Garden


星の籠庭


参加者


GM.千穂
PL.佐久間いずみ/クレール・デュノアイエ
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千穂@GM:よし、ではシナリオ「星の籠庭」テストプレイいってみたいとおもいます
クレール:宜しくお願いしまーす!
千穂@GM:昼間の探索で、あなたは猫の首輪を見つけます。

夜になり探索を終えて、
探索者たちは眠りについています。

── 不思議なことに、夢の中で、首輪の持ち主である、オレンジ色の猫と出会います──

そして、あなたが目を覚ますと、そこは奇妙な館でした。

____ GARDEN シナリオ 「星の籠庭」

千穂@GM:あなたが最初に目を覚ます場所です。
そこは、一般的な狭い洋室。
椅子が所狭しと並んでいて、倉庫のようになっています。
行動どうぞ!
クレール:微睡みの中、昼間に見つけた首輪が頭を過ぎる。
(猫が居ないのに、首輪だけだなんて、不思議な話だ。
 嗚呼、でもここは、そうだ。鳥どころか、虫一匹居やしない――)
眠りが浅かったのだろうか、ぼうっとした頭でうすらと瞼を持ち上げれば、此処にきてから見た覚えのない、狭い洋室。
自分は未だ夢の底に沈んでいるのだろうかと首を傾げながら、緩慢な動作で身を起こした。
クレール:「……なんでこんなに椅子が置いてあるんだ?」
自然と口をついて出たのは、素朴な疑問。
一人ごちても仕方がないと立ち上がり、椅子を丁寧に退かしながら扉を捜す。
千穂@GM:では、クレールさんが身を起こすと、部屋の中に椅子ばかり並んでいる光景が目に入りますね。
パイプ椅子からアンティーク調のものまで、年代から形までさまざまです。
千穂@GM:椅子を少しばかりどかすと、見えにくいですが扉があることがわかるでしょう。
千穂@GM:目の前の椅子をどかせば、開けることができそうです。どうしますか?
クレール:扉を見つければ、胸に安堵が広がった。
たとえ夢としたとて、椅子ばかりが並べられた
扉のない倉庫に閉じ込められるだなんてシチュエーションに放り込まれるのは勘弁願いたい。
恐らくこれは現実であろうとそろそろ頭が認識しはじめているのか、
一寸考えた後、ドアノブに伸ばした手を止めて、扉の向こうの気配と音に注意を向けた。
千穂@GM:では、クレールさんは、小さな足音を聞きます。
小動物程度の大きさのものでしょう。とたとた、と歩いていく音が聞こえます。
クレール:(誰か、ひとがいるのか?)
怪訝そうに耳を澄ますが、扉越しにこれ以上の情報は、はて得られるだろうか。
足音が、遠ざかっていってくれるのならば、それが一番には違いない。
千穂@GM:そのまま息をひそめて音を聞いていれば、
キィ、という小さな扉が開く音がして、足音は聞こえなくなります。
クレール:相手が敵か味方かは解らないが、ひとまずは接触を避けられそうだ。
意思疎通出来る相手だとしたって、口下手な自分にとっては正直あまり出会いたくはない。
足音が去ってようやく、ドアノブを静かに回し、ちらりと室外を覗き見る。
千穂@GM:それきり、音は聞こえなくなります。静かです
千穂@GM:ドアを開けた隙間から明るい光が入ってきます。
そして、ドアを開けた拍子に、そこにはさまっていたのか、メモが一枚出てきます。
みたところ古びた紙に、黒いインクで書かれたもののようです。
クレール:片眉をつりあげて、疑問符を浮かべながらも
古びた紙を手にとってインクで記されたものを読み取ろうと試みる。何か情報があればいいのだが。
千穂@GM:では、メモを読みます。

