:「(・・・・)」
オルカ:「うん、いいよ。今のうちに楽しみを考えておくのも悪くないだろう。」
オルカは親指を立てて紫音くんにウインク!
ただそのあとに、聞こえない程度の音量で(移動は乗り物以外な)と呟きました。
三人の約束が果たされると良いですね。
東堂紫音:この場の音量では、聞き耳をたてることもできなかっただろう。
オルカさんの小さな小さなつぶやきは、直ぐに喧騒へと消えていく。

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