吐溜 | ナノ

お慕い全話感想とか

ちゃんと毎月追っていたんですが、感想書き忘れてました。
vitaが当たったり嬉しいこともあったのですが、本誌ごと終わってしまいましたね……。

というわけでコミックスも発売したので全ての感想とかです。

元はといえば、フォロワーさんが買っていたのが目に止まったのがきっかけです。それは4巻が新刊だった頃でした。すぐに1巻を買って、さらに4巻まで集めたものです。
で、……色々あって本誌を買い(5巻収録の2話目)毎月アンケートハガキを出すようになり、その懸賞が当たったりしていました。本当に当たるんですね、あれ。ちなみに1名のものでした。箱に押印してあったんですが、集A社はヨドバシで懸賞品を買うんですね。その子は友達に無双のソフトごと貸しました。
こんな前置きはともかく。

「お慕い申し上げます」のタイトル回収は結局清徹しかしてなかったんですが、それでいいんですかね。
それぞれの変化とか進歩とか、生と死を乗り越えるとか、話の軸はそっちなんでしょうけど、その辺りは各々思うことがあるでしょうし、じっくり読み込むのが楽しい部分でもあるので、適当に割愛します。
私が普段萌え語りしかしないのは、話の真面目な部分はちゃんと読んで欲しいからです。
なので、清徹の愛が重すぎることについてだけ話したいです。
清徹から節子さんへの思いはよく分からなかったのですが、あれ、全ては清玄が結婚を選べないようにするためだった気がします。
というか、そう考えると色々納得できます。
自分は心の支え、逃げ場所が出来るし、節子さんの目を自分に向けさせておいて、自分の死後も思いを残すことができれば、そして清玄に節子さんへ好意があったようなことを仄めかせば、後になって二人が結ばれることもなくなるでしょう。
節子さんには清玄のことをどう思っているか、殆どばれていたようですが……何にせよ、清徹は自分の存在で清玄と節子さんの間に絶対的な壁を作ったんですね。
清玄に結婚してほしくないから、自分の理想通りになってほしいから。
妻帯の道も見せておいて、同時にそれに必要な覚悟も示し、その道を断った。言い過ぎな気はしますが、周到ですね。
そして自分は清玄とずっと一緒にいられるのでしょう。その手に数珠として、清玄が死んで自分のところに来るまで。
二人の本当の始まりはきっと、キヨハルが徹に積み木を差し出したときで、その後両親の不和などキヨハルが苦しい時期も徹は知っていて、峰博和尚は師として僧として、清玄のことは人として慕っていたんじゃないかなと……。
死を恐れたから、と言っていましたが、清玄を慕っていたから出家したとも言っていますし。表に出せない愛情だと気付いたから、それを押し殺しながらも一緒にいられる道を選んだのかなと思います。戒律を盾に、枷にして。
「私が人を愛したなら」は自分にその経験があるから言ったんでしょうし……。既に充分依存し、執着していますよね。清徹の性格からして、自覚あっただろうけど。
着地点が見えないのでこの辺りにしますが、要するに「水面下にある(隠しきれてない)清徹の愛情」がこの漫画の恋愛要素ではないのかと思いました。

ところで、子供の名前とかはどうなったのでしょうね。あれはただ病カウントダウンの引き金だったのかな……。
その頃の清玄、それどころじゃない気はしますが。
清徹は結局三ヶ月保ってないだろうから、生まれる頃には落ち着いていたかな。清玄に話したことで安心したのが本当のカウントダウン開始かもしれませんけど。

結局清徹の話しかしていませんでした。
自分の生も死も財産も、その殆ど全てを実質清玄に捧げたのだから特典として来世で報われて・結ばれてもいいと思います。

来世にしか望みがないCPが好きでした。この結論は以上です。

2014/11/20


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