ごくり、と生唾を飲み込んだ。
こんなのに突かれたらどんな気持ちなんだろう。
数秒ぽぅっとした惚けた顔をしていたと思う。幸い彼は緊張してるらしく俺のことを見ることすら恥ずかしいようで、そんな俺の変化なんて気づいていないようだった。


一気に下着を引きずり下ろしてやり、できるだけ目線をそこにやらないよう意識をそらした。

うがい薬と消毒液のボトル、タオルを取って風呂へ向かう。
やっぱり彼はどうしたらよいかわからないようで全裸のままオロオロとしていた。

アソコはあんななのに可愛いなあ。
もしかして経験自体少ないのかも、と考えながら脱衣場から手招きをする。

「おぅ…こっちか…」

「サングラス、そのままでいいの?」

「あ、忘れてた」


あわてて洗面台にサングラスを置いて風呂場へ戻ってきた。
ほんとに緊張してるんだなあ。


適当にシャワーの温度を調整している最中も落ち着かないようでそわそわと俺の後ろで当たりを見回している。
見えないようにこっそり笑って彼の体を流しはじめた。

「あつくないですか?」


目線を逸らしたままコクリと頷かれた。
それを合図に体を密着させて体全体を濡らす。
鎖骨を伝う水の粒がまるでシャンパンのように輝いていて、啜ってみたいなんて考えが浮かんだ。
そんな風に思ったのはこの仕事をやってきてて初めてだ。俺も相当興奮しているらしい。

腹あたりに当たる彼のペニスは熱くて、すでに硬くなっている。
ボディソープを手にとってなすりつけるように手を動かすと小さく息を漏らしていた。
抱きつくように背中に手をまわしてボディソープまみれの手で撫でる。

ボディソープの安っぽい香りが風呂中に充満している。


「こっち、洗うよ?」

「いや、あの、いい、自分で」

自分でできるという前に消毒液を手に垂らしてペニスに手をかけた。
両手で輪をつくって扱くように泡立てていれば静止しようとしていた手は止まった。

軽く扱いているだけでペニスはグン、と体積を増した。
張り出したカリ首まわりを擦り、根元、玉も入念に洗う。

経験少ないって言ったってまだ流石にイかないでよ?というように目線をやったのに、溶ける表情を堪えるように唇を噛み締めていた。

「はい、おしまい」

「…お、う」

最早先端からは消毒液ではないぬめりがダラダラと垂れていた。
童貞にはちょっとサービスが過ぎたかな。

軽くシャワーで流している最中もひく、ひく、とペニスが揺れた。
ほんとに爆発寸前だったんだなぁ…。

イソジンをコップに少し入れてシャワーのお湯で薄めた。

「はい。うがいしてね、飲んだらだめだよ?」

「んなのわかってる…」

バカにするなと睨みつけ、律儀に最後の一滴までうがいをした。


「あ、あとはちょっと用意があるから先にベッドで待っててください、センセ」

タオルであらかた水気を拭き取ってやり、風呂場から追い出した。

自分の体を軽く洗い、同じくうがいをする。
鏡に映る自分はやっぱり男を手玉に取るのに相応しいなぁ、なんて考えて鏡に向かってウインクを投げた。


100602 更新
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