Garden


花霞_アヤメ


参加者


GM.ひぃらり
PL.千穂/レサト
PL.佐久間いずみ/イラリオン・ルィガロフ
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ひぃ(GM):イラリオンさん、レサトさん両名は
拠点である場所から三時間程歩いた地点を散策しています。
ひぃ(GM):しかし、今の所特に目立った収穫もなく、
そろそろ拠点に戻ろうか、と考えているところです。
ひぃ(GM):何故この二名が行動を共にしているのかは私にもわかりません、
偶然が産んだ組み合わせだったのでしょう。
ひぃ(GM):さて両名、現在地点で何かしたいことはありますか?
レサト:とりあえずもう一度周囲を幻視してみます
ひぃ(GM):それでは、少し先の方に何やら
歪んだ空気の層のようなものをレサトさんは視認できます
イラリオン:何の収穫も得られていない事に苛立ちを感じ、
目についた木に八つ当たりをします。
”俺の貴重な時間を帰せ”などと漏らしながら思い切り蹴り飛ばしますが、
まったく気分が晴れた様子はありません。
ひぃ(GM):イラリオンさんに蹴られた木は大きくバサバサと揺れ、
桃色の花びらのようなものを落とします。
レサト:「まあ、そう拗ねるな。あそこを見てみないか?なにか妙なところがある」
発見した空気の層をよくみながら指を指して言います
レサト:言いながらそこに近づいてみます
ひぃ(GM):幻視を使用しているので
歪んだ空気の層のようなものはイラリオンさんも視認可能です。
イラリオン:「あ゛ァ?」宥められた事に一層機嫌を悪くし、顔を歪めますが、
何か見えたという言葉に仕方ないといった感じで目を遣ります。
ひぃ(GM):レサトさんはどこまで近づきますか?
レサト:層の手前ぐらいまで近づいてみます
イラリオン:「……へえ。」樹木を蹴る足を止めると、
先ほどまでの剣呑な雰囲気は何処へやら、ひゅうと口笛ひとつ吹いて、
空気の層へと迷いなく近づいていきます。
そのまま深く考えずに手を突っ込んでみるだろうなこの男。
ひぃ(GM):層の傍に近づいたことでの影響は特にありません。
ひぃ(GM):なんということでしょう、イラリオンさんの突っ込んだ手が消失します。
ただ痛みなどはなく、そこにあるものが見えなくなっただけのようにも見えますね。
レサト:「・・・」自分も手を突っ込んでみます 
消えた腕を黙って見つめています
「何か、魔法の類だろうか」層の中を幻視しようとします
ひぃ(GM):特に何も見えません。
イラリオン:「この向こうに何かなかったら帰って
目についたやつででも憂さ晴らしするかな」
ぼそりと物騒な殺害宣言をしたかと思うと、
そのまま空気の層の中にするりとイラリオンは消えます。
ひぃ(GM):それでは、層の外側にいるレサトさんからは
イラリオンさんの姿が層がある地点を越えた途端、その場から消失したように見えます。
レサト:(・・・選ばれないことを祈ろう)
何もないことを確認すると、無言で消えたイラリオンの次に続きます。
ひぃ(GM):それでは、層を越えたレサトさんは再びイラリオンさんを視認します。
ひぃ(GM):先には今まで歩いてきたような森と、茂みが続いていますね。
ひぃ(GM):【♪ - 花霞】
レサト:「あっちとこっちだと、何か違う場所みたいだな」 
確認するように言って、先へ進もうとします
イラリオン:後方を振り返り、退路があるかどうかの確認だけしておきます。
ひぃ(GM):後ろにはこれまでに通ってきた(無理やり作ってきた)道があります。
イラリオン:じゃあいいや。と言った顔をして、
レサトの言葉を聞いているのかいないのか、ざくざくと先へと進んでいきます。
コンパスの差で、先行していたはずのレサトを追い抜いていったのは、
何かの意地か、嫌がらせの類かもしれません。
ひぃ(GM):それでは、両名は道なき道を進んでいきます。
レサト:(そう急がなくてもいいだろうに) 
話しかけるとまた睨まれるだろうな、と思いながら背中をみつめます
ひぃ(GM):暫く何もない茂みが続いたあと、両名は少し開けた場所にでます。
ひぃ(GM):そこには樹齢が重ねられたであろう
大きな桜の樹が一本だけ、たたずんでいます。
レサト:「・・・?」不思議そうに桜の木を見上げます。 「大きいな・・・」
レサト:何か聞こえないものかと、周囲に聞き耳をします
イラリオン:開けた広場には他には何もない様子でしょうか
ひぃ(GM):風が木の枝を撫でる音、草がざわめく音以外に目立った音は聞こえません。
ひぃ(GM):注視いたしますか?