不思議な文字で書かれていますが、
探索者の頭の中に 語りかけられるようにして、その内容を読むことができます。

 「ああ。また椅子の日です。
  毎回毎回片付けるのも、ひと苦労ですよ。」

どうやら日誌の一部のようで、日付が書いてある。
 -羊の月 1番目の木曜日-
クレール:不思議な感覚だ。あの大樹に踏み入った時に見た看板と、
似たような……知らない文字であるにもかかわらず、理解は出来る、不可解な現象。
何故どうして日誌の一部がこんな場所にあるのか、といった疑問を抱くのも、
椅子の日とやらについて考えるのも、今はよしておこう。
「羊の月……1番目の木曜日……」
日付と思しきものを覚えるように口に出す。それにも、意味があるのかは解りはしないのだが。
千穂@GM:他に変わったことは特になさそうです。
ちらりと見た外の様子ですが、何かがいる気配はしません。
吹き抜けになっていて、明るい光が差し込んでいることはわかります。
クレール:「夕刻ではないのは確かだな」
そも、この場所に時間という概念があるのだろうか?そんな疑問も、今は捨て置かねば。
細かい事にばかり気がいってしまっては、肝心の目的を見失ってしまうのだと自身を戒める。
そうだ。此処から出なくては。何処か解らないこの場所から、元の――何処か解らない、場所へ。
千穂@GM:【BGM-S】
千穂@GM:では、ドアの外に出ますか?
クレール:ゆっくりと、一歩外に出よう。
千穂@GM:では、ドアの外に出ます。
ドアの外は一般的な吹き抜けの廊下になっていて、ここは2階だということがわかります。
廊下の奥には資料室とかかれたドアがひとつ、階段の下には広場が見えます。
クレール:ひとまずは廊下の状態を確認することにしよう。
千穂@GM:では、クレールさんは廊下の状態を注意深く確認します。
先ほど見つけたとおり、資料室のドアがある以外は、特に変わった点はみられないようですが、
注意深く床をみると、オレンジ色の毛が落ちていることがわかります。
クレール:廊下にしゃがみこむと、オレンジ色の毛をゆっくりと摘んでしげしげと眺める。
はてこれは人の毛髪だろうか?それともなにか、未知の動物のものであろうか。
千穂@GM:人のものではありませんね。どうやら猫の毛です。
クレールさんがもしアレルギーでももっていたら、くしゃみをするかもしれません。
クレール:幸いにもアレルギーはないようで、平静に観察する事が出来た。
……猫、か。猫といえば、そう、眠りに就く前に見つけたあの首輪。
もしかすればあの首輪の持ち主なのかもしれない。
もしあの首輪を未だ持っているのなら、返してやりたいところだが。
千穂@GM:首輪、ポケットの中に入れたような気がします。
特に取り出していなければ、そのまま入っていますね。
オレンジの毛の猫はめずらしいですが・・・鮮やかな色をしています。
クレール:無意識にやっていた手が、首輪の感触を探り当てた。
どうせ此処を出るためにはあちこちをうろつかざるをえないのだから、
猫捜しくらいしたって、そうは変わらないだろう。
「こんな目立つ色の猫なら……見間違う事はないだろうな。」
千穂@GM:さて、他に変わった様子はみられません。どうしますか?
クレール:家探しするのも気が引けるが、ひとまず聞き耳をたててから、
物音がしなければ資料室のドアノブを回してみようか。
千穂@GM: では、クレールさんが聞き耳をたてると、
 1階の広間の方から、忙しそうな足音が聞こえてくるのがわかります。
クレール:(先ほどの足音の主だろうか……一階に降りるとうっかり鉢合わせする可能性もあるか……)
千穂@GM:足音はぱたぱたと聞こえたり、やんだりしています。
どうやら広間を行ったり来たりしているようです。
クレール:そんな考えを巡らせながらも、資料室の中からものおとがしないのならば扉を開ける事を試みる。
千穂@GM:資料室の中からは、とくに大きな物音はしませんね。
扉は空きません。頑丈に鍵がかかっているようです。
クレール:人の家、民家とは限らないが、そんな場所の扉を壊す訳にもいくまい。
嗚呼、やはり、足音の主に挨拶でもしてから話を聞いてみるべきだろうか……。
資料室をあっさりと諦めると踵を返し、階段をそろりそろりと降りて、一階へ下る。
千穂@GM:では、クレールさんは1階へ降ります。
すると、足音の主であろう、一人の少女がこちらに駆け寄ってきますね。
青髪の少女(NPC):「よかった、探してたの。……きっと、迷って困ってるんじゃないかと思って」  
少女はそういうと、ぺこりと頭を下げます。
クレール:ぱたぱたと駆け寄ってくる少女の姿に、思わず身体が強張った。
なんて声をかけたものか。そもそも、彼女からすれば不法侵入者ともとれる…
…いや、事実自分にも訳が解らないがこれは不法侵入だと思う。
「……やましいことをしにきたわけじゃあない。ただ、その……道?に迷って……」
クレール:必死の弁解を述べている途中、少女の紡ぐ声音と文言に思わず瞬きを繰り返した。
「探して……いた?」
