どういうことだ、こんな所まで奴らが出回っているとは、うかつだった。ああ、エリザベス、お前が心配することはない、お前は必ず俺が守ってみせる。とりあえずここなら奴らにも見つかるまい、

「全然隠れきれてないですよ」

「なっ、いつのまに!」

「いやいや隙ありすぎですからね。しかもさっきからぶつぶつ言ってたからバレバレ」

「俺は何も言っていない!」

「気づいてなかったんですか、まあいーや。しかもこんなとこって言ってましたけど普通に町中ですからね、普通に私らの毎日の徘徊ルートなんで」

「嘘はいい、まさか貴様らがここまで俺の事を調べあげてたとはな」

「こっちこそまさかこんな大物を見つけられるとは」

「くそ…逃げるんだエリー、ここは俺が食い止める」

『桂さん…』

「さあ早く!」

『…ありがとう、あなたの事は忘れない!』

えええぇ行っちゃうのエリー。置いていけないよとかなんのが普通でしょ。つかあれなんでしゃべんないの。てかあれあの人のなんなの、手下かペット?まじなんなんですかこの人本当に壌夷志士の頭ですか。こんなんで今まで逃げてこれたことが信じられないよ。

「何をよそ見している」

「あー失礼(今の内に逃げりゃよかったのに)」

「行くぞ!」

「えー」

なんだこの女は何故こんなにもやる気がない!俺が刀に手を伸ばしても気だるそうに頭を掻いている。そんなに余裕でいられるのも今の内だ。その間抜け面、今すぐたたっ切ってやろう!

「あーストップ」

「どうした」

「なんか今日気分のらないんで、止めましょう」

「なんだと!」

「まーまー、とりあえず今日は注意だけにしときますね」

「貴様それでも新撰組か!」

「あー、じゃあ次は頓所に来てもらいますから」

ああ、こういうのがいるからこの人今まで捕まらなかったんですかねえ。いやあ幸せものですなあ、今日出くわしたのが私みたいな奴で。


天然と怠け者


080817

ふざけすぎた(゚▽゚)テロリストが2ケした学生ぐらいの扱いになっちゃってるよ(笑)