吐溜 | ナノ

お慕い三十話

先月の次号予告に名前見つからなかったから休載かと思ってたら普通に連載あったの巻。
三十話「告知」

今回もしっかり発売日に読んでいたのですが、言葉にできるほど噛みしめるまで時間がかかりました。
……とだけ書いてからもまとめるまでにまた時間がかかりました。

買ったその店の駐車場で読んで泣いてしまい、帰るのに少々手間取ったのも二週間ほど前のことです。
真面目に読み返して今も潤んでいます。

清徹さんの出家する切欠にもなった恐怖が安らぐまでに清玄の存在は大きかったんですね。
厳しい言葉を投げることもありましたが、それも信頼故……というより、理想になって欲しかったんでしょうか。
「無常だな」
「無常なんて糞食らえだ」
「俺は無常に感謝しているよ」
対称的な二人の言葉は「変わらない思いはない」「変わらなければ死ぬこともない」「それでもこうして出逢えた」といった意味を含んでいるように思えます。
清玄の選択が良い結末を運んできてくれるといいのですが、それにしても節子さんが乗り越えようとしている横でさらっと彼女に出来ない行動を取ってしまうあたり、ずるいなと思います。


いつもの萌え語りに移ります。

冒頭の幼少〜現在の移り変わりにまず落ちました。
人の輪に入れない、入らない徹をキヨハルが遊びに誘ったのが二人の始まりだったのでしょうか。
幼少時代のキヨハルは尊ささえあると思うのですが、やはり父親が出て行ってから捻くれたようですね……。
中学時代だと思っていたのは高校時代の画だったのかと考えなおしたシーンでもあります。中高学ランだったんでしょうかね。中学生だと確定しているコマと見比べたら髪型若干違いますし。
モノローグのせいもあるかもしれませんが。

それから、要約すると「死んでも向こうでまた逢おう」と言っているような清徹さんは何なんですかね。
自分の死が相手に与える影響を分かって言っているんですからね。それくらい自分の存在が相手にとっても大きい自信があるんですよね。
恋愛漫画のはずが、あまりに男二人の縁が深すぎて第三者が入る隙がなくなっているのではないでしょうか。しかも回を増すごとに。
4巻冒頭から様子がおかしいと思っていましたがこのまま単行本化されると5巻もそういうことになりますね……。
期待しています。

2013/12/28


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