クレール:呆けた顔を晒しながらも、少女が頭を下げたのを見れば慌てて此方も頭を深々と下げた。
「ああ、そうなんだ、迷って、困っている。……」ちらり、少女を見て、目が泳ぐ。
この状況を未だ巧く飲み込めない。
「……俺はクレール・デュノアイエ、と言う」
名乗るべきだろう、と判断したのか、不器用な声音と戸惑いを隠さない顔で、告げた。
青髪の少女(NPC): 「そう。クレールさん、急にこんなところへ迷い込んでしまって、ずいぶん困ったんじゃないかと思うの」 
クレールの様子を察して、申し訳なさそうにそういいます。
「__ここはね、とある魔術師の館。
私はその魔術師さんの付き人をしているの。
ケイト──あの猫はね、魔術師さんの飼い猫で、好奇心が強くてね。ときどき人を連れてくるの」
青髪の少女(NPC):「あ・・・あたしはシャウラ。シャウラという名前。
よろしくね・・・よろしくというのも、なんだか変だけれど」 こちらも困ったように笑います。 
クレール:「……猫が、人を勾引かした、と?」
猫の名はケイトと言うのか、と頷くと、ポケットの中に手を入れて、昨日手に入れた首輪を出して少女に見せた。
魔術師だとか、付き人だとか、訳の分からない事ばかりだ。
何処か懐かしいような、そんな思いが余計に思考を引っ掻き回して考えがまとまらない。
「シャウラ、というのか。宜しく。……事情を幾らかでも説明してくれたことを、感謝する。」
困ったような笑みにつられたのか、こちらも眉を下げてほんのすこし、口端をゆるめた。
クレール:感謝を述べたところで、さて何をたずねるべきかと思案が巡る。
如何ともし難くまとまらない思考と、様々な考えが過ぎっては絡まって、次の言葉が見つけられない。
ただ視線だけが彷徨って、せめてこの場所を把握しようと内装や装飾などに視線と意識が向いた。
千穂@GM:では、クレールさんは広場の内装に目を向けます。
千穂@GM: 手入れの行きとどいた綺麗な洋室だということがわかりますね。
高い天井からは、星を模したオーナメントがつり下がっています。
暖かな紅茶とマフィンが置かれたテーブルセット、
仕掛けのついた大きな時計、暖炉、その奥に大きな鏡があることがわかります。
クレール:マフィンの甘い香りに、くぅ、とちいさくちいさく腹が鳴った。
なんだか気恥ずかしくなって、顔を背ける。
視線を逸らしたまま、誤魔化すように時計や暖炉、鏡と、順繰りに眺めていく。
何か手がかりがあるかもしれない。
青髪の少女・シャウラ(NPC):「・・・?」
少女の耳には届かなかったようで、不思議そうに首をかしげます。
クレールさんが時計に目をやるのを見ると、
「あの時計、不思議でしょう。たくさん仕掛けがついてるのよ。よかったら、近くで見てみる?」
と聞いてきます。
「ああ、もしかしてお腹がすいたのね? ふふ、あそこにあるお菓子、食べて大丈夫よ。
魔術師さんが帰るまで、まだ時間があるから、ゆっくりしていって」
暖炉には明りがともっています。火ではないようです
鏡はとても大きいですね、クレールさんの全身をすっぽり写すことができる大きさです
千穂@GM:【BGM1】
千穂@GM:時計が12時を知らせます。 オルゴールの音は、どこか懐かしく感じるかもしれません。
・・・魔術師は、【17時】に帰る予定だそうです。
千穂@GM:【BGM - STOP】
千穂@GM:【BGM-S】
クレール:ちらり、少女を伺うように投げた視線。
少女が気づいていないと察すれば、ほっとした顔をして、気にしすぎた自分がまた恥ずかしくなった。
もしかすれば、ほんのすこしだけ頬が赤くなってしまっているかもしれない。
それはいいんだと気を落ち着けるように深呼吸をして、彼女の問いに頷いた。
「仕掛け時計、なのか。ここからではよく見えないな。……そうだな、近くで見た……」
お腹がすいた、の単語に思わず目が泳いだ。
否定すべきかとも思ったが、起きてから何も口にしていないのだし、食べても良いと言われているのだ。
変な意地を張ってこれを逃すのも、そう結論が出れば、
幾らか小さな声で「頂こう」と呟いて、マフィンに手を出して、口に運ぶ。
クレール:マフィンをようく味わうように咀嚼しながら、時計の針を改めて眺め見る。
オルゴールが告げた時刻は12時、魔術師が帰るまでは5時間ある。
この屋敷がどれだけ広く、猫がどれだけ素早いかは知らないが、
もしかしたら魔術師が帰るまでに此処から自分は元の場所に戻っているかもしれない。
マフィンを飲み込んで、ごちそうさまと述べると、仕掛けがあるらしい時計をまじまじと見つめた。
不思議な暖炉も、大きな鏡も気になるが、物事を同時にこなすことはできない。順に調べていこう。
青髪の少女・シャウラ(NPC): 「ふふ」クレールさんの様子を見て、少女はまた可笑しそうに笑います。
「どうぞ、たくさん食べてね」そういうと、眉を下げてにっこりと笑います。
「そう。この時計、来る人みんな珍しがるのよ。あたしも最初に見たときは、なあにこれ!って思ったの」
そういって少女は時計の仕掛けを指さします。「よく見てみてね」

