じゃーんけーんほいっ
「あー負けたー」
「よしじゃあ頼む白石」
「わいがやりたかったのにー!」
「金ちゃんじゃ危ないわ。じゃあ頼むな白石」
「まあ忍足先輩でも相手にならんと思いますけどね」
「うっさい黙れ。じゃあ頼むで白石、」
「俺は最初っから小春以外の女と2人っきりになるつもりはなかったしな、白石でえーわ」
「はいはい、じゃあたの、」
「いや〜んユウくん、あたしも「おいィィ!いい加減にせえよお前ら!!俺が何回切り替えの言葉言うたと思てんねん4回じゃ!しかも最後のなんかなあ!」
「はよいけよ謙也」
たまりにたまった怒りをぶつける謙也にそう言うと、せやった!いくで!と焦って皆を連れて猛スピードで走っていった。
「白石、なんかみんなものすごい走ってたけどあれなんなん?」
「さあ、何か賭けてんちゃう」
「うっそまじで!あたしも参加してこよ」
「いややめとけよ」
「白石は欲しないん?」
「欲しないからここおんねん」
「そーなんじゃああたしは欲しいから、待っとれよすぐ追い付いたらァ!」
「おいこら」
確かに金ちゃんとか謙也やったら止めれてないやろな、この女。
「あ、でも準備しな」
「ああ、今日はやるからええってさ」
「うっわ明日は嵐やな」
「いや地球滅亡ちゃう?」
あいつらいっつもなんもせえへんもんな、いや白石あんたもやで、とか言って笑いながら時間をかせいでると、ポケットの中の携帯がバイブを鳴らした。謙也からやな。
「こんな時間や、そろそろ行こ」
メール見るついでに携帯を見て思いついた、かのように言って2人で部室へと向かう。いよいよ部室が見えてきて、次の作戦に移る。
「うわ、携帯忘れた」
「教室?」
「あーせやわ、とってきてくれへん?」
「えー自分で行けよ」
「だって俺着替えなあかんし練習遅れたくないし」
「しゃーないなあもー」
これは彼女の性格を見据えての計画。ついでに携帯もわざと机に置いてきた。予定通り彼女を教室へやったので、自分もみんなと合流するため部室へ入る。
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「白石、携帯もってき、」
「「はっぴーばーすでー!!」」
いきなりのクラッカーとみんなの言葉と、囲まれた生クリームのケーキにどうやら驚いている様子。混乱して、やっと今の状況が呑み込めたのか、目線が一つに定められた。そういえば今日誕生日やったわ、とか思ってるんかな。サプライズ成功、
「あたし生クリーム嫌いなんやけど」
「「え、」」
ほら早く準備すんで!と皆に背を向けて道具をあさりだしたので皆はあたふたしていたが、髪の隙間から見える彼女の耳がまっ赤に染まってるのに気づいた俺は思わず笑いをこぼした。
めでたい計画 (ケーキ食べへんの?) (…しゃーないから食べたる)
080818
涼姉へお誕生日祝い。ギャグハーで白石よりかな?ちなみに涼姉は本間に生クリーム嫌いなんですよ(笑)
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