※尿道責め・不感症臨也注意


気持ちのいいのは良いことだ。



シズちゃんとのセックスが気持ちよくない、わけではない。

ただ快感よりも疲労感の方が強いし、元々性欲は少ない方というだけだ。


シズちゃんとこういう関係になる前には女性経験はあった。
でもそれは反応を楽しんでいたり、手段として利用していただけで、別段セックスが好きなわけではない。
疲れるだけ。

シズちゃんと数回肌を合わせて、それでも自分からしたいと思えないのだ。



ぐぷ、とローションにまみれた指を後孔に埋められた。
「ぅ"、ぁ…」

ぞわぞわとした嫌悪感が背中に広がる。
この瞬間は特に慣れない。本来排泄されるべき器官に指をつっこまれ、額に汗が滲んだ。

自分のより太くて長い指が中を広げるように動きまわる。

「ぁ、むり!むり、シズちゃん待って!」
あまりの不快感に押さえがきかなくなった。
最近の行為はいつもこうなる。
指の異物感でさえこんな風になってしまうのにシズちゃんのを受け入れることなんてできない。

俺の声に一度入れられたままの指がにゅるりと抜け出る。排泄にもその感覚にまたゾクりと震えた。


「えと、口でするよ」

「いや、いい」


せめて、シズちゃんだけはイッてほしい。
中断してしまったあとはいつも口で満たしていたのだが、今日はそれさえ拒否されてしまった。

こうなると非常に気まずいこともわかっているのだが。
それさえ断られてしまうと何をどうしたらいいかわからない。

「……」

裸の男が二人、沈黙。
シュールすぎる…。
この沈黙に耐えられなくてテレビをつけたくても、シズちゃんの部屋にはそれがない。
イライラした番組がやっているとつい壊してしまうからだと前にきいた気がする。

時計の針の音だけが虚しく響く。


「ちょっとだけ試したいことがあるんだけどよ」

「え、あ、いいけど…」


この空気をどうしようかと頭の中を巡らせてる中、沈黙を破ったのはシズちゃんだった。
あまりにも突然の申し出にすんなりと了承してしまった。


ごそごそと棚を漁り、シズちゃんは綿棒を持ち出す。


何をどうするのか全く予想がつかなくて俺の頭にはハテナがとんだ。


「ひっ!?」


未だに下着をはかずにいたソコを握りこまれ、扱かれる。
萎えていたペニスは長い指によってゆっくりと硬さを取り戻していった。

「ぁ、ん…なに、すんの?」

「大丈夫だから集中してろ」


なにを、とは聞けない。ローションをペニスの先端に塗りたくられ、先端に先ほどの綿棒を当てられた。
流石に何をするかくらいわかる。

こわいって!そこ入れるとこじゃないよ!
足を動かそうにもしっかりと押さえられて動けない。


「暴れんなよ。傷つけたら洒落になんねぇぞ」

「ぃあ!あああああ!」

綿棒の先端が無理やり尿道の中に割り込んでいった。
痛みに涙が勝手にポロポロと零れ、うまく息ができない。

「ひ、いたい、いたいよぉ…!」

「全部入ったぞ…」

先端の丸い部分が入れば思いのほかスムーズに奥へ入る。
痛いというかアツいというかなんとも言えない感覚が体中を支配した。

ふと目をやると先から白い綿棒の先が飛び出していた。
何故かこれだけの痛みがあるにも関わらずペニスは萎えておらずに痛いくらいに勃起したままだ。

「すげぇやらしいよお前」

「や、それ、や!や!」

「勃ったまんまなのにか?」

綿棒を抜き差しされて次第に痛みが気持ちよくて仕方なくなった。

射精しているような感覚が断続的に続いて頭の中が真っ白になる。

「臨也、かわいい」

「シズちゃ、へんだよぉ…!きもちいいの…!」

涙と唾液でぐちゃぐちゃに濡れた顔に優しく唇が触れた。
愛しむように触れるそこから安心感が生まれてほんとに幸せだ。

空いている片手で後ろに指を入れられても不快感はない。
むしろその指が動く度に尿道からくる快感が高められて気持ちがいい。

「指、気持ち悪いか?」

「へーき、きもちい、もっと…」

それでもシズちゃんは労るようにぎこちなく指を動かす。
小さな動きでは足りなくなってしまって浅ましく腰が揺れてしまった。
もっと奥までいれて、と口が勝手に動いてもう自分が何を言ったかなんて考えたくなかった。
ただ、気持ちがいい。シズちゃんと繋がりたい。
じくじくとした熱がせり上がって、それでも綿棒で蓋をされて行き場をなくしている。

「あ!あっきもち、いい!から、いれ、てぇ!」


いつの間にか指は増やされていたが、それでも物足りなかった。
シズちゃんの熱がほしい。

潤んでぼやけた視界の中でシズちゃんがごくりと唾を飲むのが見えた。
よかった、興奮してくれたんだ。

「いれんぞ、力ぬけ」

「ぁぅ、あ、ひあああ!」

指を引き抜かれてうまく返事をすることができずにコクコクと力なく頷いた。
熱い質量がヒタリとあてがわれ、貫かれる。
目の前がチカチカする。まるで射精をしたようだが、綿棒で蓋をされている今射精をするはずがない。


「イった、のか…?」

「…ん」

「やらしいな、お前」

「そんなこと、ぁあッ!」

ない、と言いたかったのに、激しく上下に揺さぶられる。
綿棒が入ったままのペニスも扱かれる。
先走りやローションを含んだ綿棒は先端部が大きくなり中を引っ掻いた。

カリが縁を捲るように抉るとたまらない。


両足を担がれ、綿棒が頭を覗かせるペニスも、出入りするそこも丸見えで視覚でも犯される。


「いい、シズちゃ、イきたいっ」

「…く、俺も…イきそう…っ」

「イく、イく!い、あああああ!」

「…ッは、」


綿棒を奥までつっこまれ、一気に抜かれた。
濃い精液が数回に分けて自分の顔に降り注ぐ。
射精に伴って思い切り締め付けた衝撃でシズちゃんも中に放った。
あったかいのが、じんわりと広がる。


「は、は…」

「臨也…むり、させたか?」


ゆっくり髪を撫でられて白濁まみれの額に唇を落とされた。
汚い、はやく拭いてよ、といいたくてもまだ話せるほど息が整ってはいない。

首を左右に振るのがやっとだ。


とりあえず『どこでこんなこと覚えたの』とか聞きたいことは山ほどあったけど、今はこのまま眠りについてしまいたい。



起きたらいくらでも追及してやろうときめて、まどろみの中へ落ちた。








リクエストありがとうございました!不感症臨也で尿道責めとのリクだったのですが、不感症なのかこれ…?尿道責め楽しく書かせていただきました!書き直しは受け付けます><

100522 更新
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