<仕掛け時計の様子>
仕掛けがあり、鍵がかかっています。小さな窓の中に、
牡羊、牡牛、双子、蟹、獅子、乙女、天秤、蠍、射手、山羊、水瓶、魚
・・・と、12のモチーフがならんでいます。
モチーフは回転式になっていて、手前の矢印に合わせることができます。
 
下にも仕掛けがあり、
こちらは月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽の7つの絵と、
1〜4の数字が書かれた、回転式の文字盤があることがわかります。

どうやら、これで暦を知ることができるようです。
今は、「羊・木星・1」に合っています
仕掛けの下には魔法の文字で、「羊の月、1番目の木曜日」と記されています

クレール:マフィンの味は上質で、出来ればもうひとつくらい食べたいと思ったのが見透かされたのかと、どきりとした。
勿論、心など読まれてはいないのだろうが、少女の勧めには、この時計をようく調べたあとで応じる事にしよう。
「ああ、これは……万年カレンダー、だったかな。それに近しいものなのだろうか?」
少女に問う。指はさすものの、下手に触ることはしない。
魔術師の屋敷だというのなら、下手な事をして何か起こってはかなわない。
千穂@GM:時計は遠目から見ると、クレールさんの背丈をこすほどはあるでしょう。
魔法の文字で、
「ひつじのつのから、うおのひれまで」と刻まれていることがわかります。
青髪の少女・シャウラ(NPC):「うん、そうなの。これで1年をあらわすことができるのよ。
ひつじのつのから、うおのひれまでっていうのは、そういう意味ね」
クレール:「なるほど、何かの謎かけかと思ったよ」
頭が固いんだな、と自身を省みながらも、納得したように頷いてみせる。
ちらりとマフィンに目を遣って、少女に視線を戻す。
「……自分だけ食べているのも、なんだか心地が…
…いや、そうじゃないな、この言い方はよくない。……一緒に、食べないか?」
おずおずと、遠慮がちに提案してみせる。
暖炉や鏡を調べるのも良いが、どうやら思いの外マフィンの味を気に入ってしまったようだ。
青髪の少女・シャウラ(NPC):クレールさんの慎重な様子に、ますます少女は関心しているようです。
「他の人は、すぐに触ったり、鍵は?って聞くのよ」くすくすと笑いながらいいます。
どうやらとてもいい人だ、という印象を持ったようです。
そこへ一緒に食べないか、という提案をされ、少女は少しだけ嬉しそうに、ほほを染めて笑います。
「優しいのね。・・・あたしも、慌てて準備してお腹がすいちゃった。ありがとう、いただきます」
そういうと自分の分のマフィンを手に取り、小さな口でほおばります。 「ふふ、美味しい!」
クレール:「人の家だからな、帰るために家探しが仕方がないと言われたとしたって、ひとのものは丁重に扱うべきだ、そうおもう」
少女の言葉に、ぽつりぽつりと自分の考えを呟いた。
「甘いものは、疲れに効くというし」
提案を呑んでマフィンに口をつける少女を眺めて、何処か安堵を覚える。
自分もまた、もうひとつマフィンを頬張って、自然と笑みが溢れていた。
さて、自分と少女が食べ終えた頃を見計らうと、
他にもここに人が来たのか、だとか、鍵があるのか、だとかという疑問を少女に尋ねてみた。
青髪の少女・シャウラ(NPC):
「律儀なひとなのね。……なんだかケイトが気に入った理由がわかるきがするの。冗談だけどね」眉を下げて笑います。
「ええ。ときどき、あの椅子の部屋で目を覚まして、降りてくる人がいるの。
そういう時は決まってケイトがいなくなるから、あたしはあなたの事を探してたのよ」
食べ終えたマフィンを手でぬぐうしぐさには、少し幼さが感じられます。
「鍵は……あたしも一つ預かっているんだけど。ごめんなさい。今は魔術師さんの許可がないから、渡すことはできないの」
申し訳なさそうに言います。 
クレール:「気に入られた、のか。嬉しい……んだが、今の状況は、少し困ったな……」
冗談という単語が耳に入ったのか、入らなかったのか。
なんにせよ冗談の通じない人間なのだということはきっと目の前の少女にも分かったに違いがない。
「猫がいなくなると、人が現れる……なら、猫が帰ってくれば、
迷い人は元の場所に帰れる、という解釈で問題はないだろうか?」
きっと少女も困っているのだろう、眉を下げた少女の笑みを見ながら、彼女の悩みの種を取り除く力になれれば、と思う。
「魔術師の、付き人をしているんだったな。
それなら、主人であるその人の許可なしに鍵を扱うことは、よくないな。」
申し訳無さそうな彼女を気遣っているのもあるが、自身もそういった性質なのだ。
そうだよなあと理解を示すようにうんうんと頷いて。
クレール:今のところ、大きな仕掛けが施されているとわかっているのは時計だけ。
しかして鍵は少女の手中、主人の許可なしに扱うのは宜しくない。
ならば、と視線は自然と暖炉へと向いた。
光源は見えるものの、どうやら火ではないらしいそれに、幾らかの好奇心を刺激されたのだ。
青髪の少女・シャウラ(NPC):
「嬉しい?ふふ。そう。……じゃあ、会った時そういってあげるといいわ。きっととっても喜ぶから」少女も心なしか嬉しそうです