イラリオン:よく見てみます。
ひぃ(GM):広場をよく見ても、目立ったものは他何もありません。
イラリオン:ちっ、とひとつ舌打ちをすると桜の樹を躊躇なく蹴ります。
レサト:「蹴るな、阿呆」 ものならまだいいがこれは生き物だぞと呆れます
ひぃ(GM):桜の樹はばさばさと大きな音を立てると
どこかで何かが軋んだようなギィ…という音がしました。
イラリオン:その言葉を受けると、
暫しの沈黙のあとにレサトにつかつかと近づいていって、蹴ります。
レサト:レサト:「何するんだ」危ないなあ、といってよけます。 
「・・・ん?なんだ?変な音がしなかったか?」音がした方を幻視します。
ひぃ(GM):レサトさんは音の先、桜の樹の裏側ですね。
イラリオン:ひょいと避けられ、足がひゅんと宙を切る。
やはり暫しの無言のあと、今度はじゃきりと重い音をたてて銃を構えた。
ひぃ(GM):樹の根元に人が作ったような木製の扉が埋め込まれているのを見つけます。
ひぃ(GM):先ほどの蹴りの衝撃で微かに扉が開いているようですね。
内部は見えないようですが。
レサト:「落ち着けって。遊びは後だ、ほら・・・あそこに扉がある。」
呆れるようにしてイラリオンを制止しようとします。
厄介な奴と来てしまったな・・・と若干困惑気味です
イラリオン:「先に何もなかったら殺すぞ」そう告げると、
レサトの後頭部に銃口をぴったりと押し付けて、先に扉の中へ入るように促します。
彼にしては寛大な措置です。
レサト:「・・・」 一瞬顔をしかめ、仕方ないか・・・といった様子で応じます。 
扉を開けて、中をのぞきます
ひぃ(GM):扉の中は何やら空間が歪んでいるような、
暗闇しかないはずなのにそんな感覚を覚えます。
イラリオン:おら早くいけよ。 無言の圧力を感じるかもしれません。
レサト:「わかったから、急かすな」 
ここで頭を撃ち抜かれて死んでも、それはそれで楽だといった顔をして先へ進みます
レサト:(でも、妙な場所だな・・・なんか変な感じがする。)
ひぃ(GM):イラリオンさんもレサトさんに続いて扉をくぐりますか?
イラリオン:レサトの断末魔が聞こえないようなら、続いて入ります。
ひぃ(GM):残念ながら聞こえません。
ひぃ(GM):両名は扉の内側、
狭く暗い人一人がやっと通れるであろう通路を進んでいきます。
ひぃ(GM):そして次に足を踏み出した瞬間、
何かが自身の身体を吹き抜けたような、気味の悪い感覚を感じました。
レサト:「う」 体をぞわりとさせます。眉をしかめてその感覚を受けます
イラリオン:本当に残念です。……というのは冗談として、
暗闇の中を手探りで進んでいきます。
レサトの頭から銃口は離し、ようやく拳銃を懐に戻した瞬間、
気味の悪い感覚に一寸びくりとします。
銃をしまうのがあと数秒遅れていたら間違えて引き金をひいていました。
ひぃ(GM):驚きに目を瞑りますか?
