「なまえ!修行に付き合わてやる!」


…………

返事がない。


「なまえ」


部屋の奥に行くと布団にくるまって丸くなってるなまえがいた。


「起きろ」
「まだ五時ですよ…今日は休みですから…」
「黙れ。早く顔を洗ってこい」


布団を奪いあげると、乱れた寝間着姿が目に飛び込んできた。白い胸元と腹がしっかり見えた。見てしまった。


「………」


バサッと布団をかけなおす。


「?」
「は…早く着替えろ」
「うぅ…じゃあ向こうで待ってて下さい」



部屋の外に閉め出される。
ゴソゴソ布ずれの音が聞こえてビクッと心臓がはねた。


今この壁の向こうでなまえが服を脱いで…
なまえでこんな事を考えてはいけないと思うほど、つい先ほど見た肢体を思い出してしまう。


いつもそうだ。あの瞳で見つめられ、柔らかそうな唇が動いて名前を呼ばれるたびに身体の奥がゾクゾクする。
なんて女だ。お前はどこまで俺を惑わせば…


「準備できました」


なまえ…


「ソニックさん?」
「うわ!!」

「やっぱりソニックさんも眠たそうです」
「俺は眠くなど…」
「もっと明るくなってから修行しましょう?」

 
…………


お前が外に出るのがダルいだけだろうと言いかけたが、目の前のトロンとした表情を見てるとこちらまで眠くなってくる。


まだ薄暗くて少し冷えた部屋。
刀の装備をおろし、二人でごろんと横たわった。




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