部屋の電気をつけてコートを脱ぐ。
今日も疲れたなぁ。


でも!
部屋の隅に飾られた華やかなツリーを見ると、これからイベントが待ってるって感じで楽しい気持ちになる。
一人だけど。こういうのは気分が大事なのよ。季節の行事を楽しむ気持ちが。


自分しかツリーを見る人はいなけど電飾のスイッチ入れる。行事を楽しむ気持ちが大事なのよ。



ピカピカ光らせるとやっぱりキレイ。ぶら下げたオーナメントも可愛いし。





[打倒サイタマ!]




 
…ん?
クリスマスツリーに、何か、似つかわしくない紙が。

一体誰がこんな事を、ってソニックしかいないでしょう。クリスマスを別の何かと間違ってる?そんなベタな。


書き初めのような短冊のような。筆で書いてあって妙に上手いのが腹立つ。
いつの間にぶら下げたんだろう。また勝手に入り込んだんだろうけど、当の本人はどこにいったのよ。







[音速を極める。]






二枚目…!
この願いは意味がわかんない。てかせめて一個にしなさいよ。
まず行事が違うから。これじゃあクリスマスの雰囲気が台無しじゃない。これらは取らせてもらいます。


打倒サイタマ!と音速を極める。に手をかけた。







[なまえ 安全祈願]




この三枚目は…
もー、なにこれ。これじゃあ捨てれないじゃない。


安全祈願に免じて先の二枚も多目に見よう。
でも今度会ったら変な事するなって文句言ってやる。



私の部屋。ツリーに不釣り合いな紙がヒラヒラと揺れてる。







ガラッ

「なまえ!願いが増えたぞ!短冊を飾らせろ!」
「その紙の束は何よ!?帰れ!!」





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