イラリオン:逆に目を見開いています。
レサト:眉をしかめますが目は開けたままです
ひぃ(GM):それでは、両名は暗闇が消し飛ぶような、
流背と共に景色が一瞬の内に変化するのをしっかりとその眼で見届けるでしょう。
ひぃ(GM):一秒とも経たないようなその一瞬、両名が見ている景色は激変します。
ひぃ(GM):目の前には広がる青い空、
目と鼻の先にはそしてとても大きな樹が風に花びらを散らす幻想的な花の里が現れます。
突然に。
ひぃ(GM):【♪ - 花霞】
イラリオン:突如として変わった景色に困惑しながらも、
現在の状況を把握しようと試みます。
里というからには、人間はいるのでしょうか?
レサト:「・・・?」驚いて目を見開きます。 
「綺麗だな・・・」しばし花の景色に見惚れます。
ひぃ(GM):里の入口と思われる部分に両名は立っています。
周囲に人影はみられません。
イラリオン:やはり、一度後ろを振り向きます。
退路は残っているのでしょうか。
ひぃ(GM):何の変哲もない平原が広がっています。
レサト:「元の場所には・・・戻れなさそうだな」 
平原を目に映すとそう言います。 
「どこなんだろう・・・ここは」
イラリオン:テンションが下がったのか、
不満気な表情を隠すこともなくずかずかと大きな樹へと近づいていきたいです。
ひぃ(GM):樹までは少し距離があるようですね。
里の中に入らなければ近付くことはできなさそうです。
イラリオン:里の中に入るのに、障害はありますか?
ひぃ(GM):里の入口は人が通る用の小さなスイングドアです。
里の内と外は木の柵で分けられており、その柵も1m程の高さのものですね。
イラリオン:「柵低いなこれ。意味あんのか?」 
180cmOVERの彼にはだいぶん低く思えたようです。
レサト:レサトは少しの間里の遠景に見惚れながら、 
ずかずかと歩いて行ったイラリオンの後を追います (猫を追ってる気分だ)
ひぃ(GM):里の内と外を分けるための境界線の役割としか感じられませんね。
イラリオン:スイングドアを暫しの間見つめていましたが、
何を思ったのか、柵を飛び越えて里の中に侵入します。華麗な着地を。
ひぃ(GM):何も罠などは見受けられません。
何の障害もなく里の中へと入ることができました。
レサト:レサトはドアをくぐって中に入ります
ひぃ(GM):両名とも里内へと入りました。
イラリオン:里内をぐるりと見渡しながら、樹木へと近づいていきます。
これもやはり桜でしょうか。
ひぃ(GM):桜のようにも見えますね。
ひぃ(GM):巨大な樹の下には広場があり、
その周辺には里の人間と思わしき人がちらほら見受けられます。
イラリオン:適当な人間、出来れば女性を呼び止めたいと思います。
ひぃ(GM):それでは、20代前半程の
髪をひとくくりにした女性に話しかけたこととします。
ひぃ(GM):ロールをお願いいたします。
イラリオン:「すいません、少しお時間をよろしいですか」
普段の不機嫌そうな声音から一転、耳をくすぐるような甘い地声で女性に話しかけ、
彼女が振り向くとふわりと笑みを作ります。
女(NPC):「・・・えっ?あっ、は、はい。なんでしょうか?」
青年の見惚れるような笑みに頬を染めたあと、どこか嬉しそうに答えます。
レサト:(いつもそっちの方でいてくれないかなぁ) 若干呆れ気味に見守ります
イラリオン:「大変恥ずかしながら、ここから出た先の森で迷ってしまい、
ここに辿り着いたのですが……」
申し訳無さそうな少し気恥ずかしそうな、
眉を下げて困ったような表情を作って会話を続けます。
「ここの事を、なにひとつ知らなくて……頼れるあても、勿論なく……」
最後は弱々しくつぶやくように紡ぐと、
慌てて繕うような仕草で持って無理をして気丈に笑っているような演出をいれます。
レサト:(言葉が喋れたんだなあ) 様々な意味で感心しながら見ています。
女(NPC):「あ、ああ!迷いの森ですね!
あそこはよく旅人さんが迷うことが多いんですよ。
大変だったでしょう・・・ここは花霞の里です、お疲れでしょう?
どうぞ宿屋がありますのでそちらに行かれてはいかがでしょう?
