心のざわつきが止まない。嫌な予感はしない。今日は満月だ、満月。嫌な予感はきっと的中しない。心が煩い。目を覚ましたら何事もなく朝がくるんだ。異様な時間なぞもうない。でも感覚が忘れない。寝ていても時間が近くなると目が覚める、やっぱり、忘れられていない。ただ普通の午前零時。みんなが寝静まる午前一時。その、その時間に、町に出て普通に動く人。それが今の自分には異様で、可笑しくて、変。前なら学校は無意味な塔に成り変わっているのに、今は違う。武器を持って脳天に自分へ恐怖心を植えつかせながら先人の後始末をするのに今は違う。何もかもが違う。心がざわついた。何か、変。こんな終わりは変だ。平和は誰しもが望んだが、こんな結末は予想もしないし望んでいなかったはずだ。これでは、先人の愚行の残りを散らかしただけ。
もやもやする、嫌な予感がする。予想できない。きっと的中しないだろう嫌な予感がする。







「あ…人が」




棺桶に入ってる。

110205.




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