「そうね。そう思ってくれて大丈夫よ。あの子を見つければ、元の場所へ戻ることができると思うわ。
もっとも、魔術師さんが帰ってくれば、扉を用意してくれるはずだから、
すぐに帰れると思うけれど、・・・急ぎではないの?」
少し心配そうにクレールさんのほうを見つめます。
「うん、そうなの。あたし、頭がよくないから、約束だけはきちんと守るようにしてるの」
小さな子が精いっぱいしっかりしてるところを見せるように、そう言います 
千穂@GM:では、クレールさんは暖炉の明かりに目を向けました。
千穂@GM:何の変哲もない暖炉ですが、明りはときおり色を変えます
ぼうっと眺めていると、遠い昔の記憶であろう、黒い服を着た魔女が焼かれる姿が浮かび上がります。
クレールさんは不穏な気持ちになるかもしれません。  
クレール:「好感を持たれて、嫌がる人間は……たぶん、あまりいないと、俺は思うよ。会った時に、伝えよう。」
伝える言葉は、口下手な自分ではきっとろくなものになりはしないだろうが、
こんな不可思議で穏やかな時間を過ごすきっかけをくれた事に感謝しなくては。
「そんなに、急いではいない……が、もしも、此処と、
元居た場所とに、時間の流れの違いがあるのなら、急いだ方がいいのだろう」
ふうむ、そう呟くと、考えるような仕草をして、少女をちらりと見る。
彼女は幾らかの事を知っているから、もしかしたら答えてくれるかもしれない。
「約束事は、守るのがいちばんだ。シャウラ、きみはとても立派だとおもう」自然と、笑みがこぼれた。
クレール:色を変えながらゆらめく光に魅せられるように、見入っていた矢先の事。
突如として浮かび上がったイメージに、思わず後退る。それでも目を離す事は出来なかった。
自分には関係のないことだろう、きっと大昔のことなのだろう、
そう分かっていたとしても。たとえそれが魔女であろうとも。
炎に包まれ焼け死んでいく女の姿に、哀しみが心を刺した。
千穂@GM:
「ええ、そうね……」少女はぼうっとした瞳でクレールさんの髪を見つめます
「あなたの髪、……とても素敵。きれいだわ」宝石でも見るような気持のようです。 
「時間?……そうね、それは少し心配。あたし、外に出たことがあまりないから、
外の世界とどうつながっているかは、あまりよく知らないのだけど。
魔術師さんが言うには、ここではのんびり寝ていられる時間がある、と言っていたわ。そういう風に作ったんですって。  
……でも、それでもいつも忙しそうなんだけどね」
そういうと、眉を下げて苦笑します。
教わっていることを思い出すようにしながら、ときどきうーんという顔をして少女は話します。
青髪の少女・シャウラ(NPC):「どうか、した?」 暖炉を見つめるクレールさんに、少女は問います。
クレール:はっと瞳を見開くと、すぐさま慌てたように目を泳がせてから、早口に言葉を紡いだ。
「ありがとう。変わった色だと、よく言われるんだが。そういってもらえると、とても嬉しくおもう」
髪先を軽くつまんで、自分で自分の髪を眺めてみる。
少女がきれいだと云った髪は、確かにきれいなものだと、思えた。
クレール:「のんびり出来るのなら、……そうだな、外との齟齬はそこまで深刻に考えなくても良さそう、か」
魔術師が時間をいじれるような世界なのだなあ、と、常識ではかることをそろそろ辞め始めている自分に気づく。
世界には色々なものごとがあるものなのだ……と、自分を納得させているだけかもしれないが。
「この屋敷の主人、魔術師は、研究熱心なんだろうか?」
ふと、二階の”資料室”を思い出しながら、ひとりごとのように言葉を吐き出した。
クレール:「ああ、いや……普通は、見えないようなものが、見えた気がしたんだ」
魔女が焼け死んでいく光景が見えたなどと、幼さの残る顔立ちに、
何処か繊細な雰囲気を纏う少女に告げる気にはなれなかった。
言葉を濁しながら、少女と暖炉から視線を外して、ひとつ大きく息を吸って自分を落ち着ける。
なるだけの柔らかな表情を作ると、少女に問うた。
「魔術師の屋敷なのだから、この時計以外にも、不思議なものがあるのか?
……たとえば、そうだな、そこの鏡とかはどうだろう?」
青髪の少女・シャウラ(NPC):
「素敵。どうかそのままのあなたでいて」
羨望をこめた目つき。細められた真っ黒な瞳には、どこか影があるようだと、クレールさんは感じるかもしれません
「とんでもないひとよ。自分がなまけたいからって、あんな時計を作ってしまうし」
言ったあとで、あ、といったように少女は慌てます。 
「ごめんなさい。今のは内緒ね」目をつむります。
「研究熱心……といえば、そうかもしれないの。
休みの日でも本に埋もれて、ずっと書き物をしていたりするから。
ただたんにそういうことが好きなだけなんだけれどね。偉い人の言いつけで、何かしたりするのは嫌いみたい」
子供みたいな人よね、というふうに付け加えて、少女は言います。   
クレール:少女の率直な言葉に、気恥ずかしそうに目を伏せる。
前髪と睫毛が影を落とした白磁の肌が、見るからに赤らんで見えた。
真黒の瞳にうつった翳りを悟りながら、巧く言葉を紡げないままに口ごもってしまう、そんな自分が恨めしい。
尚更にこの少女を放ってはおけないと、いいやそれは傲慢だろうか。