きっと尽くしてくれます」と頬を染めながら視線を合わせられないような様子で、
忙しなさそうに答えます。
イラリオン:「ああ……親切に、ありがとうございます。
花霞の里とは、このうつくしい情景に相応しい名ですね。」
目の前の女性の親身さに心をうたれたかのように、
安堵したような表情をつくってみせます。
「そうだ、名といえばまだ名乗ってすらいませんでした。
失礼をどうか許してほしい。俺はイラリオン。貴女は?」
また会ったとき、貴女の名を呼べば真っ先に振り返って貰えるでしょう、
などと付け加えて。
女(NPC):「わ、私ですか!?え、えっと、ユリ、です。
イラリオンさん・・・素敵な、お名前ですね」
呆、としたように小さく口の中で名前を反復するようにつぶやきます。
レサト:「迷いの森・・・」そこからでてきたのかな、といったふうに顎を触ります
(なるほどこれは王子然としている。器用な男だなあ)
そこまでする必要があるのだろうかと感じつつも口出ししまいと、
後ろで樹を見上げています
イラリオン:「ユリ……ユリさんも、花のような名ですね。」
彼女の名を口の中で転がして、目を細めて微笑みます。
貴重な情報源認定したようです。
「ユリさんの言うとおり、宿屋にいってみようとおもいます。
それで……宿は、どのあたりにあるのでしょう……?
案内板や、地図のようなものは、ありますか?」
ユリ(NPC):「そんな・・・花だなんて・・・・・・あ、案内板ですか。
えっと、こちらに!」と、広場の中央付近にある
立て看板まで女は両名を連れて行ってくれます。
ひぃ(GM):観光客向けのもののようですね。
わかりやすく里の全景と、主要な施設が図付きで描かれているようです。
ひぃ(GM):ただ、その案内板に書かれている文字を両名は読み取ることができません。知らない文字のようです。
レサト:(女性は褒めるにこしたことはないというのは本当なんだなあ)
さっきまでの呆れはどこへやら、関心気味。
案内板をよく見て、何があるか知りたいです
レサト:「・・・読むことができないな。何が書いてあるんだろう?」
ひぃ(GM):宿屋、雑貨屋であろう施設。
そして里の比較的外側には花畑が広がっているのであろう事が見てとれます。
イラリオン:(観光客向けか……まあ、どうせ花がウリですとか言い出すんだろうな。
何故か知らんが大半の連中はアレが好きだし)
そんな思いをかけらもおくびに出さず、
ふむふむと看板を眺めますが、あれこれ読めない。
「……言葉は通じるのに、文字は読めない……とは、
随分と迷ってしまったものだな……」
あくまでひとりごとのように漏らして、
ユリという女が解説してくれるのを期待している様子です。
ユリ(NPC):「・・・あ、え、えっと、こっちが宿屋で、
こっちが雑貨屋・・・じゃなかった土産物屋さんで
・・・こっちが里で一番大きな花畑です!」と少し慌てながらも
意思を汲み取った女が簡単に案内板の解説をしてくれます。
レサト:「なるほど、ありがとう」顎に手をやりながらぺこりと頭を下げます
イラリオン:「わざわざありがとうございます。
貴女のような親切でうつくしいかたに出逢えて本当に俺は幸運でした。」
意思を汲み取ったユリへ満面の笑みを浮かべてそっと手をとると、
感謝を述べるだけ述べて、はっと我にかえったような素振りで手を離します。
地図は大体把握し終えたか。
あと何かこの女つかえねーかな、などと内心思っていますが、
今はまあいいか、後から使えるだろう、という結論に至ります。
イラリオン:「こんなにたくさんよくしていただいて、
ああ、貴女だって自分の仕事なんかがあっただろうに。
引き止めてしまって……」
申し訳ないといったような様子でぺこりと改めて頭を軽く下げると、
では我々はご紹介頂いた宿を頼りますね。と別れを促します。
