もっと、もっと



「ぅあ!シズ、ちゃ…ッはげし、ってばぁ!」

座っているシズちゃんに向き合うようにして跨る、所謂対面座位という体位で揺さぶられながら思いっきり突き上げられていた。
片手をもう何度吐き出したかわからないぐちょぐちょになった俺のソレに、もう片手を腰にまわして揺さぶる。
中からは先ほど出したシズちゃんの精液と腸液が漏れてぐちょぐちょと音を出す。


奥まで突き上げられる感覚に頬は赤く色づいて、開きっぱなしの口の端からは唾液が伝い、目には涙が溜まっていた。

「あ?激しいのが好きなんだろうがよ…ッそれでもよがってる変態が…!」

まだ余裕のありそうな笑みを浮かべ、再び穿ちはじめた。金色の傷んだ髪を力の入らない手でつかんで必死に抗議してもシズちゃんには無駄のようだ。
確かに気持ちいいのだけれど、規格外にできているシズちゃんの大きさに貫かれる度に目の奥がチカチカする。
強すぎる刺激は『気持ちいい』よりもすでに『拷問』に近いものがある。


ほんの少し前まで童貞だったくせに、適応力があるというか。記憶を探っても学習面では下から数えた方が早かったはずなのに。さすが怪物。

「よそ事考えてる暇あんなら腰振りやがれ」

「ぁああッ!ン、は…っ」


腰を引かれ、ギリギリまで引き抜かれたと思ったら腰を支えていた手を離された。支えがなくなったせいで体重のまま奥まで抉られる。
その刺激に目を丸く開き、ぴゅ、とほぼ透明の精を吐き出して、くたりとシズちゃんの胸板に体を預けた。

「シズちゃん無理らって、イきすぎてしぬ…」

もう滑舌も回らない。
中だってキツく締まったはずなのに奥ではまだ熱い大きな塊は硬度を保ったままだ。
「もう終わりか?可愛らしく中に出してって言えよ。そしたら考えてやらなくもねえなぁ」

もうプライドも何もない。イキすぎてきっとバカになったに違いない。
この責め苦から逃れたい…
両手をシズちゃんの首にまわして耳元に唇を寄せた。
はぁはぁ、と荒い息のまま腰を回すように動かす。

「シズちゃんの、中に、ぁ、だして。おれの中で、イッて…」
途切れ途切れになりながらシズちゃんの好きそうな言葉を選び、小さく喘いだ。
途端、中がまた大きくなって。

うわあ、これ以上おっきくなるなんてどうなってんだよ。ほんとに怪物並だな。

という言葉を出すこともなく揺さぶられた。


「ぁ、すご!むりぃ、も、またイくって!」
「俺も、やばい…く、」

張り出した雁首で前立腺を引っかかれるとたまらない。
緩急もなにもないガツガツした動きに、パンパンと部屋に響く音。
さらにぐちゅぐちゅと結合部と俺自身を攻め立てるシズちゃんの手からする音。
快感に耐えることができなくてだらしなく背中に回した手で思い切り爪を立ててやった。


「シズちゃん!シズ、ちゃんイく、出して中にっ中にほし、ぃいッ!」
「く、臨也…!」

もうだめだ。意識が、とぶ。
俺自身からは精液はほとんど出なかった。その代わり中にはわけのわからないくらいの量の精液がドプドプと注がれる。

あ、すごい、満たされてる…








そこでプツンと意識が途切れた。
目を覚ましたらシズちゃんの腕枕だった。
目に入った時計を見てみるとあれから三時間は寝てたみたいだ。
シズちゃんはすーすー寝息を立てて寝てるし、腰は仰向けで寝るのも辛いほどに痛む。

後処理はしてある。シズちゃんがさっきしてくれたのだろうか。
「ぅ…」

意識が飛んだ俺の尻を弄るシズちゃんを想像してまた若干反応してしまった俺が憎い。

「…絶倫。バカ力。怪物」


一通り罵るとまだ寝息を立てるシズちゃんにはバレないようにちゅ、と唇を合わせた。

「好きだよばか」







100424 更新
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