何か些細な事でも、そう、たとえば猫探しだとか、手助けをしたいと強く思った。
青髪の少女・シャウラ(NPC):
「……あの暖炉ね。ときどき、昔の事や、遠いどこかのことを映しだしたりするの。
人が見る夢みたいなものね。うつろいの火、と魔術師さんは呼んでいたわ。
ええ、そうね。不思議な仕掛けや物はたくさんあるかもしれないわ。あの鏡は──」
少女は少し考え込んだ後、クレールさんの顔をうかがっていいます。
「鏡は、鏡ね。そこにもう一つの姿が映ることには、変わりがないことだわ」
少女は少し含みを持たせて言います。
クレール:仕えている身の者からすれば失言であるその言葉とて、
少女の甘い声音と、愛らしい仕草を見てしまえば、どうだってよくなってしまう。
くすくすと、自分でも知らぬうちに小さな笑みを零しては、
知らぬ主人の事で笑った俺も同罪だよ、と言って口の前に人差し指を立てて見せた。
そう、今のこのやりとりは、内緒にしてしまおう。
クレール:学者気質なのだろうか。
そんな偏見が先行して、魔術師の曖昧な輪郭が自分のなかで形造られていく。
「そうでも、すごい人だな」時計といい、様々な魔法の品といい、自分には縁のないものばかり。実力は、確かなのだろう。
青髪の少女・シャウラ(NPC):赤らんだクレールさんを見て、少女は目を細めてまたふふ、と微笑みます。
人差し指をたててそう言ってくれたクレールさんに対して、少女は安堵の表情を見せ、
「ありがとう。約束ね」 と言って、少女もまた人差し指を立てます。ないしょのおはなし。
クレール:「昔のこと……」確かに、魔女裁判だとかいうものは、ずいぶんとむかしの出来事だったと、そう記憶している。
過去をうつすのなら、遠いところをうつすのなら、夢だというのなら。
未だ掴めぬ自身の過去や、楽しいもの、美しいものを映してくれればよいのに。
憂いを含んだ瞳で、暖炉の中のあかりを見つめる。
相も変わらず揺らめき色を変えるそれは、もはやきっと、何もうつしてはくれないのだろう。
クレール:「……なんだか、含みのある口調だな。これは、危険なものなのか?」
もう一つの姿がうつる事には変わりはないだろうが、彼女はそれを”ただの鏡”だとは評さなかったのだ。
青髪の少女・シャウラ(NPC):「すごいには、すごい人ね。だから、お仕事も絶えないんでしょうし……不思議な人よ。
でも、褒めると、それは師匠に言ってくださいと、いつも言っているわ」
幼い少女ですが、時折子の面倒でもみているかのような表情を、少女は見せます。
クレール:少女のころころとした微笑みに、やはり顔に出てしまったか!と、ますます頬に熱が集まるのを感じた。
安堵の表情を見る事が出来たのならば、自分の心にまでも安堵の感情が広がって、彼女に向けて小指をたてて見せた。
そう、これは約束なのだ。
青髪の少女・シャウラ(NPC): 「今は、ただの鏡。今はね。
気になるなら、見てきてもいいけれど。でも、本当にただの鏡よ」少女は念を押すような、冗談を言うような調子で言います。
青髪の少女・シャウラ(NPC):
クレールさんの小指に、そっと自分の小指を絡ませます。
「不思議。はじめて話したのに、はじめてではないみたい」少女は不思議に思う気持ちと、
 どこか懐かしむような、とても穏やかな気持ちでそう言います。
クレール:魔術師にも仕事があるのか。
などと失礼なことが一瞬過ぎったが、魔術師と名乗り実力があるのならばそれも当然かと一人納得する。
師弟関係というものは、何処にでもあるのだな、と考えると、
ほんのすこしだけ、魔術師という存在が近くに感じられた気がした。
「……魔術師のことを、大切にしているんだな。」
少女の見せた、大人びた表情に、自然と口をついて出た言葉。
とてもよい付き人に恵まれたものだと、姿見ぬ魔術師を少しだけ羨んだ。
クレール:「ああ、なんだか不思議な気分だ。
……俺には、過去の記憶がないから、ひょっとすれば、きみがまだ小さなころに会ったのかもしれない」
大仰に冗談めかした口調でそう言うと、絡めた小指にきゅうと軽く力を入れて、上下に軽くふって見せた。
クレール:「きみは好奇心をくすぐるのが、巧いな」
肩をすくめると、鏡へと顔を向けた。今はほんとうに、ただの鏡だ。
もし本当に、致命的な危険をはらんでいるのならば、
きっと目の前の少女は止めてくれるだろう――そんな、妙な信頼を抱いて、鏡を覗きこむ。
青髪の少女・シャウラ(NPC):「そうかもしれないわ。あたし、今度は貴方の事を忘れない」
少しだけ強い声でそう言うと、少女はまた力の抜けた笑顔を見せます。
クレールさんの言葉に、少女は細めた目で返事をします。
クレールさんが鏡をのぞくと──そこには自分の姿が写りこんでいますね。
本当に、ただの鏡のようです。
青髪の少女・シャウラ(NPC): 時計の時刻はいつのまにか16時を指しています。
魔術師が帰るまで、あと1時間ほどあります。
クレール:「ああ、俺もシャウラ、きみのことを忘れない」
重ねた小指、これも約束だと言外に含めて、するりと名残惜しそうに絡められた小指は解かれた。
クレール:(しゃべっていると、時間はほんとうにすぐに過ぎてしまうな)