そろそろ演技疲れたんだよ。
ユリ(NPC):「い、いえ!あの、その、あ、あありがとうございます!」
何故かお礼を口走ったあと、里を楽しんでいってくださいねと告げ
慌てたようにその場から走って女は去っていきました。
レサト:(ありがとうございます、か・・・) 
「ハラで何を思ってるかはさておき、そうしてればずいぶん好青年だな」 
褒めたところでたいした反応はないだろう。
運が悪ければまた銃を向けられるだろうし、ひとり言のようにつぶやいた。
レサト:「いや、それはこちらの台詞だよ。ありがとう!」
少しだけ幼さを出すようにしてお礼を言って手を振ります。
イラリオン:「ン、あー……まあ、使えるモンは使うべきだろ。
こーゆー状況なら尚更な……」
褒められたことに少し驚いたのか、意外そうにレサトへ小さく言葉を返しました。
レサト:反応があると思わず、きょとんとしながら、「はは」と軽い笑いを返します。「そうかもな。少し、学んだ気がするよ」
イラリオン:「さっきの、お前の持ち味っぽかったぜ」
幼さを出して述べていた礼のことについての感想でしょう。
それだけ言うと、頭にたたきこんだ地図を頼りに宿へと歩を進めようとします。
レサト:「見よう見まねだな」そう言って苦笑します
レサト:こちらも宿へ向かうつもりのようです
ひぃ(GM):それでは、両名は頭の中の地図を頼りに宿へと歩みを進めます。
安易にたどり着けるでしょう。
ひぃ(GM):宿屋は他の住民のものであろう家とは違い、
大きく立派なものですがどことなく暖かい素朴な印象を持ちます。
ひぃ(GM):入りますか?
レサト:ほう、と宿の全景を一度眺めた後、中へ入ります
イラリオン:ノックをしてから入りましょう。
先にレサトに入ってもらおうとしますね、
宿の主人が男なら任せるし、女なら好みを見極めて演じたいのです。
ひぃ(GM):それでは、両名が中に入ると
入口にカウンターがあるもののそこには誰もいないようです。
ひぃ(GM):カウンターの上のあたりに天井から結えられた鈴が垂れ下がっています。
イラリオン:(鳴らすのか?これ……)
レサト:呼び鈴を眺めながら、鳴らしてみたらいいんじゃないだろうか、
というふうに目配せします
イラリオン:目配せには素直に頷いて、からんからん、と鳴らします。
ひぃ(GM):では呼び鈴を鳴らすと宿屋の奥の方から
はーい、という女性の声とぱたぱたと走るような音が聞こえます。
ひぃ(GM):直ぐに薄紫色の髪をしたおっとりした風貌の女性が
探索者達の前に現れます。
ひぃ(GM):【♪ - 花奏】
女性(NPC):「ごめんなさいね、洗濯物を干していて
…あら、もしかして観光の方かしら?」と女性は両名を見ると微笑みます。
レサト:(女性だな・・・任せた方がいいだろうか)
「こんにちは。旅の者です」 ぺこりと挨拶をして、微笑み返します
イラリオン:「こんにちは。洗濯中とは、タイミングが悪かったな…
…ああ、ええと、ユリという女性にここを頼るように言われて来たんですよ」
先ほどとはまったく違う印象と表情を見せます。
歳相応といった態度の、若者然とした素朴さで話しかけます。
「そう……その、あれだ。迷いの森という場所で、
迷ってしまって、慣れない旅なんて、するものじゃあないですね」
女性(NPC):「あらあら、それは大変だったわね…お部屋のご予約かしら?」
イラリオン:「案内板も読めなくて……や、それもユリさんに読んで貰ったんですが…
…宿をとるにしたら、この通貨で通じます……?」
はは、と頼りなげに苦笑してみせると、ポケットから革財布をとりだして、
硬貨や札を見せてみます。(ま、どうせこれも通用しねーんだろうーけどな。)
レサト:(オレも見覚えのない硬貨だ・・・通用するんだろうか?) 
