いつも通り。



俺は誰とでもセックスをする。

ビッチ?ああなんとでも言えば良いよ。だってその通りだからね。

わざと抱かれた痕を残して、シズちゃんに見せつける。

首筋のキスマーク、シズちゃんの知らない香水とタバコの匂い。全部そのままで会いに行く。

「今日のお客さんはね、すっごい早くて全然満足できなかった」

「わざわざキスマークつけられちゃった」
「足の指舐めながら射精してたよ。変態だよねぇ」


わざと。

そう言ったときのシズちゃんの表情がたまらなく好き。
いつもはそっけなくて構ってくれやしないくせに、他人に抱かれた後はいつもとは違う。


シズちゃんを嫉妬させた夜のセックスはいつもより激しくて
というか基本淡白なシズちゃんは好きそういうことでもしないとセックスなんて殆どしないから。

嫉妬の炎を目の奥に宿らせて俺を押さえつけて何度も何度も。


『俺だけ見てろ』

『愛してる』

『俺のモノだって言ってんだろ』


折れそうなくらいに抱きしめて、
誰が付けたかもわからないキスマークに噛みついて、

ああ、幸せ。
シズちゃんが俺を求めてる!


こういうことでしか愛を感じられないなんてやっぱり俺はどこかおかしいのかもしれない。

いや、おかしくてもいいや。シズちゃんが俺を見てくれるなら。


だから今日も俺は誰かに抱かれに行く。



100827 更新
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