時計へと顔を向けて、もうそんなに時が経っていたのかと驚きの表情を見せる。
鏡はほんとうにただの鏡だったようで、
すこしだけおそるおそる覗いた自分の格好は少女の瞳にきっとおかしくうつったろう。
青髪の少女・シャウラ(NPC): 少女は、でしょう?といったふうに首をかしげてみせます。
するりと、青い髪が肩から落ちていきます。
 「もうすぐ、時間がきてしまうわね……」少女は名残惜しそうにそう言います。
クレール:「あと、一時間か……魔術師が来たなら、帰る方法はわかるだろうか。それともやはり、猫さがしからだろうか。」
するりと肩口を撫でて落ちていった美しい蒼の髪に一寸見とれるも、すぐ視線を上に向けて。
後者なら、もう少し話していられるだろうか?
青髪の少女・シャウラ(NPC): 「…………」少女はだまっています。
虚ろげな表情からは、何か思い出そうとしている様子も受け取れます。
「話していると、あっというまだったわ……。……いつだか迎えに来て、って、そう言ったかしら」
ぽろりと少女は言葉をこぼします。しかし、はっきりとした意図はないようで、言葉は宙を転んだかと思うと、
曖昧に揺らいで、姿を消してしまいます。 ……少女は少しだけ、まどろんでいるようです。
クレール:「迎えに……」虚空を滑り落ちていく言の葉の端をどうにか掴んでも、それはまるで雲をつかむような感覚で。
少女の微睡みに、朧げに霞んでいく、なにひとつはっきりしない”なにか”が、
心にぽっかりとできた空洞を浮き彫りにするようで、胸が騒ぐ。
「大丈夫か。すこし、疲れたんじゃないか?」
ぼうっとした様子の少女に声をかけると、遠慮がちにその細い肩に触れる。
青髪の少女・シャウラ(NPC):触れられた肩にはっとすると、
「ああ。ごめんなさい。少し……こんなにゆっくり人と話したの、久しぶりなの」
眉を下げて笑うと、ふうと息をついて、あくびをこらえます。
恥じらうような表情を見受けられるでしょう。先ほどまで自然と距離をつめていましたが、
クレールさんの宝石のような瞳を見ては、ためらいがちに視線を落とします。
「ごめんなさい。なんだか……ほんとうに、初めてお話したのにね」
時刻は17時を指します。
すると、先ほどのオルゴールが流れます。
どうやら、魔術師の帰りは、この時計が差す17時と、はっきりきまっているようです。
青髪の少女・シャウラ(NPC):【BGM1】
クレール:「謝る事はない。俺もこうして話せて楽しかったし――」
オルゴールの音色。懐かしく響くその旋律は、別れの曲になってしまいそうだと、心の端でそう思った。
「……魔術師が、帰る時刻だな」
青髪の少女・シャウラ(NPC):【BGM-S】
星宵の魔術師(NPC):・・・オルゴールが鳴りやむと、どこからともなくマントをばさりとなびかせる音がひびきます。
星宵の魔術師(NPC):「やれやれ、また客人ですか。
シャウラ、茶は──もう出ていますね、よろしい。 
腹が減ってたまりません。失礼ですが、私もそれを、頂きますよ」
そういうと──虹色の長髪をした、ずいぶん派手なやせぎみの男、魔術師は、
こっちへ歩いてきて、テーブルのマフィンを立ったままほおばります。
クレール:「ずいぶんと、招かれざる客人に慣れているんだな」
思ったままの、率直な感想を述べる。
手も洗わずに立ち食いか……と一寸目を細めたものの、自分も今回は人の事を言うことはできない。
それになにより、どうやら彼はこの屋敷の主人である魔術師であるのだ。
ある程度自由に振る舞う権利は……恐らくある。口は出さないでおこう。
星宵の魔術師(NPC): 「質問は3つまでとします。
シャウラにも聞いたとは思いますが、ここは自由に回ってもらってかまいませんよ。
空家みたいなものですからね。施設についての質問は、いくらでもどうぞ。
時間が許すかぎりですがね」
そう言う魔術師は、マフィンをほおばりながら、しきりに腕時計を気にしています。
クレール:(しかし、17時か。そろそろ夕飯の仕込みをはじめなければ、
丁度の良い時間に夕食を出して食べる事ができないな……)
時計をちらちらと気にしながら、今のこの状況を度外視したような思考が巡る。
台所を貸して貰えないだろうかとも思ったが、客人の身でそれは厚かましい。
しきりに腕時計を気にする魔術師の言葉にはっと現実に引き戻されれば、質問をどうするべきかと、思案をはじめる。
クレール:「では……一つ目。」顎に手をやって、数秒難しい顔をしていたかとおもえば、ふっと顔をあげて。
「貴方の魔術、を使えば、俺は元いた処に帰れるのだろうか?それとも、何か条件が必要だろうか?」問う。
星宵の魔術師(NPC):「いくらでもといいましたが、時間が許す限りです。質問数はこちらでカウントします」
「まあ・・・あの猫を放し飼いにしてから、ずっとこうですからね。
それに、この仕事をしていれば、みょうちくりんな客人などざらに会います」
魔術師は淡白な声と表情で返します。
「今ので一つ目の質問とします、キッチンは好きに使ってくれて構いませんよ」
ざっくりさっぱりではあるが、クレールの様子は読みとっているようです。
忙しそうに手帳を取り出しながらマフィンを口に詰め込んでいます。
クレール:(台所を使う許可がおりた!
