なあ、僕らにはルールがあるだろ?
それは堕落でも、幸福でも、なんでもない。非日常を日常にするつもりなんて更々無かった。
ただ舞い降りた運命にはいを言っただけ。それから流れ着いた君に嘘を吐かなかっただけ。
なのに揃いも揃って世間から除け者にされるなんて、笑えるし情けないだろう。似た者同士でなんて居たくない。出来ればもっと、身近だったらよかった。
だから僕らにはルールがある。破ったらそれこそ非日常に堕ちる。解るだろ。
ルールは差し伸べられた手を離しちゃいけないってやつ。かわいらしいだろ?けど難儀だ。汚ならしいあいつ。如何わしいあの子。嫌いなやつ、憎らしいやつ、妬ましいやつの手は、堕落に引き落とそうとする手だから、安易に掴んではならない。君はどうかな。僕の手を、握ってくれるかな。

110213.



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