「・・・少しの間でいいので、部屋をお借りできないものかと」
遠慮がちに眉をさげていいます
女性(NPC):「・・・あら、この里の事を聞いて
訪れようとした旅人さんじゃあないのね。ふふ、お代は結構よ。
観光の方には三日間だけ、無償で部屋を提供しているの。
その代わり、あなたたちが故郷へ帰ったときに
この里の宣伝をしてもらうことが条件で、ね?」と女性は微笑んでいます。
女性(NPC):「そうやって観光に来てくれるお客さんや交易を増やして、
この里は成り立っているの」と女性は続けます
イラリオン:「旅人っていうよか、迷い人ですね……」
がっくりと肩を落とすような仕草をしてみせますが、
次の女性の言葉にぱあっと顔をあげて、喜びすぎた自分を制して咳払いをします。
「観光……せっかくたどりついたのだし、それも悪くないかな…
…そうですね、帰ったら宣伝しますよ、喜んで!」
にこにこと人のよさそうな、懐っこい笑みを浮かべては
里の成り立ちかたになるほどなるほどと頷いています。
アヤメ(NPC):「よかった!それじゃあ、えーっと、二名様でいいのかしらね?
夕方にはお部屋の準備を整えておくから少し時間を潰してもらってもいいかしら?
そのあいだに里をまわるのも良いし・・・ああ、でもこの辺りには魔獣も出るから、
平原を歩く時は気をつけてね」と口添えします。
アヤメ(NPC):「なにか預けていくような荷物はあるかしら?」
レサト:(ころころ表情を変えて、今度は子供みたいだ・・・
オレも見習ったほうがいいかな)
イラリオンの様子をみつめては、ほうと感心しています。
荷物への問いについて、自分の持っている杖を眺めて、きゅっと持ち直します。
イラリオンに対しては、どうする?と一応目でといかけてみます。
イラリオン:「はい、二人でおねがいします。
ここの里のひとはみんないいひとだなあ……」
宿が無事にとれた安心感からか、ほわほわとした間の抜けた表情をしながら、
後半はひとりごとのように。
「危険なところにはわざわざいかないですよ!?
いやでも景色が綺麗だったら……」いやいや、いかないいかない。
「……かえって宣伝するときのために、観光名所をめぐろうかな、な?レサト。
……あ。何処かおすすめってあります?」
荷物への問いについては、レサトと目を合わせて、笑みます。
意訳:しらねえ里の女なんぞに武器っつう命綱預けてたまるか
女性(NPC):「そうねえ・・・広場にあった樹は見たかしら?
あの樹と、花畑、それに土産屋なんかをまわるといいわ」
レサト:「・・・」 込めた意味が伝わったのか、
はは、と笑いながら「ああ、そうだな」と答えます
「あの樹、とても綺麗だね。見惚れてしまったよ」本心でそう言います。
女性(NPC):「あら、綺麗だなんてありがとう。
私の樹なのよ」と女性は照れくさそうに笑っています
イラリオン:荷物はこの通りほとんどないですから、と宿の女主人には伝えておきます。「わたしの……?というと、世話をしている、とか?あんなにりっぱな樹をですか?」
女性(NPC):荷物を預けないことに関しては関しては軽装だものね、
と特に気にした素振りは見せません。
「うーん、どちらかといえば世話をしてもらっているというべきかしら。
私、あの樹の精霊なの。だから、私の樹」と女性はいたずらっぽく笑っていますね。
驚いたでしょう?とでも言いたげです。
レサト:「ふむ」興味ありげにつぶやきます。 
「精霊・・・。ずいぶん綺麗な方だとは思ったけれど、まさか精霊だとは。驚いたよ」
興味と感嘆のこもった声でいいます。
女性(NPC):「ふふ、驚かれるのも無理ないわよねぇ。
どうも精霊っぽくないって良く言われるの。人と長いあいだ暮らしているせいかしら」
イラリオン:「えっ、えぇ!」
一拍おいて、びっくりするほど間抜けな声を漏らして目を丸くして驚いています。
すぐに咳払いをすると、きらきらとした瞳を女性に向けて。
「精霊だなんて、すごいですね。どおりで、きれいな……」
ああいや、初対面の女性にいきなり綺麗だなんて言うとあれかなあ、と
恥ずかしそうにしどろもどろとごまかしてみせます。
まるで本心から言ったように。
女性(NPC):「もう、口がお上手なのね」
ふふ、と口元を緩めて女性は笑っています。機嫌は良さそうですね
イラリオン:女性の優しげな笑みには うう、と口を一旦閉じてもごもごとしています。
そうしてすぐに仕切りなおすかのように咳払いをして。
「早速、おすすめの場所をみてまわってきます。
それで、ええと、昼間からなにもたべて……なくて……あ、あつかましいですが……」
夕飯、お願いできるんですかね?とたずねたさそうに眉を下げてみせます。
女性(NPC):「あら、それじゃあ夕飯は張り切っちゃおうかしら。
なにか好きなものはあるかしら?」
イラリオン:「ローストビーフやミートローフが好きです!とても!」
(”あっち”じゃ肉食えねえんだ、こっちでくらい食わなきゃもたねー…
…こっちもねえとか言ったらこの里に火でも放つか……)
レサト:(この男は何個顔をもっているのだろう・・・役者・・・とは違うが、
なにかそういう役職でもしてたんだろうか?)