……いや、違う、そうじゃない。喜ぶな。貴重な一問を夕食の準備に費やしてどうする。)
はたからみれば、ぱあっと顔が明るくなったかと思えば、
ぐっとこめかみを押さえたのち、がっくりと肩を落とすといった愉快な動作だ。
クレール:「好きにしてよい、との事だったが、
入れない部屋の鍵を貰えたり、時計のような絡繰物を弄ることも範囲内か?」
星宵の魔術師(NPC):「では、二つ目の質問ですね」クレールの言葉をさえぎって言います。
「はい、できます。」 さっぱりと言い切ります。
「あなたの帰るべき場所へつながる扉を出すことができますよ。
一応言っておきますが、この館への滞在や探索は自由です。17時になれば、私はここへ訪れて扉を出すことができます」
「ああ。そうです。猫!猫です。私の帰りが遅ければ、猫を捕まえて帰ってください、了解しましたか?」
忙しく手帳をめくりながら、一応情報は思いつく限り答えてくれているようだ。
クレール:「了解した。」
星宵の魔術師(NPC): 「よろしい」
「あなた、気のよさそうな人ですし、鍵は渡してもかまいませんよ。これで3つ目の質問になりますね」
クレールさんのリアクションには一応目を配ったようで、無表情ながらにも人柄を読み取ったようです。  
「よろしい、あと一つだけ質問を許しましょう。芸にカウントして、+1です」
もさもさとマフィンをむさぼりながら言います。
クレール:「感謝する。屋敷内を歩きまわる上で、注意すべき事柄、危険な部屋、脅威を教えて欲しい。」
星宵の魔術師(NPC): 「では、これが鍵です。失くさないように気を付けてください。
あなたがたが帰るときには、私の手の元へかえるでしょう、そういうものだと思ってください」
そう言うと、魔術師はポケットから出した鍵を渡してくれます。
「自由に見ていいですが、身の安全は保証しませんよ。そうです、よし鋭い、危険な場所があります」
何故か馬をならすような調子で言います。
「双子の月と、魚の月には気を付けてください。もし行くのであれば、シャウラに一言声をかけること」 
「しかし。やれやれ、あなたがたといいましたが、あなた一人ではないですか。
もし人が必要なら、シャウラを一緒に連れて回るといいでしょう。
私もついていけないことはないですが、やれ、今日は忙しい」
やれやれやれやれと言葉をつなげます。どうやら手帳の文字が見えにくいようで、眉間にしわを寄せています。
星宵の魔術師(NPC):アイテム ★魔法の鍵 を入手します
クレール:「忙しいところを、引き止めるような形で質問をしたが、
律儀に答えてくれたことに改めて感謝する。ありがとう、親切な魔術師。」
こつ、と軍靴のかかとをあわせると、深々と腰を曲げて礼をしてみせた。
クレール:「シャウラ、きみは今日は疲れているみたいだし、
この屋敷のあるじの魔術師は俺が台所に立つことを許してくれた」
少女の方にくるりと向き直ると、彼女を心配しているような表情を浮かべながら、それでいて少し浮かれたような声色で、紡ぐ。
「今日はどうか休んで、もしよければ不安を拭ってくれた礼に夕飯を馳走させてはくれないか。腕にはすこし自信がある」
腕まくりをするようなポーズをとってみせるが、いきなりこんな事を言い出すとは浮かれすぎたかと、すぐに咳払いをして姿勢を正した、
星宵の魔術師(NPC):「礼には及びませんよ。こちらこそ面倒事に巻き込んでしまって申し訳ない。
猫を見つけたらすぐに叱らなくては。
では、これで私は立ち去ります。名も知らぬ客人さん、火事には気を付けて」
そう言うと、魔術師も深々と頭を下げます。
・・・男二人が頭を下げ合う様子は、少し滑稽かもしれません。
シャウラはぼーっとその様子を眺めては、あくびをひとつ漏らしました。
魔術師は立ち去ります。時刻は17時15分を指しています。
クレール:(礼儀ただしい人だった。15分という区切りで焦ってしまったが、名乗る事が出来なかったのは申し訳なかったな……)
時計をちらりと確認すれば、ぴったり17:15をさしている。
そのさまに関心したようにひとり頷くと、火事には気をつけよう。とまたひとり頷いた。
クレール:少女がうとうととしている間に、青年は台所にたっててきぱきと夕食を作ってしまう事だろう。
恐らくは三人分作るのだが、家主である魔術師は現世のものを食べるのかどうかという疑問が青年の中にあった為、保存の効くものを調理した。
屋敷に備えられた食品貯蔵庫から新鮮な野菜や肉、香草を選び出しては調理していくさまは、服装から連想するような軍人ではなく、まるで調理人である。
出来上がったものは、フランスのコース料理のような体裁でテーブルの上を彩って、ワインソースのこっくりとした深い香りがあたりに漂っていた。
調理を終え、食べ終え、清掃をひと通り終えて満足したなら、青年はひとまず魔術師の言葉に甘える形で本日は休む事にしたようだ、
千穂*GM:描写ありがとう・・・!!
ではでは第一回目はここで締めとさせていただきます!
千穂*GM:お疲れさまでした!
クレール:第一回目お疲れ様でしたー!!
千穂*GM:888888888

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