いっそうすべて 切り捨てて
醜くなれよ
腐った女のようなそれになってしまえよ
ああ そう いつも そう
おまえは 笑う
甲高い 頭にくる声で 笑い話
無意味に 笑顔を撒き散らすね
無防備で 無報酬で 無節操で
擦りきれた その かわいい 神経は
いつの間にか枝分かれしている
その 顔がよく見えないんだ
腹から出るその声を 止めたい
いつしか 出す 声を死なせたい

笑顔は うそ で きったねぇ って
笑うんだよ もうきれいじゃない って
そうすれば おまえも 本望
誰かに 存在を 正されたくて
愛されたくて 成った その容姿
だって 飽々した 世界は
実は澄んだ白じゃなかったと言ったんだ
ショッキングピンクだったって
どぎつい 色は 眼を眩ませた
でも それを望んだのは 他でもない
おまえだろうが 腐った ささくれた
その神経
世界は ピンクだ って泣きついた
そう言う本人の
髪の毛を 見たら ピンク
あ ああ つまるところ
おまえ自体が 飽きた世界か
気付いたのは いつか いつだったか
ピンクは次第に 眼を 傷めた

「りせぇ、おまえ、暇?」
「うん、すごく」

揺れるツーテール その色は
ピンク
腐った女のようなそれになるなよ
おまえは 腐っては いけない

「今日ちょっと、付き合え」

楽しみ!
と笑う 腐りかけの女は 明白

笑うと 涙が出るんだ
笑うと 活きるんだ
笑うと 悲しくなるんだ

おまえが笑うと 偽善に見えて
怖くなるんだ

110320.



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