舌っ足らずな文句を聞きながらぼんやり疑問符を浮かべています。
女性(NPC):「ろーすとびーふ・・・?
ごめんなさい、それはどういった料理なのかしら?」
女性は申し訳なさそうに首をかしげています
イラリオン:「あっ」
文化圏も違うのか……といった具合の顔で、どう説明しようかおろおろとします。
「肉料理で、味付けした肉を表面だけ焼いて、
たまねぎやお酒でつくったソースで仕上げた料理……かな?」
女性(NPC):ふんふん、といった顔で頷いて
「材料はあるようだからなんとか作ってみるわ、
味付けがちがかったらごめんなさいね」と答えます。
レサト:「ありがとう、楽しみにしてるよ」
やりとりに少し可笑しさを感じながら、笑ってそう言います
イラリオン:「いやいや、とんでもない。
贅沢いってしまって……ほんとうにありがとうございます」
あ、あとにんにくも使った気がします。
たしか。とかなんとか付け加えて、本当に機嫌が良さそうだ。
肉だよ肉。肉ですよ。
女性(NPC):分かった、といった風に頷きます。
イラリオン:「よし、それじゃあ」 一拍。 
「あ……宿泊客名簿とかいいんですかね?じゃない、名乗ってなかった……」
これからお世話になるっていうのになあ、と
ぽりぽりと頬を掻いてから名乗ると、深々とお辞儀をして、
カウンターに額をぶつけました。
「で、その、お名前をうかがっても……?」
額をおさえながら、痛みを堪えるているような、不器用な笑みでいいます。
勿論音だけ派手に出して対して痛くないようにぶつけていますがね。
レサト:宿泊名簿、という言葉に、ふいと周りを見渡してみます
女性(NPC):「だ、大丈夫?」ちょっと笑いそうになるのを堪えてから
カウンターの引き出しをあけて名簿を取り出します。
「私はアヤメよ、お名前を伺ってもいいかしら?」とペンを手にとっていますね
レサト:「レサトというよ」名乗ります
イラリオン:「問題ないです……」目尻にうっすらと涙をうかべながら、
それでも強がって笑っている素振り。
「イラリオン・ルィガロフ、つづりは……」と、説明していきます。
レサト:(演技が細かいな・・・)とまた関心しております。
アヤメ(NPC):「えーっと、・・・レサトさんにイラリオンさんね」
と名簿に名前を記入し、再びカウンターの引き出しの中に名簿をしまいました。
イラリオン:「それではアヤメさん、夕食の時間まで、
おすすめのスポットをまわってきますね」
宿で済ませることは大体済ませたか、と判断したようで、
にこやかにレサトの肩をぽんと叩くと促します。
アヤメ(NPC):「ええ、いってらっしゃい」と両名を手を振り見送ります
レサト:一瞬ぞわっとしつつも、
「あ、ああ。それじゃ色々と世話になったな、アヤメ。ありがとう、いってくるよ」
と手を振り返します
ひぃ(GM):【♪ - 花霞】
イラリオン:宿の扉がぱたんとしまり、周囲にひとけがないことを確認します。
ひぃ(GM):人気はありませんね。
イラリオン:おもむろに煙草とジッポを取り出して、火をつけようとしますが、
オイルがきれているようでつきません。
予備のオイルはありますが、どうやら面倒なようで……ちっと舌打ちをひとつすると、
レサトのほうへ顔を向けます。
「おい、火。魔術師だろ?」
レサト:「ああ、まかせろ」
ん、とこちらを向いた彼の顔に気付くと、快く小さな火を煙草にともしてくれます。
イラリオン:「ン」声が返ってきたのは、一応彼なりの謝礼だったのかもしれません。
満足そうに一服すると、煙草を吸いながら地図をゆったりと思い浮かべます。
「どーする。馬鹿正直に観光地巡りして帰れると思うか?」
