0819 21:42

他人に殺されるのを夢見ている死にたがり主と、そんな主を愛している6年。


6年生は、時期は違えど、低学年のうちに全員が主に恋をする。幼い彼らはどうにかして主に振り向いて欲しくて、いじめに発展。しかし主はもともと感情の波が小さいせいで、あんまり意味はない。
学年が上がるにつれていじめは過激になっていくが、主はますます感情が消えていき、6年生たちに対してはほぼ無視。いない扱い。
上級生になるころには、自分たちの行動を悔いて、せめて普通の友達になりたいと思い始めるが、主の態度はそう簡単に変わらない。
だけどそんな主が6年たちに対して唯一感情を見せるのが、殴られたり、蹴られたり、暴力を振るわれ、死にそうになっているとき。
他人に殺されるのを夢見る主は、いつか彼らが自分を殺してくれるんじゃないかと期待している。
だから思わず、痛くて苦しくて死にそうになると、かすかに笑みが零れる。
6年生からしたら、主の感情を動かせたことがこの上なく嬉しいのだけど、やっぱり普通の友達になりたいから、もんもんとしている。

主が「また、死ねなかった」が口癖のせいで、「おれたちが虐めすぎたせいで生きるのがつらくなっているから、そんなことを言っているのかも」と思っている6年。
それがどんなに悲しいことか。

ちなみに他の6年とは普通に友達。後輩たちともそれなりに関わる。人付き合いは悪くない。
あの6人だけは別らしい。ある意味特別な感情を抱いていることに、誰も気づかない。


こういう複雑な感情が交差するお話を書いてみたいんだけど、書いている途中で混乱しそうだなあ´・ω・`
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