ぼく は 死にたく ない で す
みんなの眼が 死んで
もう 生き還えら ない 眼を 見たら
背筋が こおる

昨日 母に 睨まれた
ぼく が 母に少し ものを言って しまっ た
きっ と睨む 母の眼は 生きて ない
ぼく は 背筋が こおった
母はそんな ぼく に
「おまえの眼は 人を殺す眼だな」
と 言った

ぼくは 死にたく ない
もう 母に 会えなくなって しまう から
もう 人を 見れないから
もう 死ぬような 思いは したくない から

にこっ にこっ と笑う なんにも知らない ぼく の 同級生は
ぼく を すきだ と笑った
ぼく は うん と 言ったら 彼は
ちがうよ と ぼくの頬を むに とつまんでやった
ぼく は 笑えない でも 彼は 笑う
うん て 言って ぼくは 彼を すきになった

家に 帰ったら 母が ぼく を 見て 笑った
ああ やっぱり 眼が 死んでる
疲れている の?
でも 母は ぼく に
「おまえの しあわせそうな 顔なんて 見たくない」
と 言った
ぼくは しあわせ だった

今日 彼は ぼく に にこっ て笑う
死にたく なった ほどの 笑顔は
今になったら いやじゃない

もう 死ねない

110202.




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