レサト:「さあな・・・しかし、一通り回れば、何か手掛かりが見つかるかもしれないよ」この彼ともどうにかやっていく手立てがあるのかもしれない。返事を聞きながらそう感じては、目を伏せて思案してみせます。
レサト:「何か起こるとすれば・・・あの樹、だろうな」 ぽつりとそう呟きます
イラリオン:「精霊だとかなんとか言ってたな。
あのアマの頭のネジがフッ飛んじまってるって訳じゃあねえってんなら、
調べてみる価値ぐらいはあるか」
ふぅっと煙を吐き出して、レサトの意見に同意してみせます。
レサト:「そうだな・・・言い方は悪いが、少々うさんくさい。
調べてみる価値は存分にあると思うよ」腕を組んで、頷きます。
イラリオン:満足したのか、懐から携帯灰皿を取り出すと
煙草を押し付けて火を消します。
「それじゃあ、決まりだ。あの樹がある広場まで行こうぜ」
レサト:提案に応じて、樹の方に歩みを進めます。
ひぃ(GM):それでは両名は広場まで歩み、
広場上方に植えてあるアヤメの樹に近づきます。
レサト:まずは樹に幻視をしてみようと思います。
イラリオン:その頃にはまたすっかり猫をかぶって、
樹ではなく地面にも幻視してみましょうか。
ひぃ(GM):樹はとても大きなものであり、薄紫色の花弁をもつ花を咲かせています。
ところがよくみると、一部の枝が故意に折られているような痕を見つけますね。
樹の低い場所にある枝の一部です。
ひぃ(GM):地面は樹の根元のみ地面が露出しており、
樹の周囲から大きな根が四方に広がっています。
その他の部分は丈の短い草で覆われており、
人の手で手入れされているように見受けられます。
レサト:「・・・?」綺麗な樹なのに、とすこし眉をひそめます。
「子供のいたずらか・・・?」
だとしても許しがたいな、というふうにしげしげと見つめます。
綺麗なものに対する思い入れは強いようです。
レサト:「観光名所だろう?
石碑なんかに、いたずら書きをするようなものじゃないのか」
むう・・・と不服だといった様子で呟きます
イラリオン:「随分と手入れが行き届いてンな」ざっくり。
レサト:「まあ、そうだな・・・人の少ない里だろうに、
当番でもきめてやっているのかな?」顎に手を当てて地面のほうも調べてみています
イラリオン:「根は深いぞ」
ひぃ(GM):先程の情報以上のものは得られませんね。
レサト:「まいったな、他に特に変わった様子はないようだ」
はて、どうしたものか、とまた腕を組んで考え込む。
「オレたちが帰れるのはもう少し先・・・と考えた方が良さそうか?」
やれやれと肩を落としてため息をつきます。
イラリオン:「……樹の伝承でも適当なのを捕まえて聞くか」
俺はもう今日はつかれた、とでも言いたげにレサトを半目で見つめる。
おら情報収集だ。
レサト:「ああ。わかったよ・・・オレはまだ余裕があるから、
もし面倒なら先に宿に戻ってくれていてもかまわないよ」
にこりと笑みをつくっていいます。
レサト:「もっとも、それは君がよく動いてくれたおかげだ」
イラリオン:「あのアマの前だと演技しなきゃならねえだろう?
それに、部屋の準備が出来てねーんじゃあ一人にもなれやしねー……」
などとぶつくさと呟きながら、肩がこったのか自分で肩をとんとんと叩いています。
レサト:きょとん、として「ああ、そうか」と答えます。
「難儀なものだな。・・・なんだ、そんなにこってるなら、
帰ったらオレがほぐしてあげようか」
イラリオン:「ガワをよくみせねえほうが、面倒なことも多いンだよ」
ふうとため息ひとつ。
「帰ったら頼むよ」意外と、あっさりとお願いしました。
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