生首を抱えて走っている。
黒いロングヘアの、特徴のない女の顔。
マネキンのように綺麗な死に顔である。

私は赤い服を着て、何かから逃げているようだった。
石畳のヨーロッパ的な町並み。
路地裏をじぐざぐに走る。

遠くから銃声。
路地にいるのは危険だと考える。

近くの建物に入り、屋根に上る。
建物は無人である。

屋根伝いに走っていると、突然体が動かなくなり、生首を取り落としてしまう。

下を見ると黒いスーツ(喪服?)の男が生首を持っていた。
男が生首になにごとか囁くと、生首の目がかっと開き、鬼のような形相で『嘘つき!嘘つき!』と叫びはじめる。